コラム

ダイオライト記念     

3月23日に船橋競馬場で行われたダイオライト記念は、
ハナを主張した5番人気ノーヴァレンダが押し切り勝ち。
3連勝で重賞3勝目を飾りました。

2周目3コーナーで昨年の覇者ダノンファラオに並ばれる厳しい展開でしたが、
森泰斗騎手は「4コーナーでステッキを入れると反応してくれて、きょうは地力で勝ったという感じ」と会心の表情。
完全復活した18年の2歳ダート王者は今後、全日本2歳優駿に次ぐ2つ目のJpn1タイトルを狙います。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ノーヴァレンダ1着
〇ヴェルテックス6着
▲エルデュクラージュ7着
△ミューチャリー3着
△メイショウカズサ9着
△フレッチャビアンカ11着

で、単勝のみ的中。

8番人気2着で波乱を演出したのはJRAエブリワンブラックでした。
馬単はなんと2万7,900円…。
『元南関東リーディングの戸崎圭太騎手を迎えたキタサンブラックの全弟』
という買い材料を軽視してしまったのが反省点です。

NARグランプリ2021の年度代表馬で3番人気に支持されたミューチャリーは追い込み及ばず0秒6差3着。
主戦の御神本訓史騎手が腰痛のため騎乗変更となり、代役を務めた本橋孝太騎手は
「向こう正面がスムーズではなかった。長くいい脚を使うから、ひょっとしたら勝ちまであったかも。
ギリギリなだめていたけど、距離はこのぐらいだったら大丈夫」
と悔しさをにじませていましたが、昨年のJBCクラシック覇者の底力は見せてくれています。

5着に追い込んだ7番人気セイカメテオポリスの矢野貴之騎手は
「ちょっと早めに動いたぶん、最後は一緒になっちゃった感じ。それでも一瞬、オッと思うところがあった。
この馬の成長力は素晴らしい」と絶賛。
交流重賞にもメドの立つ収穫の大きいレースになりました。

今後はブリリアントC(4月21日、大井1,800メートル)から大井記念(5月25日、大井2,000メートル)へ。
夏場は休養にあてて、東京記念(9月7日、大井2,400メートル)で始動する予定です。

報知オールスターC、川崎記念で連続2着に健闘した6番人気エルデュクラージュは7着。
川島正一調教師の「前走以上のデキ」とのコメントで▲に推奨しましたが、
勝島王冠(11着)と同じ水の浮く馬場でまたしても不発に終わりました。

本田正重騎手は「具合は良さそうだったし、途中までいい感じだったけど…。馬場があるのかも」と振り返ります。
川崎記念のコラムでも取り上げたように良馬場でこそ力を発揮するタイプで、天候が予想の重要なファクターになります。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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