コラム

川崎マイラーズ      

5月18日に川崎競馬場で行われた川崎マイラーズは、トライアルの覇者で4番人気のファルコンビークが2番手から力強く抜け出し、
5度目の挑戦で重賞初制覇を飾りました。

昨年3着のリベンジを果たした本田正重騎手は
「終始手応えが良くて、4コーナーでビジョンを見た時に頑張ってくれるかなと思いました。
スムーズな競馬をさせようと思っていた通りの競馬。
来るのを待って追い出すよりも、先に動いた方がいいタイプなので、思い切って追い出しました。
昔はちょっと乗り難しかったですが、今はとても乗りやすくて充実している」と振り返ります。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎チサット5着
〇モジアナフレイバー6着
▲コズミックフォース13着
△ファルコンビーク1着
△グレンツェント3着

で、ハズレ。

しぶとく追い上げてゴール寸前で2着に浮上した6番人気ゴールドホイヤーの山崎誠士騎手は
「今日はけっこう集中して走ってくれたから持ち味は出せたかな。
まだ終わっていない。マイル~2,000メートルぐらいなら」と笑顔。

前走のブリリアントC5着時の「まだ楽しめます」のコメントを裏付ける結果になりました。

古豪健在をアピールしたのは最高齢の9歳馬です。

20年の覇者で5番人気3着グレンツェントの森泰斗騎手は
「えらい馬ですね。まだまだやれる。展開が向かなかった。
意外に流れも落ち着いちゃって、馬場も前残りの競馬で、しまいは来ていますからね。
モジアナフレイバーの後ろをずっとついていって、かわしている訳ですから、この年齢で頑張っていると思います」。

ハナを主張してしぶとく4着に粘り込んだ11番人気プレシャスエースの左海誠二騎手は
「けっこう辛抱したよね。マイルは少し長いけど、よく頑張ったと思う。もうちょっとやれる気がする」。
2頭は規定(A1格付けで前年に入着歴)をクリアしたことにより、10歳を迎える23年の出走資格を手に入れています。

◎に推奨した2番人気チサットは直線で伸び切れず5着。
笹川翼騎手は「ちょっと左回りを気にしていましたし、3コーナー前で右回りでも毎回ちょっと遊ぶようなところを見せるので・・・。
今日のポジションとか流れを考えたらもう少しやれて良かったんですけど、距離も長いのかな。
1,400メートルぐらいの方がいいのかも」と残念そう。

昨年の京浜盃馬とはいえ、まだA2の身。
重賞で上の世代と戦うには着実にステップアップしてからの方がいいのかもしれません。

連覇を狙った1番人気モジアナフレイバーは6着。
真島大輔騎手は「今回はあまり調子が良くなくて、やっぱりいつもの感じが出なかった。
道中つまずいていたし、踏ん張りが利かなかった」とコメント。

砂の入れ替えで2秒近く時計のかかるタフな馬場だった京成盃グランドマイラーズ(4着)でのダメージは想像以上に尾を引いているようです。
JRA勢に立ち向かえる地方屈指の存在なので、再起を待ちたいと思います。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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