1月11日に浦和競馬場で行われたニューイヤーCは、ゴール前で抜け出したポリゴンウェイヴが単勝1・8倍の断然人気に応えて快勝。
ゴールドジュニア、ハイセイコー記念はともに小差2着に泣きましたが、5度目の重賞挑戦でついにタイトルを手に入れました。
初めて手綱を取った笹川翼騎手は
「一回前に出られましたが、最後の直線はまた鋭い脚でかわしてくれたので、本当に強いなと思いました。
背中の良さとかバネ、フットワークはすばらしいものを持っているので、クラシック路線は盛り上げてくれると思います」と絶賛。
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎ポリゴンウェイヴ1着
〇ワラ8着
▲ピノホホッア2着
△ウインドフレイバー4着
△ハセノゴールド6着
で的中。
3番人気スイフトランナー(7着)、2番人気ワラ(8着)が主導権争いを演じる中、
向こう正面でステッキを入れてさらにレースを動かした4番人気ピノホホッア。
4角先頭から押し切りを狙いましたが、ゴール直前で差し返されて1/2馬身差の2着に敗れました。
内田利雄騎手は
「楽勝するパターンかと思ったけど、ちょっと長いスパートをさせたから最後はたれちゃった。
勝った馬は強いね。でも、相手の弱点は分かった」と悔しさをにじませながらも、逆転のイメージは浮かんだ様子。
キャリア5戦のうち重賞で2着1回、3着2回。まだまだ伸びしろは大きく、折り合いのつくタイプなので今後が楽しみです。
7番人気アメノオシホミミは勝負どころで一気にまくって3着に食い込みました。
最後方からの競馬でしたが、主戦・矢野貴之騎手は
「そんなにスピードがある方ではないので想定内ですし、前も流れていたので。
3、4コーナーで2回ぐらい外に振られる感じになったぶん、伸び切れていないですけど、現状はこんなものだと思います。
これからの成長待ち。やはり力はあるし、内容は良かったと思います」と手応えをつかんでいます。
左回りコース2度目でメドを立てたことで、3冠へ向けたステップの選択肢が増えたのは収穫でしょう。
浦和ジュニアチャンピオン1、2着馬で、5番人気のウインドフレイバーは4着、8番人気サムタイムアゴーは5着でした。
町田直希騎手は
「馬はすごく良くなっていましたけど、3、4コーナーをうまくさばけなくてスムーズさを欠いてしまいました。
向こう正面で遊ぶところはありますけど、競馬自体は上手だから最後は脚を使ってくれたし、距離が延びて楽しみです」と振り返り、
御神本訓史騎手は
「乗り味もいいし、気ムラなところがあるから、そこがうまくかみ合えばもう少しやれる」とコメントしていました。
江橋 大介
競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。