~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2017年6月7日(水) 
サラ系3歳 大井2,000m
東京ダービー(S1)

レース紹介

南関東クラシック第2戦「東京ダービー(S1)」
激戦の南関東クラシック戦線を勝ち抜き、「第63代東京ダービー馬」の称号を手にするのは!?
今回は過去10年のデータを”東京ダービースペシャルバージョン”でご紹介♪

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2016年 バルダッサーレ 大井 アンライバルド 3人気
2015年 ラッキープリンス 浦和 サイレントディール 9人気
2014年 ハッピースプリント 大井 アッミラーレ 1人気
2013年 インサイドザパーク 船橋 タイムパラドックス 4人気
2012年 プレティオラス 大井 フィガロ 6人気
2011年 クラーベセクレタ 船橋 ワイルドラッシュ 1人気
2010年 マカニビスティー 大井 ゼンノロブロイ 1人気
2009年 サイレントスタメン 川崎 レギュラーメンバー 8人気
2008年 ドリームスカイ 川崎 スウェプトオーヴァーボード 10人気
2007年 アンパサンド 川崎 フィガロ 3人気

過去10年の東京ダービー馬はご覧の通り。
地方コースを舞台に活躍した「サイレントディール」「タイムパラドックス」「レギュラーメンバー」といった種牡馬の産駒から
東京ダービー馬が誕生しているように、地方ならではの血統が活躍しているのが特徴の1つ。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

戸崎圭太騎手&吉原寛人騎手が大活躍!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2016年 吉原 寛人 左海 誠二 森 泰斗
2015年 今野 忠成 的場 文男 吉原 寛人
2014年 吉原 寛人 楢崎 功祐 戸崎 圭太
2013年 左海 誠二 石崎 駿 真島 大輔
2012年 本橋 孝太 吉原 寛人 戸崎 圭太
2011年 戸崎 圭太 酒井 忍 的場 文男
2010年 戸崎 圭太 岩田 康誠 石崎 駿
2009年 金子 正彦 真島 大輔 戸崎 圭太
2008年 戸崎 圭太 張田 京 左海 誠二
2007年 戸崎 圭太 内田 博幸 的場 文男

過去10年で4勝3着3回と圧巻の成績を収めている「戸崎圭太騎手」。
戸崎騎手は2013年にJRAに移籍しているものの、スポット参戦してくるようであれば見逃せないところだ。

過去5年に絞ってみると、金沢所属の「吉原寛人騎手」が2勝2着1回3着1回と活躍している。
こちらもスポット参戦が前提ではあるものの、有力馬の手綱を取ることが多いだけに要チェックとなりそう。
余談ではあるが、名前の最後の文字が「タ行」の騎手が、過去10年で7回優勝している(^_^;)

同厩舎のワン・ツー決着が3回!

【調教師の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2016年 中道 啓二(大井) 林 正人(船橋) 水野 貴史(浦和)
2015年 小久保 智(浦和) 小久保 智(浦和) 鈴木 啓之(大井)
2014年 森下 淳平(大井) 佐野 謙二(大井) 川島 正行(船橋)
2013年 林 正人(船橋) 出川 克己(船橋) 寺田 新太郎(大井)
2012年 森下 淳平(大井) 森下 淳平(大井) 川島 正行(船橋)
2011年 川島 正行(船橋) 八木 仁(川崎) 小久保 智(浦和)
2010年 松浦 備(大井) 荒山 勝徳(大井) 川島 正行(船橋)
2009年 足立 勝久(川崎) 足立 勝久(川崎) 川島 正行(船橋)
2008年 内田 勝義(川崎) 久保 與造(大井) 岡林 光浩(船橋)
2007年 池田 孝(川崎) 川島 正行(船橋) 長谷川 茂(川崎)

