~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2026年1月28日(水) 
サラ系4歳以上 大井2,600m
金盃(S2)

レース紹介

日本で一番長いダート重賞「金盃(S2)」
南関東のみならず、国内で行われるダート重賞では最も長い距離(2,600m)で争われる。
向こう正面からスタートし約1周半の攻防。
馬と騎手との折り合い、騎手同士の駆け引き、まさに人馬一体となる争いは見応え十分だ!

▼データ分析のポイント
・名手の手腕
・長距離重賞の活躍馬がリピーターに
・道中後方でもチャンスあり

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2025年 キリンジ 大井 キズナ 1人気
2024年 ランリョウオー 浦和 パイロ 3人気
2023年 カイル 浦和 トーセンブライト 8人気
2022年 フレッチャビアンカ 船橋 キンシャサノキセキ 2人気
2021年 マンガン 川崎 アイルハヴアナザー 2人気
2020年 サウンドトゥルー 船橋 フレンチデピュティ 2人気
2019年 サウンドトゥルー 船橋 フレンチデピュティ 1人気
2018年 クラージュドール 船橋 キングカメハメハ 5人気
2017年 ユーロビート 大井 スズカマンボ 2人気
2016年 ジャルディーノ 大井 ワイルドラッシュ 3人気

過去10年の優勝馬のうち、2,000m以上の南関重賞を“複数(※)”制している馬は5頭(太字)
うち、カイルを除く4頭は大井2,400mの「東京記念(現S2)」も勝利している生粋のステイヤーだ。

南関東では長距離重賞が限られていることもあり、ステイヤーにとっては大目標となるレースと言って良いだろう。

※当年の金盃優勝を含める

過去10年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

長距離戦は騎手の腕の見せ所!?

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2025年 笹川 翼 石崎 駿 矢野 貴之
2024年 本橋 孝太 吉原 寛人 桑村 真明
2023年 御神本 訓史 達城 龍次 本田 正重
2022年 御神本 訓史 本田 正重 張田 昂
2021年 吉原 寛人 本田 正重 森 泰斗
2020年 森 泰斗 楢崎 功祐 本田 正重
2019年 御神本 訓史 的場 文男 森 泰斗
2018年 森 泰斗 町田 直希 石崎 駿
2017年 吉原 寛人 山本 聡哉 森 泰斗
2016年 真島 大輔 吉原 寛人 本橋 孝太

長距離戦は騎手で買え!?
過去10年の1着~3着には、年間100勝以上をマークするジョッキーがずらりと並んでいる。
「太字」は前年に100勝以上の勝ち星を挙げた騎手で、さらに「赤字」は前年の南関東リーディング上位3名だ。

過去10年で活躍が目立つのは3勝を挙げている「御神本訓史騎手」。
さらに、「吉原寛人騎手」は金沢所属ながら2勝、2着2回の成績を残している。

また、2025年の南関東リーディングを獲得した「笹川翼騎手」は2025年の初タイトルを金盃で飾っている。
「笹川翼騎手」にとっては金盃はもとより、2,400mを超えるロングディスタンス重賞を勝利するのも初めてだった。

なお、2025年の南関リーディング上位3傑は「笹川翼騎手」「矢野貴之騎手」「野畑凌騎手」。
上位2名は例年と変わらずだが、「森泰斗元騎手」の枠に若手のホープ「野畑凌騎手」が食い込んできた。
2025年は「野畑凌騎手」にとって飛躍の年となり、デビュー4年目にして自身初の年間200勝を達成。
南関東でのタイトルは5つ、うち4つは2歳重賞、もう1つは3歳重賞なので、金盃は初の古馬重賞制覇の期待もかかるところだ。

2025年南関東リーディングはこちら

大井包囲網!?

