コラム

かしわ記念       

5月4日に船橋競馬場で行われたかしわ記念は、大外から脚を伸ばした2番人気メイショウハリオが、
5番人気タガノビューティーとの追い比べをクビ差制して重賞4勝目を飾り、昨年の帝王賞に次ぐ2つ目のJpn1タイトルを手に入れました。

濱中俊騎手は「1、2コーナーまでは馬の気分に合わせてしっかりリズムを整えることを優先的に乗りました。
向正面からある程度ポジションを上げていって、直線入ってからは信じて追っているだけでした」とコメント。

次走は帝王賞(6月28日、大井2,000メートル)で史上初の連覇を狙うことになりそうです。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎スピーディキック6着
〇メイショウハリオ1着
▲シャマル4着
△イグナイター7着
△ヴァレーデラルナ8着
△スマイルウィ除外

でハズレ。

◎に推奨した4番人気スピーディキックは勝負どころで包まれて上がって行けず、直線でなんとか大外に持ち出しましたが、時すでに遅し。
地方最先着の6着を確保するのが精いっぱいでした。

御神本訓史騎手は「内枠でハマっちゃって、全然出せなかった。最後はまたきているから展開次第ではもう少しやれそう。
もう少し善戦したかった。走ってはいるけど、包まれて思い通りの競馬ができなかった」と残念そう。

フェブラリーS(6着)に次ぐJRA勢相手の連敗に、藤原智行調教師は悔しさをにじませながらも
「僕らはやることはやってきている。ベストを尽くしての結果なので、まだ壁は厚いなって感じですね。
次はなんとかしたい」と気持ちを切り替えていました。

2番手でレースを進めた9番人気カジノフォンテンは直線で失速して9着。
一昨年の覇者で、昨年は4着と相性のいいレースでしたが、本来の粘りが見られませんでした。
初騎乗の澤田龍哉騎手は「休み明けでもあるし、ペースとリズムを大事に乗りたいと考えていました。
3、4コーナーから中央勢がグッーと来た時に対応しきれなかった。地方の重賞なら。
次はいいんじゃないかなと思います」と復活に意欲を見せています。

10番人気10着エメリミットの山口達弥騎手は「上がり3ハロンからスピードが上がったら全然違う。
バテていないけど、ここではついていけない。オープンなら楽になるかもね。
この間(柏の葉オープン4着)も悪くないし、徐々に良くなってきている」。
気難しいタイプでつかみどころがありませんが、今回の経験を次戦に生かしたいところでしょう。

そして、NARグランプリ2022の年度代表馬イグナイターの手綱を任された笹川翼騎手は7着という結果に
「真っ向勝負で厳しい競馬でしたけど、集中できているので、これからが楽しみ。
地方競馬を背負っていく馬だなと思いました」と振り返っていました。

なお、競走除外(右前挫跖)になった船橋のスマイルウィは「大事を取っただけ。すぐ乗り出せる」と張田京調教師。
さきたま杯(5月31日、浦和1,400メートル)に向けて再調整されます。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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