コラム”

「ヨンチョン競馬場の建設現場を訪問」
2026年2月2日

1月20日(火)に高知競馬場で「全日本新人王争覇戦」を見て、夜は高知の名所のひとつ「ひろめ市場」で楽しく打ち上げ。
その週末は韓国のソウル市内で新年会があるので、そのまま海を渡ります。

高知競馬場のすべり台から

(高知競馬場のすべり台から)

その前に寄りたいところがあるので、最初の目的地は韓国南部のプサン。
当初は松山空港から飛ぼうと思っていましたが……、昨年の秋から航空運賃が高くなっとるのよ!
私の頭のなかにイメージとして刻まれているのは、松山→プサンなら1万円前後。
一昨年の9月にソウルから福岡空港を往復したときは、総額で2万円ちょいでした。
それがなんとびっくり、片道1万8千円!さらに高知から松山までのバス移動もあるわけで……。

そこで思いついたのが、高知から福岡空港まで飛んで、下関まで電車で行ってから船に乗る行程。
飛行機はマイルで、船代は11,000円くらい。さらに夜行フェリーなので宿代が浮くからバッチグー(喜)。
しかも乗船券を買ったらガラガラっぽい。これは夢の2等船室(8人部屋で薄いマットレスと毛布あり)を独り占めできるかも?

乗船します

(乗船します)

とワクワクしながら指定された部屋に入ったら、遠征帰りと思われる高校生が4人で盛り上がっていました……。
貸し切りの夢は破れて残念無念。でも夜はよく寝て、4か月ぶりの韓国上陸です。

快適な船旅でした

(快適な船旅でした)

プサン港から入国したのは、ここから80kmほど北にある「ヨンチョン(永川)競馬場」の建設現場を視察するため。
年明けにKRA(韓国馬事会)のホームページで開催要項をチェックしたら、「ヨンチョン:9月13日~12月6日」と書かれていたんですよ!
おととし10月の「南関道中」で紹介したときは、ブルドーザーやショベルカーで絶賛整地中。
それからたった1年3か月で、もうオープン間近になっとるんかい!
てゆーか、ホンマかいな?と思ったので行ってみることにしたのです。今回は単独での突撃です。

まずは荷物をテグ市の宿に預けて、地下鉄で終点のハヤン駅まで30分。
そこからバス……と思ったら、駅前のバス停は競馬場方面に行かない模様。

ハヤン駅

(ハヤン駅)

オヨヨ……とタクシーに心が動いたところで、路線バスはハヤンの市街地を通ることを思い出しました。
これは前回の帰りが路線バスだったおかげ。さっそく移動してバスに乗り、最寄りと思われるバス停で降りたあとは歩きです。
午後2時で晴れていますが、気温はマイナス2℃。しかも風速は6m。マジで寒い……。

それでも元気に歩いて、10年ほど前に完成した「競馬場道路」に入ると、「ヨンチョン競馬公園2km」の看板がありました。
まだ工事中だっつーのに。

完成前なのに看板あり

(完成前なのに看板あり)

道の両側には田んぼ、またはブドウ畑しかない道を強風に耐えながら歩くこと20分。前方に建造物が見えてきた!
そして山っぽかった予定地が平らな土地になっていてオドロキ。
たった1年ちょっとでここまで整備できるとは……。

けっこうできている感じ

(けっこうできている感じ)

現場に近づくとクルマがたくさん。
誰もいなくて自由に入れる状態だったので、未舗装の駐車場に入ってスマホで写真を撮りました。
これなら本当に9月から競馬ができそう。
ちなみにKRAのホームページには「この秋、ヨンチョン競馬場がオープン!」みたいな宣伝告知はありません。
だから現地に突撃したわけですが、現状を確認できて大満足。

すると、「いま、写真を撮っていましたよね」と声をかけられたではあーりませんか。
えええ、撮っちゃダメだったの?
その人は「工事管理者」のビブスを着ていました。
じゃあ、どうすればいい?と聞くと、KRAの人に相談してください、とのこと。
そんなわけで事務所に連れていってもらいました。

茶色の建物が事務所

(茶色の建物が事務所)

すると旧知の職員さんが出てきました。これはラッキー。
アポなしの突撃でしたが、ヘルメットをかぶって現場を見せてもらえることになりました。ありがたや~。
ヨンチョン競馬場では調教は行わず、出走馬はプサンから輸送。
100馬房の厩舎と診療所は完成間近で、現在の事務所は騎手や調教師、厩務員などの待機所に転用されます。
そこから走路に上がると、きれいな路盤が完成していました。

ホームストレッチ

(ホームストレッチ)

1コーナーのポケットが1,600mで、2コーナーの奥が1,400mの発走地点。
おそらく1周1,600mで、ソウル、プサンと同じく内回りと外回りがある左回りのダートコースです。
路盤の上を歩くのは今しかできない貴重な経験。地上5階、地下1階のスタンドは5千人収容で、
「なかにはカフェなどを作って、ソウルとプサンとはちょっと違う雰囲気にします」と、
案内に同行してくれた別の職員さんが教えてくれました。

メインスタンド

(メインスタンド)

当初の予定より10年くらい遅れたとはいうものの、スタートしてからの展開が早い!

4年前に新・名古屋競馬場ができたときに「競馬場の新規オープンを見られるのは、これが最後だなあ」と思いましたが、
また見られる日が来るのですね。しかも日本ではまず不可能な「ゼロからの新規オープン」ですから。
当日は万難を排して、現地でオープンの瞬間を見るつもりです。
職員さんからも、「日本の競馬ファンのみなさまにも来ていただきたいです」と、メッセージをいただいております!

ゴール付近から見る2コーナー方向

(ゴール付近から見る2コーナー方向)

そういえば、かなり前に見たヨンチョン競馬場の完成予想図には照明塔がありました。
でも現地で見た限りではナイター設備はなさげ。
それはともかく、新しい競馬場が軌道に乗って、韓国競馬が盛り上がることを期待したいものです。

日本に戻って今週の川崎競馬は、この時期では初めてとなるナイター開催。
水曜日の報知オールスターカップは20時10分にスタートします。

◎6.カイル
○2.ダノンフロイデ
▲3.ヘラルドバローズ
△12.オピニオンリーダー
△13.カレンアルカンタラ
△5.ギガキング
△10.スレイマン

カイルは先週の金盃で4着。3着だったら高配当になったのに……(涙)。
しかしうまく立ち回った内容は見どころ十分。改めて3着以内に期待します。

2番手には兄に種牡馬がたくさんいるダノンフロイデを指名。
兵庫のヘラルドバローズは大井所属だった昨年が2番人気で8着。こちらも改めての期待を込めて買い目に入れます。

もう1頭の金盃から連闘、オピニオンリーダーも含めて網打ち策で狙います!


プロフィール

プロフィール

浅野 靖典

1969年8月1日生まれ

1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。

コラム一覧