5月24日に大井競馬場で行われた大井記念は、3番人気セイカメテオポリスが鮮やかに差し切って重賞3勝目。
星加浩一オーナー、渡邉和雄調教師はミックファイアでの羽田盃に次ぐS1タイトル獲得となりました。
オグリキャップ記念に続いて勝利に導いた吉原寛人騎手は「返し馬の雰囲気も良かったので自信を持って騎乗しました。
馬も充実期に入って状態の良さがレースにつながっていると思う」とコメント。
今後は南関東代表として帝王賞(6月28日、大井2,000メートル)に挑むか、
暑さを避けて昨年と同じく東京記念(9月6日、大井2,400メートル)に向かうかの両にらみになります。
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎ライトウォーリア3着
〇ランリョウオー8着
▲カイル5着
△セイカメテオポリス1着
△ギガキング6着
でハズレ。
すんなり主導権を握った9番人気カジノフォンテンはあと一歩及ばず2着に敗れましたが、
ラスト100メートルまで先頭を譲らない見せ場たっぷりのレースぶり。
前走のかしわ記念(9着)からコンビを組んでいる澤田龍哉騎手は「勝ったかと思った。夢を見た。
3コーナーから強気に動いちゃったぶん、最後に止まっちゃった感じ。
勝つにはセーフティリードで残るしかないと思ったけど、2,000メートルは気持ち長いのかな。
これだけやれるのは分かったし、これから楽しみ」とJpn1馬の復活に手応えをつかんでいます。
東京大賞典、川崎記念で地方最先着の5着に健闘したライトウォーリアは1番人気に支持されましたが、直線で伸びきれず3着止まり。
矢野貴之騎手は「カジノが譲らない感じだったから引いた。
うまく切り返したかなと思ったけど、大事に乗ったわりに3、4コーナーで反応が鈍かったですね。
二列目の影響なのか、久々のぶんなのか…。最後はよく詰めていますし、こういう競馬にも慣れないとね」と振り返っています。
もまれてもしぶとく追い上げた東京大賞典を見て◎を打ちましたが、
やはりベストパフォーマンスを出すには単騎マイペースもしくは外め2、3番手が取れる外枠が条件になりそうです。
2番人気ランリョウオーは最初の直線で前をカットされてスムーズさを欠き、不完全燃焼の8着。
連覇を逃した本橋孝太騎手は「あそこで終わりです。もっと主張すれば良かった。ランリョウオーに申し訳ない」と悔しさをにじませていました。
次戦での巻き返しに期待しましょう。
一方、中距離路線で引き続きマークが必要なのは以下の3頭です。
スタートで後手に回りながらも大外から4着まで追い込んだ7番人気ミヤギザオウの今野忠成騎手は「前々からゲートがね。
自分がイメージしていた位置取りより二列ぐらい後ろになっちゃった。
最後は反応してくれていたし、前に僕が乗った時(東京大賞典9着)より良くなっている。
力はあるし、まだしらばっくれて走っているから、チャンスはある」。
脚質的に展開待ちの面は否めませんが、5番人気5着のカイルとともに昨年のクラシックホースが存在感を見せています。
4番人気6着ギガキングの和田譲治騎手は「道中はすごく良かった。コーナーでモタモタするのは船橋でも一緒。
モタついたところで前を塞がれちゃって、直線もカットされてチグハグな感じでした。スムーズなら着はあったと思う」。
これで大井コースは〈0-0-0-6〉ですが、数字のイメージより走りは悪くありません。
江橋 大介
競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。