~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2026年2月18日(水) 
サラ系3歳 大井1,800m
雲取賞(Jpn3)

レース紹介

3歳重賞「雲取賞(Jpn3)」!
2024年から全国の優駿に門戸が開かれた「雲取賞」。
3歳ダート三冠初戦「羽田盃(Jpn1)」の出走権を巡る激戦必至のトライアルだ。

なお、雲取賞は2019年に南関東S3重賞に昇格、それ以前は準重賞として実施されていた。
※本データ分析は、2018年までの準重賞を含めた過去10年分のデータを採用

▼データ分析のポイント
・外枠が好成績
・全日本2歳優駿組が好走
・JRA所属馬の前走は「非重賞」で「1着」かつ「1,601m以上」

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2025年 ジャナドリア JRA ゴールドドリーム 1人気
2024年 ブルーサン JRA モーニン 3人気
2023年 ヒーローコール 浦和 ホッコータルマエ 1人気
2022年 シャルフジン 船橋 ヘニーヒューズ 2人気
2021年 ランリョウオー 浦和 パイロ 1人気
2020年 ゴールドホイヤー 川崎 トランセンド 4人気
2019年 ヒカリオーソ 川崎 フリオーソ 4人気
2018年 ワグナーコーヴ 大井 マンハッタンカフェ 6人気
2017年 カンムル 浦和 サマーバード 1人気
2016年 ハタノリヴィール 船橋 フレンチデピュティ 4人気

2018年までは「内回り1,600m」、重賞に昇格した2019年以降は「外回り1,800m」が舞台。
スタート位置こそ「1,600m」と「1,800m」は同じだが、外回りコースとなり、最後の直線は100m長くなっている。

“クラシックの前哨戦”という位置付けは南関東限定で行われていた重賞当時から変わらない。
2019年~2023年の南関東限定当時は雲取賞上位3頭からクラシックホースが4頭誕生したほか、後の重賞ホルダーも多数輩出。
また、ダートグレード競走となってからも2024年アマンテビアンコが羽田盃を制し、2025年はジャナドリアが羽田盃で3着に好走している。

なお、地方所属の上位2頭及び3着以内のJRA所属上位2頭には「羽田盃」の優先出走権が付与される。

大井コース

過去の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2025年 C.ルメール 戸崎 圭太 矢野 貴之
2024年 和田 竜二 C.ルメール 服部 茂史
2023年 森 泰斗 矢野 貴之 達城 龍次
2022年 御神本 訓史 矢野 貴之 本橋 孝太
2021年 本橋 孝太 森 泰斗 真島 大輔
2020年 吉原 寛人 左海 誠二 笹川 翼
2019年 瀧川 寿希也 御神本 訓史 本田 正重
2018年 今野 忠成 左海 誠二 坂井 英光
2017年 吉原 寛人 山崎 誠士 石崎 駿
2016年 中野 省吾 繁田 健一 石崎 駿

ダートグレード競走となって以降、C.ルメール騎手が2戦1勝、2着1回とさすがの成績。
特に2025年は自身も手綱を取っていたゴールドドリーム産駒で勝利を手にしている。

また、ダートグレード競走元年の2024年は和田竜二騎手が勝利。
雲取賞の歴史に初めて名を刻んだJRA所属ジョッキーとなるが、結果的にはこの勝利が騎手人生、最後の重賞タイトルとなりそうだ。

※和田竜二騎手は2026年3月1日付で調教師に転身

地元勢が踏ん張る

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 3 3 0 12 16.7% 33.3%
船橋 2 2 3 30 5.4% 10.8%
大井 1 2 6 38 2.1% 6.4%
川崎 2 1 1 15 10.5% 15.8%
JRA 2 2 0 2 33.3% 66.7%
その他 0 0 0 1 0.0% 0.0%

JRA所属馬の参戦で勢力図は一変。
2024年、2025年ともに上位1・2着は「JRA所属馬」、3着には「大井所属馬」が続いている。

南関東所属馬で争われていた当時は「大井所属馬」よりも「浦和・船橋・川崎」の各所属馬が優勢。
しかしながら、ダートグレード競走となってからは地元「大井所属馬」が気を吐いている形だ。

