コラム

鎌倉記念       

10月12日に川崎競馬場で行われた鎌倉記念は、直線で抜け出した浦和のヒーローコールが単勝1・6倍の断然人気に応えて重賞初挑戦V。
川崎コースに照準を合わせてから4連勝を飾り、全日本2歳優駿(12月14日、川崎1,600メートル)の優先出走権を手に入れました。

逃げたスペシャルエックスを徹底的にマークし、直線で競り落とす横綱相撲に左海誠二騎手は
「道営の2頭が未知数だったので、あれをマークしながら行こうと思って。
2番手でちょっと遊びながら走っているような感じだったので、離されたらまずいなと思って追っかけたぶんペースが速くなった。
まだ2歳ですし、まだまだ伸びていきそうな馬なので楽しみ。砂をかぶってどうかですけど、
新馬戦の時はちょっとかぶっても大丈夫だったので大丈夫そう。今は気持ちよく走らせるのが一番だと思う」と会心の表情。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ヒーローコール1着
〇デステージョ3着
▲スペシャルエックス2着
△ウインドフレイバー4着
△グリーリー8着

で的中。

ホッカイドウ競馬から遠征してきた2頭が2、3着に入り、人気順通りの決着。

イノセントCを含む3戦無敗で臨んだスペシャルエックスの手綱を任された矢野貴之騎手は
「左回りも初めてだったし、4戦目で内容としては素晴らしい。今後が楽しみ。
荒削りな感じがあるので、いろいろ競馬は覚えなければいけないけど、小回りよりも広いコースの方が合いそう。
距離は延ばしても大丈夫だと思います」と確かな手応えをつかんでいます。

4戦2勝のデステージョに初騎乗した森泰斗騎手は「初コース、距離、左回りと慣れない中でも頑張ってくれた。
背中と乗り味がいい馬。距離は延びても大丈夫」とこちらも高評価。

一方、トライアル・若武者賞2着で権利を獲得して挑んだ4番人気ウインドフレイバーは4着。
前走に続いてヒーローコールの後塵を拝し、着差は6馬身から10馬身にまで広がってしまいましたが、笹川翼騎手は
「相手が強い。ささったりしているし、力がまだつききっていない。まだまだこれからの馬」と今後の成長に期待を寄せています。


プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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