コラム

東京湾カップ      

5月3日に船橋競馬場で行われた東京湾Cは、最後の直線で外から突き抜けた9番人気の伏兵ライズゾーンが3度目の挑戦で重賞初制覇を飾りました。

最後方からじっくりレースを進めた今野忠成騎手は「慌てさせないであの位置に。
3コーナーぐらいではいけるって思った。本命であの乗り方はできない。
自分で動いて競馬を作れるタイプじゃないけど、状態は良くなると思う」とコメント。

東京ダービー(6月7日、大井2,000メートル)でも波乱の立役者になれるのか、楽しみです。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ピノホホッア4着
〇ハセノゴールド中止
▲ガンモヘラクレス8着
△ナイトオブバンド6着
△チェルカトローヴァ9着
△ジョーフォック11着

でハズレ。

クラウンCのコラムで触れたライズゾーンのコメント、クラウンC出走馬が8勝という南関データ分析を組み合わせれば!?…でしたが、
『すぱっと!POG!2022-23』のコラム~川崎編~でピックアップした馬がタイトルを獲得したのはうれしい限りです。

前残りの目立つ馬場が上位人気馬のジョッキー心理に影響したのか、極端な前傾ラップになり、
1コーナー通過順の後ろから4頭が4着まで独占する結果になりました。

◎に推奨した1番人気ピノホホッアは約4か月ぶりということもあり4着に敗れましたが、
ゴールドジュニア3着以来のコンビになった山崎誠士騎手は「4角ぐらいで勝つと思ったけど、しまい脚が上がっちゃった。
距離はこなせると思うし、これを使って変わってくれれば。素質はピカイチ。なかなか出会えないレベル」とベタ惚れ。
大一番での変わり身に期待します。

トライアル・ダイヤモンドCの覇者で8番人気ルクバーは、一旦先頭に立ったものの2着。
藤本現暉騎手は「もう少し我慢できれば良かったけど、進路を取られたくなかったので3、4コーナーで動いちゃったぶん、最後は脚が上がった感じ。
素質はある。もっと良くなるって言っていたし、自在性があるので、一発狙ってもいいのかな」と色気たっぷり。
京浜盃は9着でしたが、大井コース2度目になる東京ダービーでは前進がありそうです。

直線で大外に持ち出した11番人気コロンバージュが3着に食い込みました。
本橋孝太騎手は「流れが速かったので、追いかけないでリズム重視で。直線はいい脚を使ってくれました。
今日はうまくいった方だと思います。距離は短くなるより延びた方がいい」と振り返っています。

また、3番手を進んだ12番人気センゲントップは先行勢にとって厳しい流れの中で5着に粘り込んでいます。
わずか4戦のキャリア、初物尽くしでの大健闘に吉井章騎手は「ちょっと速かったですね。左回りも慣れていないし、
1コーナーでけっこう外に張っちゃって。このメンツでこれだけ走れれば」と手応え十分。
自己条件ならもちろん主役級です。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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