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 2 1 1 20 8.3% 12.5%
船橋 4 2 5 18 13.8% 20.7%
大井 3 7 4 82 3.1% 10.4%
川崎 1 0 0 1 50.0% 50.0%

2025年は「大井所属馬」が勝利。
過去10年では3勝、2着7回、3着4回だが、他に勝利した年は2016年&2017年なので久しぶりの勝ち星だった。

これを上回る成績を残しているのが「船橋所属馬」の4勝、2着2回、3着5回。
「大井所属馬」と合わせると7勝、2着9回、3着9回となるので、両競馬場で上位は概ね独占状態とはなる。

ただし、前述もした通り「大井所属馬」が勝てない期間があった。
この期間中は他の3場が勝利を重ねてきたが、「浦和所属馬」、とりわけ小久保智厩舎の成績は凄い。
2023年・2024年には連覇を達成し、2025年は3着に好走。
少し遡ると2019年に2着があるので、「浦和所属馬」の3着内は全て小久保智厩舎ということになる。

小久保智厩舎は言わずと知れた南関東リーディングステーブル。
1月16日時点で地方重賞94勝と2026年中の大台も見えてきたところだ。

小久保智厩舎の重賞タイトルはこちら

6番人気以下の激走に注意

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 2 1 1 6 20.0% 30.0%
2人気 4 0 2 4 40.0% 40.0%
3人気 2 0 1 7 20.0% 20.0%
4人気 0 2 4 4 0.0% 20.0%
5人気 1 1 1 7 10.0% 20.0%
6人気以下 1 6 1 93 1.0% 6.9%

「1番人気」に支持された馬が苦戦を強いられている。
直近2年では1勝、2着1回ではあるものの、トータルでも2勝、2着1回、3着1回なので「軸」としての信頼度はあまり高くない。

一方、3着内に好走する「軸」としては「2番人気馬」と「4番人気馬」が3着内率60.0%と比較的高め。
とりわけ、「2番人気馬」は最多の4勝を挙げているので注目したいところだろう。

また、特徴的なのは「6番人気以下」の好走。
出走頭数が多いので好走率は高くないものの、過去10年で1勝、2着6回、3着1回は目立つ成績だ。

周期的に超高額配当が!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2025年 280 4,440 52,930
2024年 540 560 6,470
2023年 1,820 63,400 577,780
2022年 510 1,740 17,450
2021年 470 2,600 14,450
2020年 450 21,670 413,790
2019年 160 950 5,960
2018年 740 3,630 44,860
2017年 400 14,050 118,070
2016年 450 1,610 11,730
平均 582 11,465 126,349

「単勝」は1~3番人気が8勝しているため低めの配当。
これに対して、「馬複」と「三連単」は高配当となるケースが多い。

データ分析の対象期間外ではあるが、2015年は「馬複4,620円」、「三連単553,090円」。
過去10年と合わせてみても周期的に超高額配当が出現しているのが分かるだろう。

南関東における2,400m以上のレースは2025年実績で僅かに5回/年。
未知なる距離を走るレースは非常に難解といっても過言ではない。

「8枠」はマイナス?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 2 2 10 6.7% 20.0%
2枠 2 1 1 14 11.1% 16.7%
3枠 1 1 0 16 5.6% 11.1%
4枠 1 0 1 18 5.0% 5.0%
5枠 0 5 2 13 0.0% 25.0%
6枠 2 0 3 15 10.0% 10.0%
7枠 2 1 0 17 10.0% 15.0%
8枠 1 0 1 18 5.0% 5.0%

内~外まで大きな差はない。

勝利実績は「5枠」を除く全ての枠にあるが、その「5枠」も2着5回と秀でている。
一方、大外の「8枠」は2024年に勝利したものの、それ以前の勝利を遡ると2010年となるので若干見劣る感じはありそう。

大井2,600mはコーナーを6回通過するコース設定。
最短距離を走るに越したことはないが、そこはジョッキーのインサイドワークにかかっていそうだ。

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 7 9 9 97 5.7% 13.1%
牝馬 0 0 0 4 0.0% 0.0%
セン馬 3 1 1 20 12.0% 16.0%

「牝馬」の参戦は過去10年で4頭。
特殊な条件に参戦してくる牝馬たちでもあり、3着内こそないものの、4頭中3頭が1桁着順で走り切っている。

古豪の活躍は過去の話?

