5月3日に船橋競馬場で行われた若潮スプリントは、
3コーナーで先頭に立った2番人気スティールルージュが後続を4馬身突き放す圧勝。
不利のあった桜花賞7着からの立て直しに成功し、4つ目のタイトルを手に入れました。
スタートは出遅れ気味でしたが、すぐに2番手まで押し上げる積極策を取った本橋孝太騎手は
「行きたがるところを無理に抑える必要はないと思いました。
最後までしっかり伸びてくれたので、底力をすごく感じました。
牝馬ですけどカリカリすることなく、すごく落ち着いた面としっかりスイッチが入る面を持っています」と振り返ります。
ホッカイドウ競馬の出身で右回りコースに不安はなく、
優先出走権を獲得した優駿スプリント(6月28日、大井1,200メートル)でも主役になりそうです。
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎スティールルージュ1着
〇ランディスシティ3着
▲スタースタイル2着
△ヒストリックノヴァ5着
△グレンノハナ7着
△カプティフ8着
で的中。
3番人気スタースタイルは大外枠の不利にもかかわらず、
すんなりハナを奪うスピードを見せて2着を死守。
森泰斗騎手は
「初めての左回り、初コースで頑張ったと思います。
ちょっと今日は硬さを感じた。まだ良くなる余地はあると思います」とコメント。
前走の東京湾Cトライアル・ブルーバードC2着を踏まえて、
短距離路線に変更した1番人気ランディスシティは伸び切れず3着。
笹川翼騎手は
「周りが速いだけで、スタートは出遅れている訳じゃない。
初めての1,200メートルで少し戸惑っていましたけど、途中から慣れてくれて、いいポジションで進められました。
1,200、1,400、1,600メートルがいいけど、最後に脚が上がっているのが気になります」。
素質の高さを認めているからこそ、今回のパフォーマンスには納得がいかない様子でした。
9番人気4着エスポワールガイの石崎駿騎手は
「初めての遠征でチャカチャカしているところがあった。まだこれからの馬」。
心身ともに成長段階なので、伸びしろは十分あります。
5番人気5着ヒストリックノヴァの矢野貴之騎手は
「久々の1,200メートルにも対応できているし、手前は替えられないけど、
ワンターンの方がいい。伸びそうな感じはあったし、内容的には合格です。
一息入れて体に余裕がある感じで、使ってさらに良くなりそう」と復活の手応えをつかんでいました。
スティールルージュの強さが際立つレースでしたが、2~5着を大井勢が独占。
ホームコースで行われる優駿スプリントで逆転に望みをかけたいところでしょう。
江橋 大介
競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。