コラム

埼玉新聞栄冠賞    

10月19日に浦和競馬場で行われた埼玉新聞栄冠賞は、
出ムチを入れてハナを主張した6番人気ライトウォーリアが後続に3馬身差をつける逃げ切り勝ち。

転入初戦のスパーキングサマーCはスタート後に挟まれる不利が大きく11着に沈みましたが、
巻き返しに成功して7度目の重賞挑戦で初タイトルを手に入れました。

初騎乗の矢野貴之騎手は「思い切って逃げすぎたというのはありますけど、よく踏ん張ってくれました。
癖もなく非常に乗りやすい馬で、スムーズな競馬だけを心掛けました。これからもっと調子も上がってくると思います」と振り返っています。
もまれ強いタイプではなく、ハナか外の2、3番手でレースを運べれば、また大仕事をやってくれそうです。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ランリョウオー8着
〇タービランス4着
▲エルデュクラージュ3着
△ライトウォーリア1着
△マンガン2着

で、ハズレ。

地元・浦和勢の〝2強対決〟とみて、大井記念、東京記念を連勝中のランリョウオーを◎に推奨しましたが、まさかの8着に敗れてしまいました。
単勝1・5倍の断然人気に応えられず、本橋孝太騎手は
「前回で頑張りすぎた反動かも。テンからいつもの進みではなかったし、終始手応えがなかった」と残念そう。
力負けではないことは明白で「次は大丈夫だと思います」と巻き返しを誓っています。

一方、史上2頭目の3連覇を狙った2番人気タービランスは4着。
笹川翼騎手は「仕上がり途上でも差のない競馬はできているし、不利な外枠とかを考慮しても十分に走っています。
無事に仕上がりが進めば、この辺ではいつでも勝てると思います」とコメント。

5番人気で2着に食い込んだマンガンは収穫あり!です。
スタートで後手に回り、最後方からの競馬になりましたが、メンバー最速の上がり3ハロン38秒3の末脚で大外一気の追い上げを見せてくれました。 山崎誠士騎手は「終始おっつけになっちゃった。自分から動けるタイプじゃないし、
小回りだと前残りになるから、広いコースの方がいい。まだやれる」と力を再認識。
使いながら調子を取り戻してきているので、大井、船橋の中長距離路線では目が離せません。

内々の経済コースをロスなく進んだ3番人気エルデュクラージュが3着。
マーキュリーC6着以来で約3か月ぶりの実戦に本田正重騎手は
「枠(1番)が枠なので、行く気で出して行った。休み明けでちょっと重い感じだったけど、
小回りコースは気にならなかったし、馬場(重)もこのぐらいなら大丈夫」と手応えをつかんでいます。
良馬場ならパフォーマンスはさらに上がるでしょう。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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