~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2017年5月11日(木) 
サラ系3歳牝馬 大井1,800m
東京プリンセス賞(S1)

レース紹介

南関東牝馬クラシック第2戦「東京プリンセス賞(S1)」
第1戦の「桜花賞(S1)」から、コース【浦和(左回り)⇒大井(右回り)】、距離【1,600m⇒1,800m】、
開催時間【昼間⇒ナイター】と条件が大きく変わるため、これまでの歴史の中で、
「桜花賞&東京プリンセス賞」の二冠を達成した馬はわずかに3頭という険しいクラシックロード。
それでは、過去10年のデータを分析してみよう!

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2016年 リンダリンダ 大井 フレンチデピュティ 2人気
2015年 ティーズアライズ 大井 ワイルドラッシュ 7人気
2014年 スマートバベル 船橋 サウスヴィグラス 7人気
2013年 カイカヨソウ 船橋 ティンバーカントリー 1人気
2012年 アスカリーブル 船橋 ブラックタキシード 3人気
2011年 マニエリスム 船橋 ゼンノロブロイ 2人気
2010年 トーセンウィッチ 船橋 キングカメハメハ 6人気
2009年 ネフェルメモリー 船橋 アジュディケーティング 1人気
2008年 ブライズメイト 船橋 エイシンサンディ 3人気
2007年 アグネスターフ 川崎 アグネスカミカゼ 3人気

東京プリンセス賞でも「種牡馬(父馬)」に注目。
羽田盃と同様に、過去10年で同じ種牡馬を父に持つ優勝馬は誕生していない。
そして、現在4年連続で「アメリカ出身の種牡馬」の産駒が優勝していることは特徴の1つだろう。
※2009年の優勝馬ネフェルメモリーの父アジュディケーティングもアメリカ出身

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2016年 桑村 真明 本田 正重 山崎 誠士
2015年 矢野 貴之 山崎 誠士 真島 大輔
2014年 澤田 龍哉 石崎 駿 山田 信大
2013年 今野 忠成 的場 文男 石崎 駿
2012年 今野 忠成 森 泰斗 吉原 寛人
2011年 戸崎 圭太 森 泰斗 石崎 駿
2010年 張田 京 真島 大輔 戸崎 圭太
2009年 戸崎 圭太 今野 忠成 坂井 英光
2008年 山田 信大 石崎 隆之 吉田 稔
2007年 町田 直希 左海 誠二 的場 文男

「戸崎圭太騎手」が優勝2回、3着1回、「今野忠成騎手」も優勝2回、2着1回の好成績を挙げている。
「石崎駿騎手」は優勝こそないものの、2着1回、3着2回と相性は良い。
ちなみに、同舞台で行われる羽田盃でも上記3騎手の名前が多く出てきているのは偶然だろうか…!?

人気馬は勝ち切れない!?

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 2 3 3 2 20.0% 50.0%
2人気 2 3 0 5 20.0% 50.0%
3人気 3 1 0 6 30.0% 40.0%
4人気 0 0 1 9 0.0% 0.0%
5人気 0 1 2 7 0.0% 10.0%
6人気以下 3 2 4 95 2.9% 4.8%

過去10年の人気別成績を見てみると、「1番人気」は2勝にとどまっているものの、3着以内には実に8頭が入っている。
堅実に結果を出している反面、やや勝ち切れないところがあるようだ。
「2番人気」は2勝2着3回、「3番人気」は3勝2着1回となっており、トータルすると「1番~3番人気」の成績は悪くない。
一方、「6番人気以下」は3勝を挙げ、2着も2回あるが、「6番人気以下同士」でのワンツー決着は1回もなく、
「人気上位馬&人気薄」の組み合わせに妙味ありか!?

配当金は妙味あり

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2016年 490 3,370 11,490
2015年 2,630 11,480 71,620
2014年 2,560 4,970 163,230
2013年 180 320 21,390
2012年 720 840 145,870
2011年 340 3,720 32,690
2010年 1,340 1,450 51,700
2009年 110 170 2,080
2008年 610 4,080 323,060
2007年 660 1,280 12,170
平均 964 3,168 83,530

「1番人気馬は勝ち切れないが、3着以内には入る」「人気薄が台頭」という「人気別成績」から、
三連単の平均配当は「83,530円」と荒れ気味である。
同様に、馬複も平均「3,168円」と高めになっているのは気になるところだろう。

船橋勢が圧倒的だが…!?