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
4歳 2 2 1 7 16.7% 33.3%
5歳 2 2 5 19 7.1% 14.3%
6歳 1 3 0 25 3.4% 13.8%
7歳以上 5 3 4 70 6.1% 9.8%

「7歳以上」の古豪が5勝、2着3回、3着4回。
2016年~2020年まで「7歳以上」の馬が5連覇を達成したが、実はそれ以降は勝利実績がない。

2021年以降の5年間で「7歳以上」の馬は2着1回、3着2回。
近年は若い馬にチャンスが出てきたと言っても良いだろう。

2025年から条件見直し

【斤量別の成績】

斤量 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
57kg以上 3 4 2 13 13.6% 31.8%
56kg 6 4 6 68 7.1% 11.9%
55kg 0 0 0 1 0.0% 0.0%
54kg 1 1 2 24 3.6% 7.1%
53kg以下 0 1 0 15 0.0% 6.3%

金盃の「斤量」は2025年以降から以下に変更されている。

-------------------
【2026年(25年も同等)】
56kg 牝馬2kg減

※2024.1.21~2026.1.23までのG1/Jpn1勝ち馬3kg、G2/Jpn2/S1重賞勝ち馬2kg、G3/Jpn3/S2重賞勝ち馬1kg加増
※2,3歳限定競走の成績を除く

-------------------
【2024年】
A1級56kg A2級54kg B1級以下52kg 牝馬2kg減

※2023.2.20~2024.1.19までのダートグレード競走/JRA重賞勝ち馬は2kg、南関東S1/S2重賞勝ち馬は1kg加増
※3歳限定競走は除く

-------------------

条件変更に伴い、2025年からは「56kg」を下回る牡馬は出走しないことになる。
これは秋の「東京記念(2,400m)」と同条件であり、格上挑戦馬にとっては厳しい変更と言えそう。

なお、表中は斤量の条件変更を含めた過去10年のデータとなる。
条件変更後の2025年は「56kg」の馬が1着~3着を占め、加増条件が適用された2頭(57kg・58kg)は9着以下に敗れている。

金盃が得意な馬を探せ!

【金盃の1~3着馬】

1着 2着 3着
2025年 キリンジ ミヤギザオウ ヒーローコール
2024年 ランリョウオー セイカメテオポリス ミヤギザオウ
2023年 カイル トーセンブル セイカメテオポリス
2022年 フレッチャビアンカ セイカメテオポリス サトノプライム
2021年 マンガン トーセンブル サウンドトゥルー
2020年 サウンドトゥルー フレアリングダイヤ トーセンブル
2019年 サウンドトゥルー シュテルングランツ ワークアンドラブ
2018年 クラージュドール ウマノジョー キングニミッツ
2017年 ユーロビート ウマノジョー クラージュドール
2016年 ジャルディーノ ユーロビート プレティオラス

「太字」の馬は金盃で複数回、3着内に好走した馬となる。

リピーターの活躍は大井2,400mで争われる「東京記念」の南関データ分析でも記載しているが、
南関東においては限られた条件(※)ということもあり、長距離戦を目標に息の長い活躍をする馬が多いのかもしれない。

直近の注目リピーターはもちろんセイカメテオポリス。
2022年の4歳時から3年連続で3着内に好走しており、8歳を迎えた2026年で金盃初制覇を狙うことになる(※)。
※出走登録馬時点の情報

※南関東で行われる2,400m以上の重賞は「金盃」「東京記念」「ダイオライト記念(船橋2,400m・Jpn2)」の3競走

【金盃トライアル(金盃TR)の着順別の成績(過去7年)】

金盃TR着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
金盃TR1着 0 0 1 6 0.0% 0.0%
金盃TR2着 0 1 2 4 0.0% 14.3%
金盃TR3着 0 0 0 4 0.0% 0.0%
金盃TR4着以下 0 2 0 18 0.0% 10.0%

