~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2017年12月20日(水) 
サラ系3歳以上 浦和1,400m
ゴールドカップ(S2)

レース紹介

年内最後の短距離重賞「ゴールドカップ(S2)」
2017年からS2競走(旧S3)に格上げ、距離も1,400m(旧1,500m)に変更され行われる。
出走条件(年齢、斤量)の変更は無いものの、距離変更に伴い、過去の傾向とは少し変わってくるかもしれない。

※2002年~2007年はレース休止(未実施)のため、データ分析は2008年以降の過去9回分
※2008年~2010年は6月から7月に実施、2011年以降は12月に実施
※2001年以前は2,000mで実施

【過去10回の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2016年 トキノエクセレント 川崎 アッミラーレ 6人気
2015年 ソルテ 大井 タイムパラドックス 1人気
2014年 リアライズリンクス 浦和 ダイタクリーヴァ 1人気
2013年 ジョーメテオ 浦和 ネオユニヴァース 2人気
2012年 ナイキマドリード 船橋 ワイルドラッシュ 1人気
2011年 ナイキマドリード 船橋 ワイルドラッシュ 1人気
2010年 ボランタス 川崎 ティンバーカントリー 4人気
2009年 ノースダンデー 船橋 ダンシングカラー 1人気
2008年 チェレブラーレ 大井 ブラックホーク 1人気
2001年 ピーエムタッチ 船橋 ワッスルタッチ 4人気

ダイタクリーヴァの代表産駒の1頭でもあるリアライズリンクスの初重賞タイトルは2014年のゴールドカップ。
このリアライズリンクス、2017年5月17日には的場文男騎手に地方通算7,000勝目をプレゼントすることになる。
また、2009年の優勝馬ノースダンデーはダンシングカラー産駒。
ダンシングカラーは2001年「日本ダービー(JRA・G1)」の3着馬だが、貴重な産駒から活躍馬を輩出している。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

左海誠二騎手が好成績!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2016年 見澤 譲治 左海 誠二 張田 昂
2015年 吉原 寛人 真島 大輔 左海 誠二
2014年 左海 誠二 吉原 寛人 今野 忠成
2013年 坂井 英光 見澤 譲治 佐藤 博紀
2012年 戸崎 圭太 見澤 譲治 和田 譲治
2011年 戸崎 圭太 服部 茂史 水野 貴史
2010年 山崎 誠士 左海 誠二 的場 文男
2009年 左海 誠二 的場 文男 戸崎 圭太
2008年 張田 京 的場 文男 石崎 駿
2001年 佐藤 隆 金子 正彦 石崎 隆之

「左海誠二騎手」が2勝、2着2回、3着1回と活躍!
目下、3年連続で3着以内に好走しているが、いずれも南関リーディングトレーナー小久保調教師とのコンビだ。

2016年は地元浦和所属の「見澤譲治騎手」が優勝。
2017年8月31日をもって見澤譲治騎手は引退したものの、浦和コースを知り尽くした地元騎手には注目だろう。

小久保厩舎は外せない!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 2 5 4 18 6.9% 24.1%
船橋 3 3 3 36 6.7% 13.3%
大井 2 1 2 14 10.5% 15.8%
川崎 2 0 0 13 13.3% 13.3%

地元の「浦和所属馬」が連対率24.1%でトップ!
特に小久保厩舎が抜群の成績を収めており、過去9回で2勝、2着5回、3着3回。
なんとなんと!2011年以外は全て、管理馬のいずれかが3着以内に好走している。

1番人気が抜群の信頼度!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 6 2 0 1 66.7% 88.9%
2人気 1 1 2 5 11.1% 22.2%
3人気 0 1 1 7 0.0% 11.1%
4人気 1 2 1 5 11.1% 33.3%
5人気 0 1 0 8 0.0% 11.1%
6人気以下 1 2 5 55 1.6% 4.8%

過去9回で「1番人気馬」が6勝、2着2回!
勝率は66.7%、連対率に至っては88.9%と驚異的な成績を収めている。

「1番人気馬」の好成績に伴い、「2番人気以下」は2着、3着が多くなっている。
その中で注目となるのは「6番人気以下」の3着。
過去9回中5回が「6番人気以下」での決着となっているだけに、人気薄でも抑えが必要だろう。

単勝は堅めの配当!紐は広めに!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2016年 2,160 1,520 45,830
2015年 150 770 4,300
2014年 160 570 8,210
2013年 320 2,560 23,360
2012年 140 250 8,600
2011年 160 12,600 182,320
2010年 1,510 1,100 21,820
2009年 220 960 2,880
2008年 290 1,660 26,190
平均 568 2,443 35,946

「単勝配当」は100円台が4回、200円台が2回と堅い決着が多い。
一方、「馬複」は単勝配当を考えると高めな印象を受け、”1,2番人気でガチガチ”という結果ではない。
さらに、「三連単の平均配当」も35,946円と堅くはないだけに、手広く抑えても良さそうだ。

浦和競馬は内枠有利!?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 2 0 1 6 22.2% 22.2%
2枠 1 1 1 6 11.1% 22.2%
3枠 0 1 0 8 0.0% 11.1%
4枠 2 0 2 5 22.2% 22.2%
5枠 2 3 2 11 11.1% 27.8%
6枠 1 2 2 13 5.6% 16.7%
7枠 1 2 1 14 5.6% 16.7%
8枠 0 0 0 18 0.0% 0.0%

浦和競馬は1周1,200mの小回りコース。
となれば内枠勢(※1)の成績が気になるところだが…「1~4枠」は5勝、2着2回に対して、「5~8枠」が4勝、2着7回。

