コラム

アフター5スター賞      

9月8日に大井競馬場で行われたアフター5スター賞は、直線で抜け出した2番人気プライルードが後続に3馬身1/2差をつける完勝。
並み居る古馬の重賞ウイナーを退けて、前走の優駿スプリントに次ぐ2つ目のタイトルを手に入れました。

本田正重騎手は「このメンバーでこれだけ楽な勝ち方をしてくれたので、この先がとても楽しみです」と絶賛。
JBCスプリント(11月3日、盛岡、ダート1,200メートル)が視野に入る文句なしのレースぶりでした。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ギシギシ7着
〇ワールドリング9着
▲ミチノギャング5着
△クルセイズスピリツ3着
△プライルード1着
△オリジネイター8着

で、ハズレ。

前走の習志野きらっとスプリントで重賞初制覇を飾り、1番人気に支持されたギシギシは痛恨の出遅れで7着。
矢野貴之騎手は「スタートが速すぎてつまずいている感じ。
ノメって走っていたし、斤量(58キロ)もあって伸びそうで伸びなかった」と振り返っています。
連勝は3でストップし、復帰後10戦目で初めて4着以下に沈みましたが、
打倒JRA勢の中心的存在なのは間違いなく、巻き返しに期待しましょう。

トライアルを含む10連勝中で3番人気に推されたオリジネイターは8着。
和田譲治騎手は「残念。こんなに惨敗すると思っていなかった。
ポテンシャルの高い馬だから、今後立て直して頑張ります」とショックを隠せません。
8歳にして初めて挑んだ重賞の壁は厚かったですが、まだB1の身。自己条件に戻れば力は一枚も二枚も上です。

7番人気で2着に食い込んだカプリフレイバーの真島大輔騎手は
「集中して走ってくれている。調教のやり方も変えてうまく回っている感じ。
すごく状態がいいし、メンタルがすごくいい。素質はもともとあるからね」と手応え十分。
ブリンカーを着用してから4、1、2着と本来の力を発揮できるようになってきています。

3~5着馬のコメントは以下の通り。
3着クルセイズスピリツの西啓太騎手は「年を重ねて良くも悪くもズブくなって、ああいう競馬ができるようになってきたのは収穫。
このメンバーで自分の形ではなくても競馬ができたし、頑張ってくれている。今は1,200~1,400メートルがいい」。

4着セイジミニスターの笹川翼騎手は「周りに速い馬がいっぱいいたので、この馬のリズムを大事にした。
以前は行かないとモロかったりしたけど、今日はそういうところがなかった。次は自己条件だからすごく楽になると思う」。

5着ミチノギャングの達城龍次騎手は「1枠がアダになった。道中ポケットになっちゃっている感じで出られるところがなくて、
直線も挟まれて切り替えしてで…。全然力を出せていない。外枠なら2着はあったと思う」。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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