コラム

レディスプレリュード    

10月6日に大井競馬場で行われたレディスプレリュードは、
2番人気のJRAプリティーチャンスが外から差し切り、7度目の重賞挑戦で初制覇を飾りました。

岩田望来騎手は「前走は速い馬場で置いていかれていたのですが、今回はすごく手応え良く4コーナーまで回ってこられたので、
これならと思って直線追い出しました。今日はこの馬の良いところを全て出し切ることができて良かったと思います」とコメント。

ナイターで行きっぷりが悪かった前走の課題を修正するためにブリンカーを浅くした陣営の工夫も実を結びました。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ショウナンナデシコ3着
〇プリティーチャンス1着
▲テリオスベル2着
△フラーレン4着
△レディバグ7着

で、ハズレ。

◎に推奨したショウナンナデシコは単勝1.4倍の断然人気に応えられず、まさかの3着。
吉田隼人騎手は「行くつもりはなかったですけど、押し出されてハナに。江田さんが途中から来ると思っていたので予想通り。
砂をかぶる競馬も覚えているので来られてもマイペースで走っていて、直線も前の馬が外に行ったので内を狙いました。
一回は前に出たけど、また差し返されたのは予想外でした。次はいいと思います」。

重賞の連勝は4で止まりましたが、JBCレディスクラシック(11月3日、盛岡、ダート1,800メートル)での巻き返しに意欲を見せています。

地方最先着は好位追走から5着に食い込んだ11番人気リネンファッションでした。
初騎乗の酒井忍騎手は「砂をかぶるとやる気がなくなるから、なるべくかぶらないレースをした。スタートが良かったので、あの位置へ。
馬場も味方して我慢してくれたけど、力がありますね。こっちだけ(南関東重賞)だったら、スタートも速いし、
いい位置につけて粘り込めるんじゃないですか。距離はこのぐらいでも大丈夫ですけど、もっと短い方がいい」と手応えをつかんでいます。

ここ2戦は大敗していましたが、JRA時代の昨年はスパーキングレディーC、ブリーダーズゴールドCで2着、
JBCレディスクラシックで3着した実績馬。スムーズな競馬がしやすい外枠、もしくは少頭数ならマークが必要でしょう。

グランダム・ジャパン2022古馬シーズン3連勝中で最終戦に挑んだ6番人気ダノンレジーナは9着。
内々の経済コースで勝機をうかがっていた本橋孝太騎手は「3コーナーから望来が内に入ってきそうだったので突っぱねたぶん、気負っちゃった。
4コーナーで(ハミを)取り過ぎちゃって、そのぶんしまい伸びきれなかった。距離は大丈夫。
一息入れないと終い持たなくなってきているから、かえって1,400メートルより1,800メートルかな」と振り返っていました。

唯一の3歳馬で10番人気のティーズハクアは古馬トップクラスの壁に跳ね返されて8着。
達城龍次騎手は「ゲートが悪かったですね。若干遅れた感じになっちゃった。前回も悪かったので、次は尻尾を持ちます。
ワンペースの馬でめちゃくちゃ切れる訳ではないから、スローから急にペースを上げられると追走に苦労する。
気性が難しくて返し馬でも1頭になると止まっちゃうけど、地方の牝馬同士なら勝ってもおかしくない」と前を向きます。

出遅れ対策をして臨む3歳牝馬限定のロジータ記念(11月9日、川崎2,100メートル)で、今回の経験が生きるはずです。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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