コラム

サンタアニタトロフィー    

11月2日に大井競馬場で行われたサンタアニタトロフィーは、
絶好のスタートを決めてハナに立った1番人気スマイルウィが、6番人気アランバローズとの激しい追い比べをクビ差制して快勝。
2戦連続2着のうっぷんを晴らし、京成盃グランドマイラーズに次ぐ2つ目のタイトルを手に入れました。

矢野貴之騎手は「ハナに立てばハミが抜けてリラックスして走ってくれるし、最後は力でねじ伏せてくれました。
カジノフォンテンを負かした時から交流でも通用すると思っていましたし、
まだまだこんなものではないと思っています」とさらなる活躍を期待しています。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎スマイルウィ1着
〇ゴールドホイヤー8着
▲リンゾウチャネル3着
△アランバローズ2着
△マッドルーレット7着
△ファルコンビーク12着

で的中。

休養明け2戦目の前走で東京ダービー以来の勝利を飾っていたアランバローズが完全復活を印象づける2着。
2番手から直線で早めに先頭に立つ見せ場たっぷりのレースぶりに
「返し馬の雰囲気がすごく良かったから、無理して行かない方が絶対にしまいの脚を使えると思った。
折り合いもピタッとついたから勝てると思ったけど、相手の長所を消す乗り方をしなければいけなかった」
と主戦の左海誠二騎手から乗り代わった笹川翼騎手。
悔しさをにじませながらも「1,400メートルでもいいだろうけど、
ポジションを取りに行ってペースが速くなったら浦和で負けたみたいにスカスカになっちゃう。
マイルか1,800メートルですね」とコメント。
スピードの絶対値の違いで逃げていた2、3歳時のイメージを変える必要がありそうです。

前走で2年2か月ぶりに勝利した3番人気リンゾウチャネルは3着。
引き続き手綱を取った真島大輔騎手は「1、2コーナーでうまく内に入れたし、外枠でうまく行った方。
3、4コーナーで離されたぶん、ちょっと置かれたけど、前回と相手が違うからね。
よく辛抱してくれているし、脚も使っている。重賞は取れると思う。
1,800メートルは長いし、1,400メートルはダラってしそう。
道中で集中できているからマイルぐらいが一番かな」と手応えをつかんでいます。
気性の難しいタイプで成績はムラですが、なんといっても19年のホッカイドウ競馬3冠馬。
これぐらい走って不思議はありません。

前残り決着の中、4着まで追い上げた9番人気マムティキングは要チェックです。
全7勝が1,200、1,400メートルですが、
張田昂騎手は「競馬が上手だから、マイルの方がチャンスはありそう」と荒井朋弘調教師に路線変更を進言したようです。

2番人気に支持されたマイルグランプリ勝ち馬ゴールドホイヤーは末脚不発の8着に終わり、
山崎誠士騎手は「やはり危惧していたことが出た。もまれていると全然走る気がない。力は足りるけど、注文がつく」と残念そう。
ストライドが大きく、スムーズに流れに乗れる外枠が理想です。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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