コラム

東京湾カップ       

5月4日に船橋競馬場で行われた東京湾Cは、直線で抜け出した3番人気タツノエクスプレスが3度目の重賞挑戦で重賞制覇を飾りました。

和田譲治騎手は「3コーナーから自分でハミを取っていったので、ロマンスグレーをかわせば勝てると思って一生懸命に追いました。
スタートセンスもいいので、これからも楽しみ」と振り返っています。
優先出走権を獲得した東京ダービー(6月8日、大井2,000メートル)に弾みをつける大きな2勝目になりました。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ロマンスグレー2着
〇マイブレイブ5着
▲メンタイマヨ7着
△タツノエクスプレス1着
△フレッシュグリーン3着

で、ハズレ。

◎に推奨したロマンスグレーは船橋1,700メートルをワンサイドで3連勝していたトライアルの覇者。
単勝1・4倍の断然人気に支持されていたように、同じ舞台で負ける姿をまったく想像していませんでした。
やはり競馬は難しい…。
いつも通り主導権を握りましたが、道中の手応えが今ひとつ。
1/2馬身遅れの2着に左海誠二騎手は「返し馬とかはすごく良かったんだけど、ゲートが開いてからの行きっぷりがいつもよりモタつく。
ちょっと疲れがあったのかな」と悔しさをにじませていました。

林正人調教師は「スタートから行きっぷりがおかしかった。
船橋開催の間隔が短かったから、前回をパスすれば良かったかな。
出ないと勝てないから、東京ダービーへ。一発狙いで気楽に行きます」。
20年のエメリミットは東京湾C2着から3歳馬の頂点に立っています。
アランバローズに続く前人未踏の東京ダービー3連覇の偉業達成へ気持ちを切り替えていました。

収穫があったのは以下の2頭です。

メンバー最速の上がり3ハロン38秒6の末脚で0秒6差3着に追い込んだのは6番人気フレッシュグリーン。
矢野貴之騎手は「しまいはしっかりしてきた感じ。
距離が延びて本当にポツンと1頭で行っても、そんなに侮れない脚を使えるようになってきた。
道中いかに脚を使わさずに走れるか。仲野騎手の位置に行きたかったけど、ちょっとかぶっちゃった。
でも、切れ負けしていない」とコメント。

7番人気4着キャッスルブレイヴの仲野光馬騎手は「だんだん競馬がまともにさばけるっていうか、展開に紛れがあれば一発ある感じ。
内容は悪くない。前回より良かったぶん差が詰まった」と確かな手応えをつかんでいました。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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