コラム

しらさぎ賞      

4月26日に浦和競馬場で行われたしらさぎ賞は、逃げた5番人気スティールルージュが後続の追撃を振り切り、
昨年の若潮スプリント以来の復活Vで5つ目のタイトルを手に入れました。

水の浮く不良馬場で主導権を握った張田昂騎手は「先行有利の馬場でイメージ通り。
最後までしっかり走ってくれて良かったです」とコメント。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎リネンファッション8着
○グランパラディーゾ3着
▲ジュネス4着
△スティールルージュ1着
△セパヌイール5着

でハズレ。

◎に推奨した6番人気リネンファッションは見せ場すら作れず8着に終わりました。
前走のマリーンC(4着)で効果が大きかったブリンカーを今回も着用しましたが「行きっぷりが悪かった。
大丈夫だと思ったけど、浦和1,400メートルは忙しすぎたし、馬場もマッチしていなかった」と森泰斗騎手。

一方、重賞初挑戦ながらも2着を死守した4番人気パワースレイヴは収穫大!!
逃げて好結果を出してきた大井の生え抜き。
コース、左回り、輸送が初めてで、同型が多く展開も不向きとみて軽視しましたが、予想以上に力をつけているようです。
菅原涼太騎手は「思ったよりテンが速くなっちゃいましたね。砂をかぶりたくなかったので、無理矢理でも前に行きたかった。
跳びが大きいのでコーナーで置かれそうな感じはありましたけど、左回りは大丈夫そうです。
輸送しても体重は増えていましたし、もっとイレ込んだりすると思ったけど、返し馬も落ち着いていて大井と雰囲気は変わらなかった。
本当に乗るたびに成長を感じます。ベストは1,400~1,600メートル。これから楽しみ」と確かな手応え。
まだA2ですが、左回りの選択肢が増えたことでローテーションは組みやすくなったといえるでしょう。
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トライアル・ティアラCの勝ち馬グランパラディーゾは1番人気3着。
唯一57キロを背負っていただけに、本田正重騎手は「いろいろな条件が重なって、勝った馬に条件が向いたって感じ。
3、4コーナーで手応えがすごく良かったから勝てると思ったけど、追い出したら全然伸びない。斤量じゃないですか。力負けではない」。

また、トライアル2着で優先出走権を獲得して挑んだ2番人気ジュネスは4着。
笹川翼騎手は「イレギュラーな馬場でうまく力を出し切ることができなかったけど、強い競馬をしている。
馬はすごく良くなっていました」と前を向きます。
52キロの軽量とはいえ、B1の身で2着馬とアタマ+クビ差なので悲観する内容ではありません。
自己条件ならもちろん主役級です。

約4か月ぶり、初コースで5着の3番人気セパヌイールも要チェックです。
矢野貴之騎手は「理想通りでしたけど、直線が短いぶん脚を使える距離がないし、道中動いたぶん切れがない。
左回りはうまいです。コース形態で負けた感じ。直線が長くてゆったりしたコースならもっと我慢できるし、もっと切れる」ときっぱり。
8歳でも衰えは感じられず、走り慣れた大井コース、もしくは1戦1勝の船橋コースで巻き返しを期待します。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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