
年内最後の短距離重賞「ゴールドカップ(S2)」
2017年からS2競走(旧S3)に格上げ、距離も1,400m(旧1,500m)に変更され行われる。
出走条件(年齢、斤量)の変更は無いものの、距離変更に伴い、過去の傾向とは少し変わってくるかもしれない。
※2002年~2007年はレース休止(未実施)のため、データ分析は2008年以降の過去9回分
※2008年~2010年は6月から7月に実施、2011年以降は12月に実施
※2001年以前は2,000mで実施
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2016年 | トキノエクセレント | 川崎 | アッミラーレ | 6人気 |
2015年 | ソルテ | 大井 | タイムパラドックス | 1人気 |
2014年 | リアライズリンクス | 浦和 | ダイタクリーヴァ | 1人気 | 2013年 | ジョーメテオ | 浦和 | ネオユニヴァース | 2人気 | 2012年 | ナイキマドリード | 船橋 | ワイルドラッシュ | 1人気 | 2011年 | ナイキマドリード | 船橋 | ワイルドラッシュ | 1人気 | 2010年 | ボランタス | 川崎 | ティンバーカントリー | 4人気 | 2009年 | ノースダンデー | 船橋 | ダンシングカラー | 1人気 | 2008年 | チェレブラーレ | 大井 | ブラックホーク | 1人気 | 2001年 | ピーエムタッチ | 船橋 | ワッスルタッチ | 4人気 |
ダイタクリーヴァの代表産駒の1頭でもあるリアライズリンクスの初重賞タイトルは2014年のゴールドカップ。
このリアライズリンクス、2017年5月17日には的場文男騎手に地方通算7,000勝目をプレゼントすることになる。
また、2009年の優勝馬ノースダンデーはダンシングカラー産駒。
ダンシングカラーは2001年「日本ダービー(JRA・G1)」の3着馬だが、貴重な産駒から活躍馬を輩出している。
左海誠二騎手が好成績!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2016年 | 見澤 譲治 | 左海 誠二 | 張田 昂 |
2015年 | 吉原 寛人 | 真島 大輔 | 左海 誠二 |
2014年 | 左海 誠二 | 吉原 寛人 | 今野 忠成 |
2013年 | 坂井 英光 | 見澤 譲治 | 佐藤 博紀 |
2012年 | 戸崎 圭太 | 見澤 譲治 | 和田 譲治 |
2011年 | 戸崎 圭太 | 服部 茂史 | 水野 貴史 |
2010年 | 山崎 誠士 | 左海 誠二 | 的場 文男 |
2009年 | 左海 誠二 | 的場 文男 | 戸崎 圭太 |
2008年 | 張田 京 | 的場 文男 | 石崎 駿 |
2001年 | 佐藤 隆 | 金子 正彦 | 石崎 隆之 |
「左海誠二騎手」が2勝、2着2回、3着1回と活躍!
目下、3年連続で3着以内に好走しているが、いずれも南関リーディングトレーナー小久保調教師とのコンビだ。
2016年は地元浦和所属の「見澤譲治騎手」が優勝。
2017年8月31日をもって見澤譲治騎手は引退したものの、浦和コースを知り尽くした地元騎手には注目だろう。
小久保厩舎は外せない!
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 2 | 5 | 4 | 18 | 6.9% | 24.1% |
船橋 | 3 | 3 | 3 | 36 | 6.7% | 13.3% |
大井 | 2 | 1 | 2 | 14 | 10.5% | 15.8% |
川崎 | 2 | 0 | 0 | 13 | 13.3% | 13.3% |
地元の「浦和所属馬」が連対率24.1%でトップ!
特に小久保厩舎が抜群の成績を収めており、過去9回で2勝、2着5回、3着3回。
なんとなんと!2011年以外は全て、管理馬のいずれかが3着以内に好走している。
1番人気が抜群の信頼度!
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 6 | 2 | 0 | 1 | 66.7% | 88.9% |
2人気 | 1 | 1 | 2 | 5 | 11.1% | 22.2% |
3人気 | 0 | 1 | 1 | 7 | 0.0% | 11.1% |
4人気 | 1 | 2 | 1 | 5 | 11.1% | 33.3% |
5人気 | 0 | 1 | 0 | 8 | 0.0% | 11.1% |
6人気以下 | 1 | 2 | 5 | 55 | 1.6% | 4.8% |
過去9回で「1番人気馬」が6勝、2着2回!