内枠/外枠で大差はないようだが、浦和はフルゲート12頭(※2)なので、1~4枠は1頭のみとなる点は考慮すべきだろう。
そのあたりは、「勝率」、「連対率」を見て頂ければ良さそうだ。

また、よく見てみると「8枠」は3着以内に1頭も来ていない。
今年は昨年までの「1,500m」から「1,400m」に距離が変更されるが、果たしてこの傾向は続くのだろうか…

2016年10月1日~2017年9月30日の「浦和1,500m」の枠番別成績
2016年10月1日~2017年9月30日の「浦和1,400m」の枠番別成績

※1.「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする
※2.過去9回は全てフルゲート12頭立て

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 9 9 72 9.1% 18.2%
牝馬 0 0 0 5 0.0% 0.0%
セン馬 0 0 0 4 0.0% 0.0%

「牝馬」、「セン馬」の出走数は少ないが、牝馬では2010年テイエムヨカドー及び2008年アストリッドの4着が最高。
また、「セン馬」では2015年シンキングマシーンの4着がある。

年齢による大きな差はない!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 0 0 0 1 0.0% 0.0%
4歳 3 2 0 13 16.7% 27.8%
5歳 2 2 3 11 11.1% 22.2%
6歳 2 1 4 19 7.7% 11.5%
7歳以上 2 4 2 37 4.4% 13.3%

最も好成績を残しているのは「4歳」の3勝、2着2回。
「5歳」、「6歳」、「7歳以上」も各2勝ずつを挙げており、年齢別では大きな差はなさそうだ。

なお、年齢の出走条件が2011年から「4歳以上⇒3歳以上」となっている。
しかしながら、過去6回で「3歳」は1頭が出走したのみ。

まがたま賞優勝馬のゴールドカップ連対率は66.7%!

【まがたま賞の着順別の成績】

まがたま賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
まがたま賞1着 1 1 0 1 33.3% 66.7%
まがたま賞2着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
まがたま賞3着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
まがたま賞4着以下 0 0 0 4 0.0% 0.0%

2014年から実施されているゴールドカップTR「まがたま賞」。
今年から準重賞へと格上げされ、より関連性は高まってくるだろう。

過去3年の優勝馬は全てゴールドカップに参戦し、1勝、2着1回と結果を出している。
連対した2頭はともに「小久保厩舎&左海誠二騎手」のコンビだけに、今年もこのコンビが出走してくるようなら注目となりそうだ。

2017年まがたま賞の結果

JRA勢相手に好走していればチャンスは十分!

【テレ玉杯オーバルスプリント(オーバルS)の着順別の成績】

オーバルS着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
オーバルS1着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
オーバルS2着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
オーバルS3着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
オーバルS4着以下 2 1 1 8 16.7% 25.0%

浦和1,400mで行われるダートグレード競走。
施行時期が2011年からゴールドカップの前に行われるようになったので、過去6回分のデータとする。

JRA勢相手のレースだけに、4着以下に敗れた馬でもチャンスあり!
過去6回のテレ玉杯オーバルスプリントで5着以上に好走した馬は6頭が参戦し、3勝を挙げている。

2017年テレ玉杯オーバルスプリントの結果

マイルグランプリは4着以下に敗れた馬が…!?

【マイルグランプリ(マイルGP)の着順別の成績】

マイルGP着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
マイルGP1着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
マイルGP2着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
マイルGP3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
マイルGP4着以下 1 1 4 8 7.1% 14.3%

大井で行われる”秋の南関マイル王決定戦”!
冬場は牡馬が出走できるマイル前後の重賞が少ないこともあり、例年、多くの馬がゴールドカップに転戦してくる。
なお、こちらも施行時期が2011年からゴールドカップの前に行われるようになったので、過去6回分のデータとする。

過去6回の優勝馬からは2頭が参戦して1勝。
逆に出走数が多いのは「4着以下」で、のべ14頭が参戦し、1勝、2着1回、3着4回の成績を収めている。
3着内率は「42.9%」と高い確率を示しており、マイルグランプリで「4着以下」に敗れている馬でも軽視は出来ない。

今年はゴールドカップの距離が100m短くなるだけにスピードも求められるが、マイルグランプリ組は注目した方が良さそうだ。

2017年マイルグランプリの結果

浦和実績には要注目!!

【浦和コースの経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
経験あり 7 8 8 57 8.8% 18.8%
経験なし 2 1 1 24 7.1% 10.7%

浦和コースの「経験あり/なし」別の成績はご覧の通り。
「経験あり」は7勝、2着8回、3着8回に対して、「経験なし」は2勝、2着1回、3着1回となる。
勝率こそ差はないものの、連対率では「経験あり」が18.8%に対して、「経験なし」は10.7%となり、「経験あり」に分がある。

では、浦和コースの”成績別”ではどうだろう。
「経験あり」の馬から、さらに浦和コースで「3着以内の経験がある/なし」を条件に抽出した数字は以下の通り。

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3着内経験あり 6 7 6 39 10.3% 22.4%
3着内経験なし 1 1 2 18 4.5% 9.1%

「3着内経験あり」は6勝、2着7回、3着6回となり、勝率は10.3%、連対率は22.4%となる。
対して、「3着内経験なし」は1勝、2着1回、3着2回、勝率4.5%、連対率9.1%となり、好走率は「3着内経験あり」より劣る結果となった。

小回りコースの浦和は経験の有無に加えて、”得手不得手”も重要な要素の1つとなりそうだ。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は、12月31日(日)大晦日に行われる2歳女王決戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」です!

南関データ分析とは

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