コラム

船橋記念        

1月18日に船橋競馬場で行われた船橋記念は、
ゴール前きっちり差し切った3番人気ティアラフォーカスが2度目の重賞挑戦で重賞初制覇を飾りました。

スタートで後手に回った時点で昨年の優駿スプリントの悪夢(1番人気8着)が蘇りましたが、
主戦の和田譲治騎手は「返し馬の感じが良かったし、初コースでも落ち着いていました。
出遅れて外も回ったけど、馬が並んだらしぶといので、これならいけるかなと思いました。
2着続きだったけど、勝てて良かったし、強さも感じました」と会心の表情。

今年の最大目標は、地元の大井1,200メートルで行われるJBCスプリント(11月3日)。
今後はフジノウェーブ記念(3月9日、大井1,400メートル)を視野に入れて調整されますが、
初めての左回りコースを克服したことで選択肢は広がりました。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎キモンルビー2着
〇ティアラフォーカス1着
▲コパノフィーリング6着
△ブンロート3着
△コウギョウブライト4着
△カプリフレイバー7着

で的中。

◎に推奨した1番人気キモンルビーは直線で一旦先頭に立ちましたが、あと一歩のところで連覇を逃す結果になりました。
御神本訓史騎手は「勝ち馬とは斤量差(2キロ)があったし、出遅れて自分の競馬ができなかったけど、2着だし、力をつけている」とコメント。
外差しの決まりやすい馬場傾向にもかかわらず、道中内々を回って0秒1差ですから、力は示してくれたと言っていいでしょう。

絶好のスタートを決めてハナに立った4番人気ブンロートは粘りきれず3着。
メンバー最速の末脚で追い込んだ習志野きらっとスプリントとは真逆のスタイルになりましたが、
本田正重騎手は「スタートが想像以上に良かったので、前に行く気だった。最後で甘くなってしまった」と振り返っています。

また、最内からじりじり脚を伸ばした6番人気4着コウギョウブライトの池谷匠翔騎手は
「思った通りのポジションを取れたし、スタートも良かった。直線で外に出せていれば…」と残念そう。

ブンロートはもまれずスムーズに、コウギョウブライトは内枠を引いてロスなく、とともに注文はつきますが、
短距離路線では引き続きマークが必要です。

そして、21年の習志野きらっとスプリントを含む重賞4勝の実績馬コパノフィーリングは2番人気6着でしたが、
森泰斗騎手は「思っていた展開と違ったし、手応えも悪かった。
ただ、引退レースを無事に終えることができて良かったです」と胸をなで下ろしていました。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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