6月15日に川崎競馬場で行われた南関東牝馬3冠の最終戦・関東オークスは、
直線で抜け出した4番人気のJRAグランブリッジが3馬身差の圧勝で重賞初挑戦Vを飾りました。
福永祐一騎手は「非常によくしつけられていて、初騎乗でも何ら問題ないぐらい賢い馬。
コンディションも良かったですし、自分が2番手を取れたということが一番の勝因かなと思います」と振り返っています。
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎スピーディキック3着
〇トキノゴールド4着
▲グランブリッジ1着
△ドライゼ5着
△リッキーマジック7着
で、ハズレ。
2006年のチャームアスリープ以来16年ぶりの牝馬3冠制覇を期待された1番人気スピーディキックは追い上げ及ばず3着。
御神本訓史騎手は「俺のも伸びているけどね。ゴーサインを出してからの反応が全然違う。
強いね、JRAの馬は。いい状態に持ってきてくれたし、よく走っている。悔いはないです」とコメント。
史上2頭目の偉業達成の夢はトーセンガーネット、アクアリーブル、ケラススヴィアに次いで4年連続でJRA勢に打ち砕かれてしまいましたが、
もちろん悲観するレースぶりではありません。リフレッシュを挟んでからの次走に注目したいです。
8番人気トキノゴールドは4着。
東京プリンセス賞で0秒5差だったスピーディキックとの差は1秒6差まで広がってしまいましたが、着順は一つ上がりました。
コンビ2度目の矢野貴之騎手は「ペースがもっと流れてくれたら、もっと詰められたかな。
瞬発力勝負になると、ちょっと気の悪さを出したりして…。でも、先々は本当に楽しみ」と前向き。
進言していた馬具は装着してこなかったので、引き続きパドックは要チェックでしょう。
東京プリンセス賞をフレグモーネで回避した9番人気ティーズハクアは9着。
約3か月ぶりの実戦に達城龍次騎手は「向こう正面半ばぐらいからペースが上がった時にさすがについて行けなくなった。
休み明けの分もある。距離は大丈夫。桃花賞の時に詰まって、詰まって5着だったから、めちゃくちゃ走ると思って。今後が楽しみ」
と素質を高く評価しています。
9番人気2着だった桜花賞はフロックではなく、牝馬限定重賞ならいつチャンスがきても不思議はありません。
江橋 大介
競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。