コラム

ゴールドジュニア      

9月22日に大井競馬場で行われたゴールドジュニアは、
大外一気に差し切った地元の3番人気リベイクフルシティが無傷の4連勝で重賞初制覇を飾りました。

能力試験時から手綱を取る和田譲治騎手は「周りも速くて砂をかぶって怯みましたが、3コーナー過ぎから自らハミを取りだして、
直線で砂をかぶらないところに出したらしっかり伸びてくれました。
いい経験ができたので、どんな競馬もできると思います」と会心の表情。
1,600メートルまで経験しているので、
優先出走権を獲得したハイセイコー記念(11月16日、大井1,600メートル)に出走してきても主役候補になりそうです。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ポリゴンウェイヴ2着
〇リベイクフルシティ1着
▲グリーリー6着
△ポーチュラカ4着
△ナックサンライズ5着

で、的中。

◎に推奨した1番人気ポリゴンウェイヴは、早め抜け出しから押し切りを狙いましたが、ゴール直前でかわされて0秒1差2着。
左海誠二騎手は「先頭に立つと遊ぶね。早く抜け出したくなかったけど、最悪な形になってしまった。
直線半ばぐらいまで並んでいたら多少遊んでもしのげるけど、先頭に立ったのがちょっと早すぎました。
全然力負けではない。コースは平気。右回りの方が走りはいいかな」と悔しさをにじませていました。
しかし、昨年より0秒6も速い前半3ハロン34秒2のハイペースを楽に2番手で追走できるスピードは世代トップクラス。
近いうちにタイトル奪取のチャンスがありそうです。

キャリア1戦の6番人気ピノホホッアが3着、7番人気ポーチュラカが4着に健闘しましたが、
それぞれ地元の新馬戦で今年最速の勝ちタイム(浦和800メートル47秒6、船橋1,000メートル1分1秒2)をマークした素質馬。
ピノホホッアに初騎乗した山崎誠士騎手は「想像以上にいい馬。2戦目にしてはすばらしい。
ナイターや右回り、初めてのことばかりでも堂々としているし、バネがあっていい。
距離が延びていい。これから良くなる」と絶賛しています。

一方、ポーチュラカの小杉亮騎手も
「経験の差が出たかな。これから成長してくる馬だと思うので楽しめる。
スタートもいいし、もしかしたらと思ったけど…。
血統的には短い距離だけど、乗った感じでは長い距離の方がいいと思う」と確かな手応えをつかんでいます。

大井1,200メートル2戦2勝で2番人気に支持されたナックサンライズは5着。
達城龍次騎手は「ポジション的に差し切れると思ったけど、やはりペースもペースだったし、しまい伸びなかった。
初めて砂をかぶって追走が苦しかったのもありますけど、その割に我慢していたし、周りが強かった。
経験値が少なすぎたし、中一週のローテーションもきつかったのかな」とコメント。

川崎から初参戦した8番人気グリーリーは6着。
古岡勇樹騎手は「砂をかぶって怯んだのは最初だけで、後は普通に競馬をしていたので大丈夫そう。
まだ成長段階なので後々の方が走ってくれると思う。乗りやすいので1,400、1,500メートルでも。
ピッチ走法でスピードタイプなので、1,600メートルは体力がもつかどうか分からない。
時計が速い大井の方が合うけど、距離的にはハイセイコー記念よりは鎌倉記念かな」と巻き返しに意欲を見せていました。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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