コラム

京成盃グランドマイラーズ

3月24日に船橋競馬場で行われた京成盃グランドマイラーズは、
直線で早めに先頭に立った4番人気スマイルウィが押し切り、2度目の重賞挑戦で重賞初制覇を飾りました。

A2特別を2連勝してオープン入りしたばかりでしたが、南関東のトップマイラーをねじ伏せる横綱相撲に矢野貴之騎手は
「カジノフォンテンがきていたけど、大丈夫だと思った。ステッキを入れられて直線でフラフラするのはたぶん癖。
ここ2、3戦でパンとしてきたけど、良くなるのは今年の秋以降かな」とさらなるステップアップを期待しています。

南関東4場で重賞制覇を達成した張田京調教師は「思った以上に馬が成長している。
これでオープンを使ったら怒られちゃうかな」と終始笑顔。

当初の予定は、柏の葉オープン(4月14日、船橋)から川崎マイラーズ(5月18日、川崎)のマイル路線でしたが、
優先出走権を獲得したかしわ記念(5月5日、船橋)も選択肢に入ってきました。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎モジアナフレイバー4着
〇カジノフォンテン2着
▲ハイランドピーク5着
△スマイルウィ1着
△ギガキング3着
△ティーズダンク8着

で、ハズレ。

◎に推奨した2番人気4着モジアナフレイバーの真島大輔騎手は
「展開が向かなかった。力負けではない。よーいドンの競馬が合わなかった」とサバサバ。
上半期の大目標・かしわ記念に向けた前哨戦は勝利で飾れませんでしたが、
JRA一線級が集結する交流のペースで見直しが必要です。

史上初の3連覇がかかっていた1番人気カジノフォンテンは追い上げ及ばず2着。
張田昂騎手は「下手に乗ったぶん。7割のデキでも勝てるはずだから。馬はここでは抜けているけど、
スタートを出せなかったし、あのペースで行かれては…。イメージ通りに乗れなかった。
後手に回っちゃって、マークもされていたし、出したいところに出せなかった」と口にする言葉は反省ばかり。

唯一の58キロ、自分の型に持ち込めなくても、あと一歩のところまで迫ったのはさすがはJpn1ウィナー。
悲観する内容ではありませんし、大一番のかしわ記念で連覇を期待しましょう。

3番人気ギガキングは21年4月のクラウンC2着以来の1,600メートルでしたが、
今の充実ぶりを示すレースぶりで0秒4差3着。和田譲治騎手は「頑張りましたね、このメンバーで。
外枠だったからスムーズに行けたけど、マイルは大丈夫。勝った馬は最後遊んでいるし、強かった」と納得の表情。

そして、引退レースとなった昨年の牝馬2冠馬ケラススヴィアは12着。
主戦を務めた森泰斗騎手は「無事に牧場に帰せる。頑張りました」と胸をなでおろしていました。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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