コラム

川崎スパーキングスプリント 

6月13日に川崎競馬場で行われた川崎スパーキングスプリントは、絶好のスタートを決めてハナに立ったキモンルビーが後続を3馬身突き放す圧勝。
昨年1月の船橋記念以来の勝利で2つ目のタイトルを手に入れました。

惜敗続きに終止符を打った御神本訓史騎手は「スタートが決まったので道中のアドバンテージはありましたし、
直線もしっかり伸びてくれたので最後はなんとか粘ってくれという感じで追っていました」とコメント。

『~南関重賞を解く~南関データ分析』 が導いた〝1番人気に支持された船橋所属馬が強い〟という注目ポイントがズバリ!!

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想も

◎キモンルビー1着
〇ティアラフォーカス5着
▲カプリフレイバー10着
△プリモパイソン2着
△マッドシェリー11着

で、的中しました。

アタマ+クビ差の2着争いを制したのは、トライアルの覇者で3番人気のプリモパイソン。
初コンビを組んだ吉原寛人騎手は「(番手に)切り替えて2着を死守できたのはすごい。
今は具合が良さそうな雰囲気があるし、次も頑張ってくれると思う」。
重賞初挑戦でしたが、十分に通用する手応えをつかんでいます。

約5か月ぶりだった7番人気エンテレケイアは、1番枠を生かして3着に粘り込みました。
笹川翼騎手は「砂をかぶると良くないのでどうかと思ったけど、今日は集中しきって走ってくれました。
御神本さんの馬(キモンルビー)は速かったけど、それ以外にはスピード負けしていないし、1,000、1,200、900メートルの方がいい」。
今後もワンターンのスプリント路線では目が離せません。

メンバー最速の末脚で4着まで追い上げた4番人気コウギョウブライトの丸田恭介騎手は
「スタートもよく出てくれましたけど、枠が外のぶん、内に切り替えるロスが少しあったかな。2着との着差はそのへんだと思う」と残念そう。
8歳でも衰えは感じられないので、希望通り内枠を引いた時は楽しみです。

勝ち馬と人気を分け合ったティアラフォーカスは5着。
和田譲治騎手は「スタートでヨレたぶん遅れちゃって、出して行ったからスピードに乗ったままコーナーに入っちゃった。
結果的に外を回されて、最後は脚が上がっちゃった。スタートが速くないし、900メートルは忙しい。1,000メートルあれば大丈夫」
と距離延長で巻き返しを狙います。

2戦2勝の舞台で復活を期待された5番人気カプリフレイバーは10着。
21年の覇者らしからぬレースぶりに森泰斗騎手は「スタートして挟まれる形になって不利もあったけど、
今日に関しては休み明けで気が乗っていないというか…。体は良さそうだったけど、気持ちが入っていないような感じがしました」
と振り返っています。

今回のメンバーの多くが相まみえるのはおそらく、
スーパースプリントシリーズのファイナル・習志野きらっとスプリント(7月25日、船橋1,000メートル)。
外枠を克服して際立つ強さを見せたキモンルビーは本番でも主役級の評価でいいでしょうが、
2番手グループの着順は枠順、馬場状態、展開次第で変わりそうです。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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