12月22日に浦和競馬場で行われたゴールドCは、
絶好のスタートを決めて2番手を進んだ3番人気スマイルウィがゴール直前で抜け出し、
サンタアニタトロフィーに次ぐ連勝で3つ目のタイトルを手に入れました。
主戦の矢野貴之騎手は「ソラっぽいところがあるので抜け出すタイミングが非常に難しかったですが、うまくいきました。
まだまだ良くなる余地は十分だと思っていますし、もっともっと高いレベルで走れる馬。無事に成長していってもらいたい」と会心の表情。
次走は京成盃グランドマイラーズ(23年3月16日、船橋1,600メートル)で連覇を狙います。
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎ティーズダンク3着
〇スマイルウィ1着
▲サルサディオーネ2着
△アポロビビ7着
△ルーチェドーロ9着
で的中。
◎に推奨した1番人気ティーズダンクは前を見ながらレースを運びましたが、追い上げ及ばず3着止まり。
和田譲治騎手は「スタートも良く、前目で競馬をしようと思って、スマイルウィの後ろでマークしながら。
最後は僕のも伸びていますけど、前半スローだったぶん前が残ったかな」と残念そう。
史上3頭目の連覇は達成できませんでしたが、それでも浦和1,400メートルは〈4-2-2-0〉。
この路線では引き続き主役級の評価が必要です。
マイペースで逃げた2番人気サルサディオーネはしぶとく2着に食い下がりました。
20年の京成盃グランドマイラーズ2着以来のコンビだった山崎誠士騎手は
「馬場も逃げ残りが多かったぶんもあるけど、前に乗った時より雰囲気が良かったし、
ずっと状態を維持できているのはすごい」とタフネスぶりを褒め称えていました。
年が明けて9歳になりますが、交流重賞でもまだまだ侮れない存在です。
1~3着馬が先行力や機動力という持ち味を生かした一方、
水の浮く不良馬場やコース適性にかなり苦しんだのが末脚勝負のタイプでした。
約4か月半ぶりの笠松グランプリで復活Vを飾っていた4番人気ルーチェドーロは、見せ場すら作れず9着に沈みました。
同じ舞台のさきたま杯でも6着に敗れており、御神本訓史騎手は
「行きっぷりが良くない。小回りというよりも左回りかな。馬場も合っていない」と振り返ります。
また、転入初戦の笠松グランプリ2着で地方の馬場にメドを立てていた5番人気アポロビビは、前半からついて行けず7着。
初騎乗の笹川翼騎手は「1,400メートルは忙しいし、小回り、左回りは得意じゃない。大井、船橋の方がいいと思う。
ゲートを出たけど進まないし、前が止まらない馬場も合わない」とコメント。
JRAでの6勝はすべて右回りの中山なので、今回の結果は度外視していいでしょう。
条件的に上記の2頭はフジノウェーブ記念(23年3月9日、大井1,400メートル)が合っています。
昨年の覇者ルーチェドーロはもちろん、右回り、直線の長い外回りコース向きのアポロビビも駒を進めてくれば巻き返しを期待できそうです。
江橋 大介
競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。