さて、今年の南関東及び地方勢の実力は?
2025年の勢力図を占う意味でも注目のレースとなることだろう。

1・2番人気のワンツーが直近5年で4回

【人気別成績】

人気 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 3 0 3 40.0% 70.0%
2人気 1 4 1 4 10.0% 50.0%
3人気 1 0 5 4 10.0% 10.0%
4人気 3 1 0 6 30.0% 40.0%
5人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
6人気以下 1 1 3 73 1.3% 2.6%

直近5年で「1番人気馬」と「2番人気馬」のワンツーが4回。
ダートグレード競走となった2024年こそ1着「3番人気馬」、2着「2番人気馬」だったが、基本的には上位人気馬が結果を残すレースだ。

過去10年で見てみても「1~4番人気馬」が9勝、2着8回、3着6回。
南関東所属馬のみで争われていた当時から雲取賞は紛れの少ないレースだったと言えるだろう。

ちなみに、2桁人気馬が3着内に好走したケースは2回(両馬ともに3着)。
1頭は後の東京ダービー2着馬クリスタルシルバー、もう1頭は後にJpn1競走を2勝するカジノフォンテンだ。

地方所属馬の頑張りに注目

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2025年 160 330 1,340
2024年 680 870 23,630
2023年 150 200 2,050
2022年 360 520 3,680
2021年 160 290 1,170
2020年 830 6,760 69,970
2019年 1,150 660 46,240
2018年 1,690 5,640 511,470
2017年 220 810 4,880
2016年 1,560 1,450 29,500
平均 696 1,753 69,393

前項「人気別成績」の通り、上位人気馬が活躍するレース。
これに伴い配当金も落ち着いており、とりわけ直近5年はその傾向が顕著となっている。

直近5年の最高配当は「単勝:680円」「馬複:870円」「三連単:23,630円」。
三連単に関して、最高配当「23,630円」を除いた4年間の平均は「2,060円」なので非常に堅いレースと言っても良いだろう。

ちなみに、最高配当「23,630円」の立役者は6番人気で3着に好走した大井所属サントノーレ。
前年の「全日本2歳優駿(Jpn1)」3着馬で人気の盲点だったが、ダートグレード競走でもあり地方勢の頑張りが配当のカギを握っている。

外枠が有利な傾向

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 0 1 12 0.0% 0.0%
2枠 0 1 0 13 0.0% 7.1%
3枠 2 1 1 10 14.3% 21.4%
4枠 2 1 0 12 13.3% 20.0%
5枠 1 1 2 11 6.7% 13.3%
6枠 0 2 2 14 0.0% 11.1%
7枠 2 3 2 12 10.5% 26.3%
8枠 3 1 2 14 15.0% 20.0%

真ん中から外側の枠が好成績。
特に「7枠」「8枠」の好走率が高く、勝率は「8枠」、連対率は「7枠」が全体1位の成績だ。
また、3着内率は「7枠」が36.8%、「8枠」が30.0%で全体1位と2位の好走率を誇る。

一方、「1枠」は3着1回、「2枠」は2着1回のみと苦戦を強いられる傾向だ。

2019年以降、舞台は「大井1,600m(内)」から「大井1,800m(外)」に。
全7回の成績だが、傾向的には外枠有利に変わりはなさそう。

▽2019年:「3枠」⇒「6枠」⇒「8枠」
▽2020年:「8枠」⇒「7枠」⇒「1枠」
▽2021年:「7枠」⇒「4枠」⇒「3枠」
▽2022年:「8枠」⇒「3枠」⇒「7枠」
▽2023年:「7枠」⇒「2枠」⇒「6枠」
▽2024年:「3枠」⇒「5枠」⇒「8枠」
▽2025年:「4枠」⇒「6枠」⇒「5枠」
※1着から順

参考までに、2025年1月1日~2025年12月31日の期間中に行われた「大井1,800m」の「枠番別」の成績をご紹介しよう。
データ上、「1枠」と「2枠」の不利は見られない一方、「8枠」は勝率、連対率が1位となっている。

さらに、直近3か月の「大井1,800m」の「枠番別」の成績を見ると…
同じく「8枠」が勝率、連対率でトップの成績だ。

※アクセス時点での成績なので変動あり

大井コースは力を要するとされるオーストラリア産の白砂を採用。
2024年12月に砂厚を「10cm」⇒「9cm」に変更してから1年が経過するが、直近の馬場傾向はチェックしておきたいところだ。

nankankeiba.comでは「レース傾向」というオレンジ色のボタンを押すと、日々の傾向がチェックできる

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 10 10 10 93 8.1% 16.3%
牝馬 0 0 0 4 0.0% 0.0%
セン馬 0 0 0 1 0.0% 0.0%

