コラム

報知オールスターカップ  

1月3日に川崎競馬場で行われた報知オールスターCは、2周目向こう正面で先頭に立ったエルデュクラージュが後続を3馬身突き放す完勝。
昨年は11番人気2着で波乱の立役者になりましたが、今年は主役として1番人気に応えて重賞初制覇を飾りました。

負傷療養中の本田正重騎手から乗り代わった矢野貴之騎手は
「少頭数でも出入りが激しくなるかなとか考えていたけど、自分のリズムでいいペースで行けたと思います。
終始手応えが良かったので安心して乗れました」と振り返っています。

次走は同じ舞台で行われる川崎記念(2月1日)を予定。
9歳を迎えても衰えはなく、良馬場なら2着に粘り込んだ昨年のようなレースが期待できるでしょう。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎マンガン6着
〇スワーヴアラミス2着
▲エルデュクラージュ1着
△サンビュート3着
△キタノオクトパス8着

縦目で的中しましたが、過去のコラムで触れてきた通り、
待ち望んだ良馬場で◎候補だったエルデュクラージュを取材過程で▲まで下げてしまったのは痛恨です…。

リフレッシュ効果を期待して◎に推奨した5番人気マンガンは6着。
勝ちタイム2分18秒4は川崎2,100メートルで行われるようになった2007年以降で最も遅く、末脚勝負のタイプにとっては厳しい流れ。
加えて約2か月半ぶり、プラス16キロ(過去最高の479キロ)の馬体もあり、山崎誠士騎手は「ペースが遅い。紛れないと厳しいね、いきなりは。
ちょっと太めだし、イメージより動かなかった。3、4コーナーでビューンと行く予定だったけど…」とコメント。
多頭数や消耗戦が予想される展開で見直したいと思います。

一方、2番人気2着のスワーヴアラミスは収穫あり!です。
初騎乗の今野忠成騎手は「スタートでノメって出ちゃったから、もったいなかった。
中央の時は全然出なかったっていうから出遅れも想定していたけど、今日はペース的に矢野の流れだったかな。
一回またがっていたら2コーナーを回ったらパンって行っちゃったけど、正攻法の乗り方をしちゃった。強気に行っていれば差は詰まった。
跳びからして、小回りよりも大きい馬場の方がいい」と手応えをつかんでいます。
大井か船橋コース、もしくはコンビ継続ならチャンスが広がるでしょう。

トライアルの覇者で8番人気フォルベルールは4着。
B1の身での重賞初挑戦に和田譲治騎手は「返し馬でも感じが良くて、スローでしたけど、ついて行けたし、
しぶとく最後までしっかり伸びてくれました」と健闘をほめたたえています。
再びA2に昇級しますが、自己条件に戻ればもちろん主役級です。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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