12月29日に大井競馬場で行われた東京大賞典は、外から突き抜けた2番人気のJRAウシュバテソーロが重賞初挑戦V。
芝の3勝クラスで足踏みしていましたが、今年4月のダート路線転向後〈4−0−1−0〉とし、3連勝でG1タイトルを手に入れました。
横山和生騎手は「ある程度のポジションは欲しいと思っていたので普段とは違った形の競馬になりましたが、
ペースが少し遅く、そこだけうまくしのいでくれと思っていました。
直線を向く雰囲気がいつも勝っている時と同じだったので、後ろから来ないでくれと思っていました」と振り返っています。
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎メイショウハリオ3着
〇サンライズホープ4着
▲ウシュバテソーロ1着
△ノットゥルノ2着
△カジノフォンテン10着
△ラッキードリーム7着
でハズレ。
内枠で包まれるのでは?という懸念から無印にした6番人気ライトウォーリアが地方最先着の5着に食い込みました。
矢野貴之騎手は「テンから遅く、確実にあの馬の展開ではなかったわりに辛抱して最後まで脚を伸ばしている。
前がもう少し流れていれば追走が楽で、もっとじりじりこれた気がする。ヨーイドンになったのが良くなかった。
もっと見せ場のある競馬ができたかなって、いろいろ想像すると悔しいけど、この枠でやれることはできた。
いい経験になったし、南関東最先着という最低限の仕事はできた。距離はもっと延ばしていい」とコメント。
不本意な展開を悔やんでいましたが、埼玉新聞栄冠賞、勝島王冠を連勝した力は証明しています。
もまれる競馬での好走は大きな収穫で、来年の中長距離路線では中心的な存在になるでしょう。
一方、7番人気カジノフォンテンは2番手を進みましたが、勝負どころの反応が悪く10着に沈みました。
コンビ2度目の御神本訓史騎手は「進まない。かかるぐらいのイメージだったけど、全然かかるところがない。
ペースが違うにしても前回の方が良かったぐらい。スタートしてからの行きっぷりが良くないし、ズブくなっているのかな」
と昨年の川崎記念、かしわ記念勝ち馬らしからぬパフォーマンスに首を捻っています。
東京大賞典を4連覇したオメガパフュームを最も苦しめた20年(クビ差2着)の走りを期待しましたが、完全復活にはもう少し時間がかかりそうです。
江橋 大介
競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。