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 0 0 6 0.0% 0.0%
船橋 7 5 3 31 15.2% 26.1%
大井 2 3 4 58 3.0% 7.5%
川崎 1 2 3 29 2.9% 8.6%

過去10年で7勝と「船橋所属馬」の独壇場ともいえる結果となっている。
※うち、4勝は故・川島正行氏、2勝は川島正一調教師と、川島親子での活躍が目立つ
しかしながら、2016年は「リンダリンダ(大井)」、2015年「ティーズアライズ(大井)」と、直近2年は「大井所属馬」から優勝馬が出ている。
とはいえ、2016年、2015年は「船橋所属馬」が2着に入っており、「船橋所属馬」を軽視することは出来なさそうだ。

優勝馬は内枠!紐は外枠!?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 0 0 16 5.9% 5.9%
2枠 3 2 3 11 15.8% 26.3%
3枠 2 0 0 17 10.5% 10.5%
4枠 1 1 1 17 5.0% 10.0%
5枠 1 3 2 14 5.0% 20.0%
6枠 1 1 1 16 5.3% 10.5%
7枠 0 1 1 18 0.0% 5.0%
8枠 1 2 2 15 5.0% 15.0%

「2枠」の優勝馬3頭を筆頭に、「1枠~4枠」の馬が7勝と好成績を挙げている。
一方で、2着馬・3着馬は「5枠~8枠」が多くなっている傾向にある。
なお、過去10年の平均出走頭数は15.4頭と、フルゲート(16頭)になることもしばしば。

桜花賞馬が苦戦!?

【桜花賞の着順別の成績】

桜花賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
桜花賞1着 1 2 2 4 11.1% 33.3%
桜花賞2着 2 1 0 4 28.6% 42.9%
桜花賞3着 2 1 0 6 22.2% 33.3%
桜花賞4着以下 2 3 3 32 5.0% 12.5%

南関牝馬クラシック第1戦「桜花賞(S1)」出走馬の東京プリンセス賞での成績。
過去10年で桜花賞&東京プリンセス賞を連勝した馬はわずかに1頭(ネフェルメモリー)のみとなっている。
そればかりか、「桜花賞馬9頭」中、東京プリンセス賞で4着以下となったのは4頭を数えている。
逆に、「桜花賞で4着以下に敗れた馬」からは2頭が東京プリンセス賞を制しており、2着・3着にもそれぞれ3頭ずつ入っている。
浦和のマイルで行われる桜花賞、大井の外回り1,800mで行われる東京プリンセス賞。
開催時間も昼から夜と条件が大きく異なるだけに、条件の”合う/合わない”は重要な要素となりそうだ。
※2011年は桜花賞中止

東京2歳優駿牝馬2着馬がアツイ!?

【東京2歳優駿牝馬の着順別の成績】

東京2歳優駿牝馬着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
東京2歳優駿牝馬1着 2 1 2 2 28.6% 42.9%
東京2歳優駿牝馬2着 3 0 0 1 75.0% 75.0%
東京2歳優駿牝馬3着 0 0 0 8 0.0% 0.0%
東京2歳優駿牝馬4着以下 1 2 2 32 2.7% 8.1%

東京プリンセス賞と同じ「大井コース」で行われる2歳女王決定戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」。
特筆は「東京2歳優駿牝馬1・2着馬」で、実に5頭もの東京プリンセス賞馬を輩出している。
さらに細かく見てみると、「東京2歳優駿牝馬の2着馬」は東京プリンセス賞に4頭出走しているが、
そのうちの3頭が東京プリンセス賞を制したことになる。
なお、東京2歳優駿牝馬&東京プリンセス賞を制した馬はネフェルメモリー、カイカヨソウの2頭。
以下の表は、「東京2歳優駿牝馬1・2着馬」で東京プリンセス賞を制した5頭の成績。

東京2歳優駿牝馬着順   桜花賞着順  
2016年リンダリンダ 2着 2着
2015年ティーズアライズ 2着 8着
2013年カイカヨソウ 1着 3着
2009年ネフェルメモリー 1着 1着
2008年ブライズメイト 2着 6着

上表で明らかなように、桜花賞で振るわなかった馬でも、東京プリンセス賞で巻き返すパターンがある。
東京2歳優駿牝馬1・2着馬が出走してきたら、要チェックとなるだろう。

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