コラム

習志野きらっとスプリント  

7月26日に船橋競馬場で行われた習志野きらっとスプリントは、先行争いを見る形で進んだギシギシが、
4角先頭から押し切りを狙ったキモンルビーをゴール前でクビ差かわして優勝。
B2格付けで復帰した昨年12月から〈7-1-1-0〉として、3連勝で重賞ウイナーの仲間入りを果たしました。

1番人気に応えて主戦・矢野貴之騎手の代役を果たした笹川翼騎手は
「最後にしっかり伸びることは分かっていたので、馬を信じて一生懸命追うだけでした。
大井、盛岡で1,200メートルもあるので、その路線ならかなり上位じゃないかなと感じました」と振り返っています。
今後はJBCスプリント(11月3日、盛岡、ダート1,200メートル)を目標にローテーションが組まれます。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ギシギシ1着
〇コパノフィーリング7着
▲キモンルビー2着
△カプリフレイバー4着
△コウギョウブライト6着

で、的中。

連覇を狙った2番人気コパノフィーリングは終始マークされる逃げが厳しく7着。
前半3ハロン33秒6は昨年より0秒2遅いペースですが、時計のかかる馬場改修後の数字なのでかなりタフな競馬になりました。
森泰斗騎手は「展開がキツい。今日は逃げが良くなかったけど、スタートも良かったし、いける態勢だったので…。
逃げは裏目だったかな。それにしても、ちょっとオーバーペース」と悔しさをにじませていました。

馬体を併せてレースを主導した3番人気キモンルビーはもう一歩及ばず2着。
負けて強しの内容でしたが、御神本訓史騎手は
「ちょっと早めに動いてしまったのもあるかな。勝つならあの方法かと思ったけど、結果的に早くてかわされた」とコメント。

今後への手応えをつかんだのは以下の2頭です。

まだA2の身ながらも、最後方追走から3着まで追い込んだ5番人気ブンロートは
「最後はいい脚できている。でも、1,200メートルの方がいいかなって感じ。今日のような競馬ができれば」と本田正重騎手。

一方、東京スプリント11着、千葉日報賞スプリント7着からの巻き返しを期待された4番人気カプリフレイバーは4着でしたが、
中間からブリンカーを着用し、レースで耳覆いを外した効果は大きく、真島大輔騎手は「出負けしたけど、かえって良かったかも。
前回、前々回と気がないというか、レースをやめていたから。今まで機会がなかったけど、
少しレースを覚えさせた方がいい。この方が集中する」と重賞2勝馬の復活へ意欲を見せています。

ともに逃げ・先行で結果を残してきましたが、脚質転換に成功すればチャンスは広がりそうです。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

goTop