コラム

ローレル賞    

11月8日に川崎競馬場で行われたローレル賞は、
マイペースで逃げた1番人気マカゼが後続に2馬身差をつけて押し切り、重賞初挑戦Vを飾りました。

矢野貴之騎手は「行ってもいいと言われたのでハナへ。
リズム良く、うまい具合にいった。欠点がないですね」と笑顔。
今後は東京2歳優駿牝馬(12月31日、大井1,600メートル)に向けて調整されます。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ポーチュラカ12着
〇エスプリダーコ13着
▲マカゼ1着
△サーフズアップ2着
△トーケンエミスター14着

でハズレ。

◎に推奨した4番人気ポーチュラカは14キロの馬体減に加え、スタートダッシュがつかず不完全燃焼の12着。
小杉亮騎手は「追い切りをかけて減っちゃったのかな。(ゲートの中で)モゾモゾしちゃってスタートも決まらなかったし、
初めて砂をかぶったのもあるけど、マイルは若干長いのかも。行ければチャンスだと思ったけど、力を出し切れていない」と残念そう。
スタンド前で頭を上げるシーンが見られたので、結果的には1番枠がアダとなり、
もまれる競馬でキャリアの浅さが出てしまったようです。

2戦2勝の2番人気エスプリダーコは2番手を進みましたが、勝負どころで手応えが怪しくなり13着に沈みました。
今野忠成騎手は「2コーナーぐらいまでちょっと力んで走っちゃった。
これじゃあ、いざゴーサインを出しても…。久々で返し馬でもイレ込んでいたから、あまり良くないなって思っていた。
体の使い方は良かったけど、そのぶん気が入り過ぎちゃって。
壁ができなかったから、それまで試してきたレースの効果が出なかった」と悔しさをにじませています。

直線でしぶとく追い上げた3番人気サーフズアップが2着。
御神本訓史騎手は「距離がどうかと思ったけど、意外に大丈夫。
もともと器用だし、馬群で競馬はしているし、暮れの大井を目指していいと思う」と確かな手応え。

一方、向こう正面から長くいい脚を使った6番人気3着エイシンレアの本橋孝太騎手は
「最近は大丈夫になってきたけど、今日はいつもより返し馬でハミ取りが悪いと思っていて、案の定1コーナーで…。
気の問題。気持ちの面の成長があれば」と課題を口にします。

メンバー最速の末脚で4着に食い込んだのは10番人気マインドユアミモザです。
山崎誠士騎手は「イメージ通りに乗れたし、現時点ではいい競馬をしたかな。
これからもう少し良くなると思うし、距離は延びた方がいい。
皆は低評価だけど、悪くないと思っていた」と力を認めており、今後もマークが必要です。

イン3番手の理想的なポジションで進めた9番人気ショコラクイーンは伸びきれず5着。
森泰斗騎手は「まだ重いのかな。レース自体はすごくうまく行っていると思うけど、全然伸びなかった。
毛ヅヤが今イチだったので、これから調子を上げてくれば」と変わり身に期待をしていました。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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