過去10年の東京ダービートレーナーはご覧の通りだが、注目したいのが「同厩舎でのワン・ツー」が3回もあるということだ。
■2015年「小久保厩舎(浦和)」 :1着ラッキープリンス(9番人気) 2着パーティメーカー(6番人気)
■2012年「森下厩舎(大井)」  :1着プレティオラス(6番人気) 2着プーラヴィーダ(3番人気)
■2009年「足立厩舎(川崎)」  :1着サイレントスタメン(8番人気) 2着ブルーヒーロー(5番人気)

”同厩は人気薄を狙え”という格言もあるように、同厩舎でワン・ツーとなった時は「人気が無い方の馬」が勝利を手にしている。

少数精鋭の浦和!地元大井の連対率も見逃せない!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 1 2 6 10.0% 20.0%
船橋 2 3 5 41 3.9% 9.8%
大井 4 4 2 45 7.3% 14.5%
川崎 3 2 1 34 7.5% 12.5%

「浦和所属馬」は出走頭数が少ないこともあるが、「勝率」「連対率」ともに1位となっている。
2012年から5年連続で南関リーディング(勝利数)を獲得している「小久保厩舎」をはじめとした「浦和所属馬」には注目だろう。

東京ダービーの勝利数では「大井所属馬」の4勝がNo.1!
2着も「大井所属馬」の4回が最多で、3着には「船橋所属馬(5回)」が入ることが多いようだ。

6番人気以下の馬が台頭!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 1 2 4 30.0% 40.0%
2人気 0 1 3 6 0.0% 10.0%
3人気 2 1 1 6 20.0% 30.0%
4人気 1 0 1 8 10.0% 10.0%
5人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
6人気以下 4 6 2 94 3.8% 9.4%

過去10年の優勝馬は「3番人気」までの馬が5勝に対し、「6番人気以下」の馬が4勝と、穴馬の台頭も見られる。
連対率の算出方法(※)を考慮すると、過去10年で106頭出走した「6番人気以下」の馬の連対率は高い!?
(頭数が多いから有利などなど、見方によって印象は変わりますが…)

南関クラシック第1戦「羽田盃(S1)」とも比較してみよう。
「羽田盃」では「1番人気」4勝(連対率70.0%)、「2番人気」4勝(同50.0%)、「6番人気以下」2勝(同2.3%)と、
人気馬が順当に結果を残しているが、東京ダービーでは、上記の通り、人気馬でも簡単には勝利を掴めていない。

※連対率の算出は、人気別に「(1着頭数+2着頭数)/過去10年の出走頭数合計」

荒れる東京ダービー!

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2016年 700 66,350 705,810
2015年 2,930 23,030 669,140
2014年 110 1,500 8,740
2013年 1,230 2,080 35,400
2012年 1,490 4,360 48,930
2011年 120 960 4,300
2010年 180 10,590 105,980
2009年 3,310 16,240 133,090
2008年 4,880 66,430 3,250,920
2007年 460 610 14,280
平均 1,541 19,215 497,659

「単勝」は100円台での決着が3回あるものの、4桁配当が5回もあるのが特徴的だ。
「馬複」の平均配当は「19,215円」、「三連単」は同「497,659円」。
2008年には三連単325万円超の馬券が飛び出すなど、ビッグな配当になることが多い傾向にあるようだ。

5枠&7枠が好成績!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 0 2 17 0.0% 0.0%
2枠 0 3 3 13 0.0% 15.8%
3枠 1 0 1 18 5.0% 5.0%
4枠 1 1 0 17 5.3% 10.5%
5枠 4 2 0 13 21.1% 31.6%
6枠 0 1 1 18 0.0% 5.0%
7枠 3 2 1 14 15.0% 25.0%
8枠 1 1 2 16 5.0% 10.0%

5枠の成績が最も良く、4勝2着2回で連対率は31.6%。
次いで7枠の3勝2着2回、連対率25.0%が続く。

内枠(※)は2勝2着4回、外枠は8勝2着6回と、外枠勢が好結果を出している。
※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする

牡馬が断然強い!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 10 9 110 6.5% 13.8%
牝馬 1 0 1 16 5.6% 5.6%
セン馬 0 0 0 0 0.0% 0.0%

牡馬が好成績を収めており、牝馬は1着と3着が1回ずつと苦戦している。

牝馬で「東京ダービー」を制しているのは2011年のクラーベセクレタ。
南関クラシック(牡馬)の王道を歩み、第1戦「羽田盃」と併せて二冠を達成した名牝である。

南関クラシック第1戦「羽田盃」組は!?