勝率は66.7%、連対率に至っては88.9%と驚異的な成績を収めている。
「1番人気馬」の好成績に伴い、「2番人気以下」は2着、3着が多くなっている。
その中で注目となるのは「6番人気以下」の3着。
過去9回中5回が「6番人気以下」での決着となっているだけに、人気薄でも抑えが必要だろう。
単勝は堅めの配当!紐は広めに!?
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2016年 | 2,160 | 1,520 | 45,830 |
2015年 | 150 | 770 | 4,300 |
2014年 | 160 | 570 | 8,210 |
2013年 | 320 | 2,560 | 23,360 |
2012年 | 140 | 250 | 8,600 |
2011年 | 160 | 12,600 | 182,320 |
2010年 | 1,510 | 1,100 | 21,820 |
2009年 | 220 | 960 | 2,880 |
2008年 | 290 | 1,660 | 26,190 |
平均 | 568 | 2,443 | 35,946 |
「単勝配当」は100円台が4回、200円台が2回と堅い決着が多い。
一方、「馬複」は単勝配当を考えると高めな印象を受け、”1,2番人気でガチガチ”という結果ではない。
さらに、「三連単の平均配当」も35,946円と堅くはないだけに、手広く抑えても良さそうだ。
浦和競馬は内枠有利!?
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2 | 0 | 1 | 6 | 22.2% | 22.2% |
2枠 | 1 | 1 | 1 | 6 | 11.1% | 22.2% |
3枠 | 0 | 1 | 0 | 8 | 0.0% | 11.1% |
4枠 | 2 | 0 | 2 | 5 | 22.2% | 22.2% |
5枠 | 2 | 3 | 2 | 11 | 11.1% | 27.8% |
6枠 | 1 | 2 | 2 | 13 | 5.6% | 16.7% |
7枠 | 1 | 2 | 1 | 14 | 5.6% | 16.7% |
8枠 | 0 | 0 | 0 | 18 | 0.0% | 0.0% |
浦和競馬は1周1,200mの小回りコース。
となれば内枠勢(※1)の成績が気になるところだが…「1~4枠」は5勝、2着2回に対して、「5~8枠」が4勝、2着7回。
内枠/外枠で大差はないようだが、浦和はフルゲート12頭(※2)なので、1~4枠は1頭のみとなる点は考慮すべきだろう。
そのあたりは、「勝率」、「連対率」を見て頂ければ良さそうだ。
また、よく見てみると「8枠」は3着以内に1頭も来ていない。
今年は昨年までの「1,500m」から「1,400m」に距離が変更されるが、果たしてこの傾向は続くのだろうか…
2016年10月1日~2017年9月30日の「浦和1,500m」の枠番別成績
2016年10月1日~2017年9月30日の「浦和1,400m」の枠番別成績
※1.「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする
※2.過去9回は全てフルゲート12頭立て
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 9 | 9 | 9 | 72 | 9.1% | 18.2% |
牝馬 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0.0% | 0.0% |
セン馬 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0.0% | 0.0% |
「牝馬」、「セン馬」の出走数は少ないが、牝馬では2010年テイエムヨカドー及び2008年アストリッドの4着が最高。
また、「セン馬」では2015年シンキングマシーンの4着がある。
年齢による大きな差はない!
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
3歳 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
4歳 | 3 | 2 | 0 | 13 | 16.7% | 27.8% |
5歳 | 2 | 2 | 3 | 11 | 11.1% | 22.2% |
6歳 | 2 | 1 | 4 | 19 | 7.7% | 11.5% |
7歳以上 | 2 | 4 | 2 | 37 | 4.4% | 13.3% |
最も好成績を残しているのは「4歳」の3勝、2着2回。
「5歳」、「6歳」、「7歳以上」も各2勝ずつを挙げており、年齢別では大きな差はなさそうだ。
なお、年齢の出走条件が2011年から「4歳以上⇒3歳以上」となっている。
しかしながら、過去6回で「3歳」は1頭が出走したのみ。
まがたま賞優勝馬のゴールドカップ連対率は66.7%!
