コラム

さきたま杯         

6月1日に浦和競馬場で行われたさきたま杯は、
ハナを主張した5番人気のサルサディオーネが直線の激しい叩き合いを制して重賞7勝目を飾りました。

懸念材料だった初コース、久々の1,400メートルも自分の型に持ち込めれば全く問題はありませんでした。

矢野貴之騎手は
「1,600メートルでもちょっと忙しいかなというイメージがあったので、ちょっと張り切って行かないとなという気持ちはすごくありました。
タメて逃げていいタイプではないので、気分良くちょっと(ペースが)流れていてもいいかなと。
一回出られているんですけど、差し返してくれた根性に頭が下がります」と牡馬をねじ伏せた8歳の女傑に感謝しきり。
今後は大目標のJBCレディスクラシック(11月3日、盛岡、ダート1,800メートル)へ向けてローテーションが組まれます。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ティーズダンク2着
〇ヘリオス5着
▲ルーチェドーロ6着
△シャマル3着
△サクセスエナジー7着
△サルサディオーネ1着
で、裏目でハズレ。

ベストの条件で◎に推奨した地元・浦和の3番人気ティーズダンクはゴール前の追い上げ及ばずアタマ差2着。
和田譲治騎手は「惜しかった~。時計も速いし、走っています。
展開もちょうど向いて、内もスルスル開いてスペースができて、勝負どころの反応も良く、直線も反応してくれているんですけど…。
やはりハナに行った馬はしぶといですからね。残念。それしか言えない」と悔しさをにじませていました。

昨年のテレ玉杯オーバルスプリント2着に続いて交流タイトルは手に入れられませんでしたが、
浦和1,400メートルはゴールドC勝ちを含めて5戦3勝、2着2回。
同舞台のプラチナC(7月20日)、テレ玉杯オーバルスプリント(9月21日)、ゴールドC(12月22日)に出走してくれば主役級の評価は必要です。

▲に狙った6番人気ルーチェドーロは6着。
転入初戦の船橋記念4着、前走の東京スプリント4着は「ナイターを気にして道中の進みが悪かった。昼間開催なら」(池田孝調教師)との前取材通り、
大外枠から前を見る形の絶好の5番手を進みましたが、勝負どころでの反応が悪く、またしても末脚不発に終わりました。

御神本訓史騎手は「う~ん…。あまり左回りも合っていないし、力はある馬だけど、フジノウェーブ記念のパフォーマンスには及んでない。
いい時はポーンと切れる」とコメント。

東京スプリントのコラムでも取り上げましたが、
レースレコードで圧勝したフジノウェーブ記念の目に見えない疲れが尾を引いているのかもしれません。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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