コラム

東京プリンセス賞     

5月11日に大井競馬場で行われた牝馬3冠の第二弾・東京プリンセス賞は、
桜の女王スピーディキックが単勝1・4倍の断然人気に応えて2冠を達成。
転入後3連勝で5つ目のタイトルを手に入れました。

御神本訓史騎手は「直線が長く、今開催の馬場は深くなっているのと、
有力馬が前にいたので思ったより早めに仕掛けざるを得なかったけど、
なんとかしのいでくれて馬に感謝しています」とコメント。

次走は関東オークス(6月15日、川崎2,100メートル)か、東京ダービー(6月8日、大井2,000メートル)の両にらみ。
JRA勢相手に06年チャームアスリープ以来となる史上2頭目の牝馬3冠制覇を狙うのか、
牝馬による史上6頭目の東京ダービーVに挑むのか、夢はふくらみます。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎スピーディキック1着
〇トキノゴールド5着
▲クールフォルテ4着
△エミーブレイズ7着
△ラインブレイカー9着

で、単勝のみ的中。

無印にしたホッカイドウ競馬出身の別路線組が2、3着。
南関東生え抜きの▲クールフォルテ、〇トキノゴールドは桜花賞からひとつ順位を下げて4、5着に終わりました。

5番人気コスモポポラリタはメンバー最速の末脚(上がり3ハロン)で猛追しましたが、クビ差及ばず2着。
パトロールビデオを最後まで見続けていた和田譲治騎手は「ラチ沿いもそうだけど、馬群にいた方が絶対に集中する。
3コーナーでスペースができたからどんどんどんどん上がっていったけど、
4コーナーですんなり外に出せばワンチャンあったかも」と悔しさをにじませていました。
気性が難しくノーマークにしましたが、コンビ4度目の和田騎手の好騎乗に加え、
昨年のフローラルC、ブロッサムC勝ち馬の底力を大一番で見せつけられました。

3連勝中で2番人気に支持されたレディオスターは最後までしぶとく食い下がり0秒2差3着。
酒井忍騎手は「自分が思い描いたレースはできた。次は一列後ろで、最後のひと脚を使う競馬をしたい。
馬はどんどん良くなってきている。テンションは高いのは高いけど、前ほど舞い上がってはなくて、
気合が乗って大人になっている感じ。これから楽しみ」と心身の充実ぶりに満足そう。

以下の2頭は今後のパドック要チェック馬です。

3番人気4着クールフォルテの笹川翼騎手は「勝ち馬に来られた時に動けなかった。
最高の流れでしたけど、まだワンペースですね。気性面でまだまだ。ブリンカーかチークピーシーズを試してもいいかも」。

また、4番人気5着トキノゴールドの矢野貴之騎手は「道中はいい感じで運べたけど、ちょっと遊ぶところがある。
直線で伸びかけたところで遊ばれたっていうのもあるし、そういう不真面目さもあるぶん詰められなかった。余力はあります。
初めての右回りを気にしているのかもしれないし、まだ本気で走っていないから道具を着けてもいいと思う」と振り返っています。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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