コラム

クイーン賞       

11月30日に船橋競馬場で行われたクイーン賞は、
2コーナーで先頭に立った3番人気テリオスベルがそのまま押し切り、5度目の重賞挑戦でタイトルを手に入れました。

大外枠から積極的にハナを奪いに行った主戦の江田照男騎手は
「スタートは速い馬ではないけど、持ち味は持久力なのでハナに行きました。
道中もいい感じで手応え良く行けました」とコメント。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎グランブリッジ2着
〇ショウナンナデシコ3着
▲テリオスベル1着
△ホウオウピースフル4着

で的中。

JRA勢4頭が上位を独占する中、浦和の5番人気リネンファッションが5着。
勝ち馬から大きく離されたとはいえ、2走前のレディスプレリュードに続く地方最先着を果たしました。

3度目のコンビだった酒井忍騎手は
「周りに馬がいると嫌がるし、もまれると良くないけど、やはり力はある。
勝ち馬に早めに来られなければもっとやれたと思う。
距離は短くても大丈夫だけど、周りが早くなるから、楽に行ける1,800メートルぐらいの方がいい」。

調教師に転身する自身にとって31年の騎手人生ラストの重賞でしたが、笑顔で振り返っています。
単騎マイペース、もしくは外枠から2、3番手で運べるメンバー構成なら実績通りの評価が必要でしょう。

今年の牝馬3冠路線で上位争いを演じてきた6番人気コスモポポラリタは6着、7番人気レディオスターは8着。
コスモポポラリタの和田譲治騎手は「じりじり伸びているけど、流れが速くて追走するのでいっぱいでした」。
レディオスターの木間塚龍馬騎手は「直線で止まっちゃった。船橋だと距離が長く感じる。川崎、浦和なら違うかも」。

ともに古馬初対戦がダートグレード競走では相手関係が厳しく、51キロのハンデもまったく生かせませんでした。
世代トップクラスの力は間違いなく、条件戦から仕切り直して、牝馬重賞戦線に戻ってくる日を待ちたいと思います。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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