【羽田盃の着順別の成績】

羽田盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
羽田盃1着 2 0 2 6 20.0% 20.0%
羽田盃2着 2 0 2 5 22.2% 22.2%
羽田盃3着 3 2 0 6 27.3% 45.5%
羽田盃4着以下 0 4 4 43 0.0% 7.8%

※2012年の「羽田盃」は3着同着

南関クラシック戦線の王道は「京浜盃(羽田盃TR)」⇒南関クラシック第1戦「羽田盃」⇒「東京ダービー」。
当然ながら、羽田盃は東京ダービーを占う最重要レースとなる。

「羽田盃」の着順別成績は、羽田盃の「1着・2着馬」が「東京ダービー」をそれぞれ2勝、羽田盃の「3着馬」が同3勝している。
羽田盃ウイナーに注目が集まるところではあるが、なかなか二冠を達成するのは難しいようだ。
また、「羽田盃」で4着以下に敗れた馬から東京ダービー馬は誕生していない。

ちなみに、二冠を達成したのは2014年ハッピースプリント&2011年クラーベセクレタの2頭。
単勝配当はそれぞれ110円と120円。他を圧倒する実力の持ち主だったということだろう。

2017年羽田盃の結果

東京湾カップ上位馬は2着が一杯

【東京湾カップの着順別の成績】

東京湾カップ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
東京湾カップ1着 0 0 2 8 0.0% 0.0%
東京湾カップ2着 0 0 0 9 0.0% 0.0%
東京湾カップ3着 0 3 0 5 0.0% 37.5%
東京湾カップ4着以下 1 0 0 21 4.5% 4.5%

東京ダービートライアルの「東京湾カップ(S3)」。
過去10年の優勝馬全てが東京ダービーに参戦しているが、東京ダービーでは2014年サーモピレー、2010年マグニフィカの3着が最高。
むしろ、3着馬の成績の方が良く、2016年プレイザゲーム、2009年ブルーヒーロー 、2008年モエレラッキーが2着に健闘している。

4着以下からは2008年ドリームスカイが東京ダービーを制しており、2008年は東京湾カップ組でのワン・ツー決着となった。

2017年東京湾カップの結果

東京ダービートライアル組は苦戦…

【東京ダービートライアルの着順別の成績】

東京ダービートライアル着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
東京ダービートライアル1着 0 1 0 5 0.0% 16.7%
東京ダービートライアル2着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
東京ダービートライアル3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
東京ダービートライアル4着以下 0 0 0 0 0.0% 0.0%

その名の通り、コースも距離も同じ「東京ダービー」のトライアル競走。
2010年より実施されている競走で、6頭のトライアル優勝馬が東京ダービーに参戦している。
しかしながら、トライアル優勝馬から東京ダービー馬は誕生しておらず、3着以内に好走した馬も2014年スマイルピースの2着のみである。

2017年東京ダービートライアルの結果

新設トライアル!

