4月27日に浦和競馬場で行われたしらさぎ賞は、
ゴール前で抜け出した2番人気アールロッソが3連勝を飾り、重賞初挑戦でタイトルを手に入れました。
B1の身で挑んだ前走の準重賞・ティアラCで優先出走権を獲得し、
A2の身ながらも並み居る重賞ウイナーをねじ伏せる文句なしのレースぶり。
浦和1,400メートル1分26秒2は持ちタイムを1秒9も更新しています。
目を見張る充実ぶりに町田直希騎手は
「乗り替わりで急きょだったんですけど、本当に癖がなくて乗りやすい馬でした。
思ったより行き脚がつかなくてあの位置(6、7番手)になったけど、
王道の競馬で強い勝ち方をしてくれて良かった」とコメント。
スパーキングレディーC(7月6日、川崎1,600メートル)の優先出走権を獲得しましたが、
まだA2なので今後は未定です。
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎ダノンレジーナ2着
〇アールロッソ1着
▲ミラバーグマン7着
△シーアフェアリー4着
△ルイドフィーネ5着
で的中しましたが、買い目8点に対してオッズが8.1倍では…。
◎に推奨した1番人気ダノンレジーナは連覇ならず2着。
唯一の57キロで勝ち馬と3キロの差があっただけに、
本橋孝太騎手は「斤量ですね」と一言。
2番手で流れに乗って、勝負どころで早めに動いて逃げたアルコレーヌはとらえていますから負けて強し。
牝馬限定戦はもちろん、マイル以下なら牡馬相手でもチャンスはあるはずです。
ラスト100メートルまで先頭を守った5番人気アルコレーヌは惜しくも3着。
初騎乗の矢野貴之騎手は
「道中もいいペースで、一瞬勝つかと思った。
ちょっと力みがあるから小回りよりも広いコースの方が合いそう。
結果的にハナに行って良かったし、現状は1,400メートルぐらいがいい」
と転入3戦目で見せた変わり身に手応えをつかんでいます。
一方、4番人気5着ルイドフィーネの藤田凌騎手は
「ポジションはすごく理想的なところにつけられたと思うけど、
勝負どころで動けなかった。休み明けのぶんもあるのかな」。
3番人気7着ミラバーグマンの笹川翼騎手は
「めちゃめちゃ理想的なポジションだったし、折り合いも良かった。
あれでダメだから、まだ本物じゃないのかな」とそれぞれ振り返っていました。
江橋 大介
競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。