コラム

川崎記念        

2月1日に川崎競馬場で行われた川崎記念は、
最後の直線で早めに抜け出した2番人気ウシュバテソーロが、追いすがる1番人気テーオーケインズを退けて4連勝を達成。
昨年4月のダート路線転向後〈5-0-1-0〉とし、重賞初挑戦だった東京大賞典に次ぐビッグタイトルを獲得しました。

2023年最初のJpn1競走を制した横山和生騎手は
「小回りの川崎コースはどうかと思いましたが、しっかりこなしてくれたのはすごく自信になります」と笑顔。
ドバイ遠征が視野に入る文句なしのレースぶりでした。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎テーオーケインズ2着
〇ウシュバテソーロ1着
▲ノットゥルノ8着
△ペイシャエス7着
△エルデュクラージュ9着

で的中。

昨年(9番人気2着)のような走りを期待して8番人気エルデュクラージュに△を打ちましたが、勝負どころで徐々に置かれて9着。
本田正重騎手は
「理想通りというか作戦通り、いい流れになったと思ったけど、走ったり走らなかったり、よく分からない面がある」
と不本意な結果に首をかしげています。
9歳でもパフォーマンスが衰えていないのは、重賞初制覇を飾った前走の報知オールスターCで証明済み。
良馬場が前提ですが、中長距離路線では軽視できません。

一方、地方最先着を果たしたのは5着に粘り込んだ地元・川崎の6番人気ライトウォーリアでした。
スタンド前でテリオスベルにハナを奪われる展開になりましたが、矢野貴之騎手は
「想定内だったけど、もっと行ってもらいたかったですね。自分でレースを作る感じではないので、
もうちょっと引っ張ってくれる馬がいれば(結果は)もっと違うと思う。
距離も微妙に長い感じがしますし、右回りの方が走りはいい気がする」と振り返っています。

そして、6着に敗れた9番人気スワーヴアラミスの今野忠成騎手は
「交流だとペースが速いし、前はバテないし、ためるところがない」とお手上げムードでしたが
「南関東同士ならやれるし、小回りより大井か船橋だと思う。距離は長くても大丈夫だけど、1,800~2,000メートルぐらいがいいかな」
と前を向きます。
報知オールスターCでも同様のコメントをしているので、条件がマッチするブリリアントC(4月20日、大井1,800メートル)、
大井記念(5月24日、大井2,000メートル)に出走してくれば好勝負になりそうです。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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