【クラシックトライアル】

2017年より実施された「クラシックトライアル」競走。
1着馬には「東京ダービー」、1・2着馬には「羽田盃」の優先出走権が付与される夢のようなトライアルだ。
昨年までとは異なる体系となるだけに、クラシックトライアル出走組にも注目となるだろう。

2017年クラシックトライアルの結果

クラシックへの登竜門だが…

【京浜盃の着順別の成績】

京浜盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
京浜盃1着 2 1 2 3 25.0% 37.5%
京浜盃2着 1 0 1 6 12.5% 12.5%
京浜盃3着 1 0 2 5 12.5% 12.5%
京浜盃4着以下 2 3 3 39 4.3% 10.6%

「羽田盃」では抜群の成績を残している「京浜盃(S2)」出走組(※)。
「東京ダービー」との関連性はどうだろうか。
※過去10年の京浜盃優勝馬は羽田盃5勝2着2回

過去10年で8頭の京浜盃優勝馬が参戦しているが、東京ダービーを制したのはわずかに2頭。
「羽田盃の着順別の成績」で記述した「2014年ハッピースプリント」「2011年クラーベセクレタ」の2頭だ。

逆に、京浜盃4着以下の馬からは、東京ダービー2着が3頭、3着が3頭と、巻き返すケースも見られる。

京浜盃から東京ダービーまでおよそ2ヶ月半。
「京浜盃1,700m」⇒「羽田盃1,800m」⇒「東京ダービー2,000m」と距離が延びるサバイバル戦。
”若さ”と”成長”が同居する3歳春シーズンでもあり、よほどの力が無いと南関クラシックを制圧することは出来ないということだろう。

2017年京浜盃の結果

穴はクラウンカップ組!

【クラウンカップの着順別の成績】

クラウンカップ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
クラウンカップ1着 1 1 0 8 10.0% 20.0%
クラウンカップ2着 0 3 2 3 0.0% 37.5%
クラウンカップ3着 0 0 0 7 0.0% 0.0%
クラウンカップ4着以下 2 0 0 13 13.3% 13.3%

「クラウンカップ(S3)」出走組の成績はどうだろう。
クラウンカップは施行時期によって「羽田盃トライアル」or「東京ダービートライアル」として実施されており、
過去10年では、2014年・2013年・2009年・2008年が東京ダービートライアルとして実施されている。

過去10年の優勝馬(※)からは2009年サイレントスタメンが東京ダービーを制覇。
4着以下からも2015年ラッキープリンス、2008年ドリームスカイが東京ダービーを制している。
※全10頭が東京ダービーに参戦

これを東京ダービーでの人気で見てみよう。
上記3頭の人気は「2015年ラッキープリンス⇒9番人気」「2009年サイレントスタメン⇒8番人気」「2008年ドリームスカイ⇒10番人気」

さらに、東京ダービーで2着に入っている4頭。
「2016年プレイザゲーム⇒14番人気」「2011年ヴェガス⇒6番人気」「2009年ブルーヒーロー⇒5番人気」「2008年モエレラッキー⇒9番人気」
特に、プレイザゲーム、ブルーヒーロー、モエレラッキーは「東京湾カップの着順別の成績」でも名前が挙がった3頭である。

クラウンカップ出走組は人気薄での激走が多いだけに、軽視はできないところだろう。

2017年クラウンカップの結果

牝馬には厳しい戦い

【東京プリンセス賞の着順別の成績】

東京プリンセス賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
東京プリンセス賞1着 0 0 0 5 0.0% 0.0%
東京プリンセス賞2着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
東京プリンセス賞3着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
東京プリンセス賞4着以下 0 0 0 3 0.0% 0.0%

南関牝馬クラシック第2戦「東京プリンセス賞(S1)」。
例年、「羽田盃」の翌日(※)に行われていることもあり、「東京ダービー」へと駒を進める牝馬も多い。

東京プリンセス賞馬は5頭が参戦しているが、3着以内に好走した例は1度もない。
また、東京プリンセス賞2着、3着馬も同じく結果が出ていない。

※2008年~2010年は連日開催ではない(2009年のみ、3頭が東京ダービーに出走)

2017年東京プリンセス賞の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は6月27日(火)「優駿スプリント(S2)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!

南関東4競馬場公式ウェブサイト nankankeiba.com

>重賞一覧