2019年の金盃時から実施されている「金盃トライアル競走」。
(年跨ぎのため、初回のレースは2018年12月実施)

今回で8回目となり、過去7年のトライアル組からは2着3回、3着3回の好走馬を送り出している。
ただし、トライアル連対馬14頭が全て出走してきての成績(※)なので、結構厳しい戦いを強いられている。

※トライアル連対馬は2着1回、3着3回

2025年金盃トライアルの結果

もう一つの大井長距離重賞

【東京記念の着順別の成績】

東京記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
東京記念1着 2 2 2 3 22.2% 44.4%
東京記念2着 1 1 1 4 14.3% 28.6%
東京記念3着 0 0 2 4 0.0% 0.0%
東京記念4着以下 0 4 1 36 0.0% 9.8%

前年の9月~10月に行われる2,400mの「東京記念」。
前述したように、南関東では貴重な長距離重賞ということで、金盃と同様に多くのステイヤーが参戦している。

過去10年の「東京記念」優勝馬からは9頭が金盃に出走して2勝、2着2回、3着2回、6着3回。
同じ“大井の長距離重賞”として親和性は非常に高いという結果だ。

また、「東京記念」2着・3着馬からも1勝、2着1回、3着3回の好走馬を輩出。
2024年の金盃は前年の「東京記念1~3着馬」が揃って3着内に好走している(過去10年で唯一)。

2025年東京記念の結果

ステイヤーが大活躍!

【前走の距離別の成績】

前走距離 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1,800m未満 0 1 0 19 0.0% 5.0%
1,800m~2,000m未満 2 3 1 29 5.7% 14.3%
2,000m以上 8 6 9 73 8.3% 14.6%

こちらのデータは「前走の距離別の成績」となる。
前走「2,000m以上」の馬が8勝を挙げ、2着6回、3着9回と長距離路線組がきっちりと結果を残している。

前走「1,800m未満」からの距離延長組は2着1回のみ。
また、「1,800m~2,000m未満」は2勝、2着3回、3着1回と一定の成績は残している。

なお、「1,800m~2,000m未満」から勝利した2024年のランリョウオーは東京記念の勝ち馬。
2025年のキリンジは「JBCクラシック(佐賀2,000m・Jpn1)」3着の実績があった。

勝つには4角好位が必須

【1~3着馬の2周目4コーナー通過順】

1着 2着 3着
1番手 1 1 1
2~5番手 8 3 4
6~12番手 1 5 5
13番手~ 0 1 0

こちらは金盃1~3着馬の2周目4コーナーでの位置取り。
4コーナーを「先頭」で通過した馬は軒並み敗退しており、その後ろに位置する「2~5番手」の馬が勝利を挙げる傾向にある。

また、「6~12番手」は勝ち切れないまでも、直線で追い込んで3着内を確保するシーンが目立つ。

勝負所は2周目向こう正面

【1~3着馬の2周目2コーナー通過順】

1着 2着 3着
1番手 0 1 1
2~5番手 4 2 2
6~12番手 6 5 5
13番手~ 0 2 2

続いては2周目2コーナーでの位置取り。

2周目4コーナーでは「2~5番手」の馬が好成績だったが、2周目2コーナーに遡ると「6~12番手」の馬が台頭。
さらに、「13番手~」の馬も上位に顔を見せるが、これはすなわち「2周目の向こう正面~3コーナー」で進出を開始していることになる。

未知なる距離の2,600m。
栄光のゴール板を迎える時に100%の力を出し切るには器用な立ち回りと騎手の手腕が大きく影響していそうだ。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は2月4日(水)に川崎競馬場で行われる「報知オールスターカップ(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!

南関東4競馬場公式ウェブサイト nankankeiba.com

>重賞一覧