まがたま賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
まがたま賞1着 | 1 | 1 | 0 | 1 | 33.3% | 66.7% |
まがたま賞2着 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.0% | 0.0% |
まがたま賞3着 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.0% | 0.0% |
まがたま賞4着以下 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0.0% | 0.0% |
2014年から実施されているゴールドカップTR「まがたま賞」。
今年から準重賞へと格上げされ、より関連性は高まってくるだろう。
過去3年の優勝馬は全てゴールドカップに参戦し、1勝、2着1回と結果を出している。
連対した2頭はともに「小久保厩舎&左海誠二騎手」のコンビだけに、今年もこのコンビが出走してくるようなら注目となりそうだ。
2017年まがたま賞の結果
JRA勢相手に好走していればチャンスは十分!
オーバルS着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーバルS1着 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.0% | 0.0% |
オーバルS2着 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.0% | 0.0% |
オーバルS3着 | 1 | 0 | 0 | 1 | 50.0% | 50.0% |
オーバルS4着以下 | 2 | 1 | 1 | 8 | 16.7% | 25.0% |
浦和1,400mで行われるダートグレード競走。
施行時期が2011年からゴールドカップの前に行われるようになったので、過去6回分のデータとする。
JRA勢相手のレースだけに、4着以下に敗れた馬でもチャンスあり!
過去6回のテレ玉杯オーバルスプリントで5着以上に好走した馬は6頭が参戦し、3勝を挙げている。
2017年テレ玉杯オーバルスプリントの結果
マイルグランプリは4着以下に敗れた馬が…!?
マイルGP着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
マイルGP1着 | 1 | 0 | 0 | 1 | 50.0% | 50.0% |
マイルGP2着 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
マイルGP3着 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
マイルGP4着以下 | 1 | 1 | 4 | 8 | 7.1% | 14.3% |
大井で行われる”秋の南関マイル王決定戦”!
冬場は牡馬が出走できるマイル前後の重賞が少ないこともあり、例年、多くの馬がゴールドカップに転戦してくる。
なお、こちらも施行時期が2011年からゴールドカップの前に行われるようになったので、過去6回分のデータとする。
過去6回の優勝馬からは2頭が参戦して1勝。
逆に出走数が多いのは「4着以下」で、のべ14頭が参戦し、1勝、2着1回、3着4回の成績を収めている。
3着内率は「42.9%」と高い確率を示しており、マイルグランプリで「4着以下」に敗れている馬でも軽視は出来ない。
今年はゴールドカップの距離が100m短くなるだけにスピードも求められるが、マイルグランプリ組は注目した方が良さそうだ。
2017年マイルグランプリの結果
浦和実績には要注目!!
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
経験あり | 7 | 8 | 8 | 57 | 8.8% | 18.8% |
経験なし | 2 | 1 | 1 | 24 | 7.1% | 10.7% |
浦和コースの「経験あり/なし」別の成績はご覧の通り。
「経験あり」は7勝、2着8回、3着8回に対して、「経験なし」は2勝、2着1回、3着1回となる。
勝率こそ差はないものの、連対率では「経験あり」が18.8%に対して、「経験なし」は10.7%となり、「経験あり」に分がある。
では、浦和コースの”成績別”ではどうだろう。
「経験あり」の馬から、さらに浦和コースで「3着以内の経験がある/なし」を条件に抽出した数字は以下の通り。
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
3着内経験あり | 6 | 7 | 6 | 39 | 10.3% | 22.4% |
3着内経験なし | 1 | 1 | 2 | 18 | 4.5% | 9.1% |
「3着内経験あり」は6勝、2着7回、3着6回となり、勝率は10.3%、連対率は22.4%となる。
対して、「3着内経験なし」は1勝、2着1回、3着2回、勝率4.5%、連対率9.1%となり、好走率は「3着内経験あり」より劣る結果となった。
小回りコースの浦和は経験の有無に加えて、”得手不得手”も重要な要素の1つとなりそうだ。
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は、12月31日(日)大晦日に行われる2歳女王決戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!