クラシックシーズンということで「牝馬」の出走はのべ4頭と少ない。

強敵相手に揉まれた成果

【全日本2歳優駿の着順別の成績】

全日本2歳優駿着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
全日本2歳優駿1着 0 0 0 0 - -
全日本2歳優駿2着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
全日本2歳優駿3着 0 0 1 0 0.0% 0.0%
全日本2歳優駿4着以下 2 4 1 6 15.4% 46.2%

※雲取賞が重賞に昇格して以降、7年間のデータ

前年末に行われる2歳ダート王決定戦。

「全日本2歳優駿」出走組は、のべ16頭が雲取賞に出走して3勝、2着4回、3着2回。
雲取賞がダートグレード競走に昇格して以降の2年間を見てみると、のべ4頭が参戦して2着・3着・4着・6着となる。

全国の地方馬はもとより、JRAからも有力馬が参戦するレベルの高い一戦だけに軽視は禁物だ。

2025年全日本2歳優駿の結果

苦戦を強いられる

【ニューイヤーカップの着順別の成績】

ニューイヤーカップ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ニューイヤーカップ1着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
ニューイヤーカップ2着 1 0 0 2 33.3% 33.3%
ニューイヤーカップ3着 0 1 0 2 0.0% 33.3%
ニューイヤーカップ4着以下 0 0 0 10 0.0% 0.0%

※雲取賞が重賞に昇格して以降、7年間のデータ

明け3歳馬によって争われる浦和重賞。
2021年までは「1,600m」、2022年以降は「1,500m」で実施されている。

こちらも雲取賞がダートグレード競走となってからの2年間を見てみよう。
ニューイヤーカップ組は直近2年で6頭が参戦しているが、結果は全て5着以下に敗れている。

南関東クラシック当時は関連性も高かったが、全国の猛者が相手となるとやはり厳しいと言わざるを得ない。

2026年ニューイヤーカップの結果

前走・重賞組が活躍

【前走のレース別の成績】

前走 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
重賞 4 6 4 32 8.7% 21.7%
非重賞 3 1 3 39 6.5% 8.7%

※雲取賞が重賞に昇格して以降、7年間のデータ

こちらのデータは、雲取賞の前走が「重賞」か否かで分類した成績。

前走が「重賞組」の馬は4勝、2着6回、3着4回、前走が「非重賞組」は3勝、2着1回、3着3回。
では、「非重賞組」をさらに“着順別”で集計した結果はどうか。

勝った馬に注目!

【非重賞組の前走着順別の成績】

前走着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
前走1着 3 1 2 15 14.3% 19.0%
前走2着 0 0 0 5 0.0% 0.0%
前走3着 0 0 0 4 0.0% 0.0%
前走4着以下 0 0 1 15 0.0% 0.0%

※雲取賞が重賞に昇格して以降、7年間のデータ

前走が「非重賞組」の46頭を“前走の着順別”に細分化したデータ。
これを見ると明らかなように、狙いは「前走1着」の馬だろう。

ここで注目したいのは“JRAでは2歳ダート重賞が実施されていない”ということ。
ダートグレード競走に昇格して以降の2年間は「非重賞」かつ「前走1着」が2勝、2着1回だが、いずれもJRA所属馬が該当する。

今後もこのケースは増えていく可能性の方が高く、本データに関しては過渡期と言うことになりそうだ。

距離経験は大きなアドバンテージに!

【前走の距離別の成績】

前走距離 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1,600m未満 1 0 0 19 5.0% 5.0%
1,600m 3 7 5 41 5.4% 17.9%
1,601m以上 3 0 2 11 18.8% 18.8%

※雲取賞が重賞に昇格して以降、7年間のデータ

最後に「前走の距離別の成績」を抽出してみよう。

「全日本2歳優駿」が1,600mということもあり、前走が「1,600m」の馬が好成績を残している。
一方、前走が「1,600m未満」の距離延長組はあまり奮わず、逆に「1,601m以上」からの参戦は3勝、3着2回と上昇傾向。

ちなみに、ダートグレード競走となって以降のJRA所属馬の2勝は、前走が「1,601m以上」かつ「非重賞」かつ「1着」だ。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は2月25日(水)に浦和競馬場で行われる「ユングフラウ賞(S2)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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