コラム

帝王賞          

6月29日に大井競馬場で行われた上半期のダート王決定戦・帝王賞は、
直線抜け出した5番人気のJRAメイショウハリオが後続の追撃を封じて重賞3勝目。
初物づくしの大舞台でJpn1タイトルを手に入れました。

追い比べをクビ差制した濱中俊騎手は「道中は理想通りの展開。
内から外から馬が迫っていましたが、歯を食いしばって凌いでくれたメイショウハリオに感謝したいです。
今日のメンバーに勝ったというのは大きな自信になりました」と喜びを表しています。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎オメガパフューム3着
〇テーオーケインズ4着
▲チュウワウィザード2着
△クリンチャー5着

で、ハズレ。

内から迫った3番人気チュウワウィザードの川田将雅騎手は
「ドバイ帰りできつい中でもしっかり自分の能力は出してくれました。2着でもとてもいい内容でした」とコメント。

また、外から追い上げた2番人気オメガパフュームのM.デムーロ騎手は
「スタートはいつもより出たし、展開も良かったから競馬の内容は完璧だと思った。
3、4コーナーはいつも通りで、直線も手前を替えてけっこう伸びていましたけど、
メイショウさんが止まらなかったから馬の気持ちがなくなって最後はあまりファイトしなくなった」と振り返っています。

史上初の連覇を期待されて単勝1・5倍に支持されたテーオーケインズは伸びきれず4着に終わり、
松山弘平騎手は「結果が出せなくて申し訳ないです。枠も良かったですし、いい形で流れに乗れたけど…」と言葉少な。

4番人気クリンチャーの手綱を任された森泰斗騎手は「もうちょっとゆったり行ければ良かったですが、
3番手からのプレッシャーがあったり、まくりが来たり、先行勢に苦しい競馬になった」と残念そうでした。

JRA勢が上位5頭を独占しましたが、大外から猛然と追い上げて4着テーオーケインズにクビ+ハナ差に迫ったノンコノユメ。
真島大輔騎手は「自分のペースで行って、しまいは脚を使っているけど、
やはり馬場が乾燥しているのがね…。もうちょっとかかりがあればいいかなって感じ。まだまだやれる」。
とても10歳とは思えない走りで、地方競馬代表としての意地を見せてくれました。
大井記念のコラムでも取り上げた通り、真島騎手が現状に合わせた乗り方を把握しているので、
南関東限定重賞で道悪馬場ならチャンスは十分にありそうです。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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