コラム”

「体力には限りがあるんです」
2018年5月7日

やはりというか当然というか、疲労が重なって大型連休の後半はグッタリ。
かしわ記念も東京湾カップも見に行けませんでした。

というか今回のスケジュールは、自分としてはここ数年でもっとも過酷。
木曜日に成田からソウルに飛び、その日の宿は夜行バス。
金曜日は釜山慶南競馬場経由の宴会から日本系のビジネスホテルに泊まり、土曜日は午後2時まで原稿仕事をしてから大邱でコンサート。

で、その日の宿は東大邱駅23時14分発の夜行急行「ムグンファ号」。
しかし指定券が売り切れていたので、そのときだけ発売される自由席のキップを買い、指定された4号車に乗ったら大混雑!


夜行列車で座れず

(写真:夜行列車で座れず)

でも、この人たちは亀尾(グミ)駅で降りるはず。
しかしながら、そこまでのおよそ1時間が長かった……。

その駅で予想どおりガラガラにはなりましたが、私が乗ったのはかつて「カフェカー」として使われていた車両の改造版。
ロングシートのイスは硬くて、しかも横になるとデコボコが痛くて、ちょっと寝にくい構造でした。


日付が変わったころの状況

(写真:日付が変わったころの状況)

指定席ならふんわりクッションで、リクライニングもあって楽だったのになあ。
これは事前に指定券を買っておかなかった私の失敗。
普通列車でも京浜急行や京成電車みたいなフワフワのイスに座れる日本は、本当にいい国だと思います(涙)。

というわけでソウル駅までウトウトというレベルでしか寝られなかったので、
仁川空港までのバス1時間と関空までの1時間半はガッツリ睡眠。
しかし、わたくしのようなサービス業は、盆暮れ大型連休が忙しくなるわけで、
関空到着後と南海電車、京阪電車のなかでは、気合と根性で迫りくる締め切り原稿と戦いました。

そして京都競馬が終われば大宴会の始まり。
18名でおよそ3時間の盛り上がりを経て京都駅に向かい、新快速に乗ったら途中の駅で「異音がした」とかで5分ほど停車。
そのあとは順調に米原駅に着いたら、接続予定の名古屋方面行きの電車が発車済み!

JR西日本とJR東海は違う会社だからって、そりゃちょっとドライすぎでしょうに、プンプン
(「新幹線に乗ればいいのに」というご意見につきましては、まったくもってごもっともでございます)。

とハラを立ててもどうにもならず、夜の米原駅でおとなしく30分ほど待機。
そういった疲れを蓄積しながら月曜日は名古屋競馬場で過ごし、その夜はまたしても夜行バスでした。

それでも3列シートなのでわりとよく眠り、東京に着いてからはコーヒーを飲みながら4時間ほどお仕事。
それが終わったところで、行くぜ大井競馬場!

しかしまあ、そういう状況で気合の勝負ができるかというと、なかなかむずかしいわけでして(苦)。
パドックを見てもイマイチ集中力が足らず、それでもがんばって集中力を使うと、そのあとはしばらくダメ人間、
という状況になってしまいました。


うまたせ!ギフトでちょっとお得に

(写真:ラッキーウマタセーヌキットでちょっとお得に)

しかし大井が終わったら続いて船橋があるんですよ。
とある企画ネタでこの日はハシゴをすることになっていたので、大井の最終レース後に錦糸町まで無料バスに乗り、
錦糸町から船橋までは総武快速線。
新小岩で運よく座ることができたので、船橋までの9分間、メチャメチャよく寝た!

船橋競馬場に着いたら、あらかじめ買っておいた船橋の馬券の結果を、漬物屋さんの前にあるモニターで答え合わせ。
すると、5頭立ての新馬戦、ワイドで勝負したというのにハズレとは!!!

先日も名古屋競馬で5頭立てのワイドで買ってハズしたし、これで2回連続とはどういうこっちゃねん。
5頭立てのワイドは全10通りのうち的中の組み合わせが3つだから、テキトーに買っても的中率は3割。
それが当たらないとは……。

月曜大井での5頭立ての新馬戦こそ当ててやる!!

というガッカリな結果にもめげずに船橋でも勝負。
しかしさすがに疲れていたようで、集中力を使ってパドックを凝視したレースは的中したものの、
そこでバッテリーのレベルが低下した模様。
後半のレースは苦戦続きとなってしまいました。

やはり若い頃とは違うのね(涙)。

そういえば昨年、友人に「浅野さん、体力には限りがあるんですよ」と諭されたっけ。
ハイ、まったくもって、ごもっともです。
私は以前からの傾向として、予定を組むときに「睡眠時間」を考慮しない傾向があるんですよね。
今後は夜行列車、夜行バスは3日に1回までを心がけます。

しかしまた、昨日も乗ってしまいました夜行バス。
だって盛岡駅から競馬場に行く無料バスの始発に乗りたかったんだもん。
まあ、東北新幹線に乗れば当日輸送でも間に合うんですが……(汗)

なんというか、こういう選択をしてしまうのは、いわゆるクセみたいなものなのだろうなあ。
でも日頃からこういうことへの耐性が身についているから、昨年に敢行された「弾丸ツアー」に対応できたのかも!?


写真と本文は関係ありま……す

(写真:写真と本文は関係ありま……す)

その気持ちを胸に、2日連続の3歳重賞にアタックしていきましょう。
まずは水曜日の羽田盃。

◎8.ヤマノファイト
○3.クロスケ
▲13.マースインディ
△14.ムシカリ
△5.ワグナーコーヴ
注10.ポンドゼルク

重賞連勝中のヤマノファイトには逆らえないとみるのが妥当。
安定した先行力はここでも信頼できそうです。

相手はちょっとひねるというか、過去5年の羽田盃では「当日の馬体重が490kg以上だった馬が1頭だけ連対」しているんですよね。

ということで、2番手以下には489kg以下で出走してきそうな馬を並べてみました。
なかでも堅実に差を詰めてくるクロスケに注目。
注目馬としては、1月5日のSPAT4のバックヤードツアー&競馬観戦会のとき、ゲート試験に合格したポンドゼルクをピックアップ。
ゲート難で能試を1回落ちたのに、実戦では3戦とも逃げ切り勝ちを飾るとは!

続いて木曜日の東京プリンセス賞はフルゲート!
◎7.プロミストリープ
○15.シングンレガシイ
▲9.ミスサハラ
△6.パパドプロス
△11.ゴールドパテック
△8.グラヴィオーラ

プロミストリープは浦和の桜花賞で1枠1番。
それを考慮しても、やはり実力があると感じました。
ここも通過点になりうるとみて、素直に本命印を打ちます。

で、相手はというと、このレースは最近4年の連対馬が「栗毛」と「それ以外」の組み合わせ。
ということで、プロミストリープが栗毛なので、2番手以下にはそれ以外の毛色を並べてみました。

グラヴィオーラは気になるけれど、栗毛なので3連勝式の候補ということで!

プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

コラム一覧