3月1日に川崎競馬場で行われたエンプレス杯は、
最後の直線で外から抜け出したJRAグランブリッジが単勝1・6倍の断然人気に応えて圧勝。
TCK女王盃に次ぐ連勝で4つ目のタイトルを手に入れました。
川田将雅騎手は「今日は返し馬からとても苦しさを感じる雰囲気だったので、ゲートも出ることができなかったですし、
道中も進んで行くことができず、あの位置(後方4番手)からになりました。
結果として砂をかぶりながら競馬をして勉強になったと思いますし、
そういう状態でありながらも勝ちきれたのは彼女自身の能力の高さ」と振り返っています。
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎グランブリッジ1着
〇ヴァレーデラルナ2着
▲テリオスベル3着
△アーテルアストレア4着
△フラーレン6着
で当たり。
この日は10、12レースともに◎▲○で決まり、今年初のトリプル馬単(3万2,360円)的中となりました。
6年連続の出走で今回がラストランだった5番人気サルサディオーネは5着。
抜群のスタートでハナを奪いましたが、直線で本来の粘りが見られず、有終の美は飾れませんでした。
矢野貴之騎手は「展開は想定していた通り。もちろん勝ちたかったですけど、気分良く走らせることだけを心がけました。
悔いはないです。毎回、僕らの想像を超えた走りをしてくれるので、本当に素晴らしい馬。
調教師、厩務員さん、素晴らしいスタッフに囲まれて競走生活を無事に終えたことが一番。この馬の子に乗れたらうれしいです」と感慨深げ。
20年に大井の堀千亜樹厩舎に移籍してから30戦9勝。
重賞8勝のうち5勝がダートグレード競走という大活躍で、
NARグランプリの4歳以上最優秀牝馬のタイトルを3年連続で獲得した地方競馬を代表する名牝。
タフに走り続けた約3年間、本当にお疲れ様でした。
川崎の加藤誠一厩舎への移籍初戦だった7番人気リネンファッションは、2周目向こう正面で徐々に手応えが怪しくなり7着。
初コンビを組んだ森泰斗騎手は「乗り味が良くて、やはり実績馬だなっていう感じ。
ちょっと気持ちが後ろ向きだと感じたので、そういうところが戻ってくればまだ頑張れると思います」とコメント。
オープン特別や地方馬限定の牝馬重賞で仕切り直しになりそうです。
江橋 大介
競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた確かな情報を元に結論を導き出す予想スタイル。