コラム

日本テレビ盃        

9月28日に船橋競馬場で行われた日本テレビ盃は、7番人気フィールドセンスが直線一気の差し切り勝ち。
スパーキングサマーCに次ぐ連勝で重賞2勝目を飾り、交流タイトルを手に入れました。

JRAの3歳トップクラスをねじ伏せた本橋孝太騎手は「すごいデキで、これは一発あるなという感触を返し馬で受けました。
前回もいい脚を使ってくれましたし、8歳馬でも馬は若い」と会心の表情を浮かべていました。

今後は未定ですが、山下貴之調教師は「この相手だと距離はギリギリ。1,600メートルならもう少し伸びたと思う」とコメント。
マイル前後が活躍の舞台になりそうです。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎サルサディオーネ3着
〇ノットゥルノ7着
▲ペイシャエス4着
△フルデプスリーダー除外(枠内起立大転倒で左寛跛行)
△クラウンプライド2着
△ギガキング5着

で、ハズレ。

連覇を狙った2番人気サルサディオーネは終始マークされる展開が厳しく3着。
矢野貴之騎手は「きつい。飛ばして行っているけど、ずっと付いてきているから全然息が入っていない。
4コーナーで(手応えが)スカスカだったから、絶対に着外になると思ったぐらい。
そこからのひと踏ん張りはさすがだなって感じ。よく粘っています」と振り返ります。

逃げ切りが目立つ今開催の馬場が味方すると思って◎に推奨しましたが、
その傾向がかえって早め早めに追いかけるというジョッキー心理につながったのかもしれません。

船橋1,800メートルは報知グランプリCを含む3戦3勝の5番人気ギガキングは5着。
和田譲治騎手は「1、2コーナーで閉じ込められちゃって、終始きゅうくつな競馬だった。
12番(ペイシャエス)の外から行けば良かったかな。流れが速くて向こう正面で追いながらだったけど、
直線で外に出していればまだ伸びたのかなって感じ」と悔しさをにじませていました。

不利の重なった前走のマーキュリーCに続いて不完全燃焼に終わりましたが、
サルサディオーネとはクビ+クビ差なので、改めて交流重賞で通用する力は示しています。

石井勝男厩舎への転厩初戦だった8番人気マンガンは6着。
怪我から復帰してコンビが復活した山崎誠士騎手は
「1,800メートルでも問題ない。南関東だけの重賞ならやれる」と手応えをつかんでいます。

一方、心配なのは大井記念に次ぐ大差シンガリ負けを喫したミューチャリーです。
馬体は12キロ回復していましたが、向こう正面で早々に手応えが怪しくなり、見せ場すら作れませんでした。
初騎乗の真島大輔騎手は「歩様が硬い」と一言。
昨年のJBCクラシック王者の完全復活には時間がかかりそうです。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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