コラム

帝王賞     

6月28日に大井競馬場で行われた上半期のダート王決定戦・帝王賞は、
JRAの2番人気メイショウハリオが史上初の連覇を達成。
かしわ記念に次ぐJpn1連勝で5つ目のタイトルを手に入れました。

3頭横並びの追い比べの末、ハナ+アタマ差の接戦を制した濱中俊騎手は
「ゴールした時は勝ったかどうか分からなかったですが、頑張ってくれました。
勝負どころで外に出してからは手応えも良かったですし、ラストもしっかり走ってくれました」とコメント。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎テーオーケインズ3着
〇クラウンプライド2着
▲メイショウハリオ1着
△プロミストウォリア5着
△ジュンライトボルト7着
△ノットゥルノ8着

で的中。

地方最先着は8番人気ライトウォーリアの6着。
東京大賞典、川崎記念(ともに5着)に次ぐダートグレード競走での掲示板確保とはなりませんでしたが、
真っ向勝負を挑んで見せ場たっぷりのレースぶり。大井2,000メートルの自己ベストを2秒5も短縮する2分3秒1をマークしました。

初めて手綱を任された吉原寛人騎手は「イメージ通りの競馬はできた。今日のメンバーはそろいすぎ。
最低限5着は欲しかったけど、最後の100メートルが長かった。力は出してくれた感じはしますし、地方馬同士なら本当にいい勝負になる。
ちょっとしぶさがあって決め手がないので、手応え良く上がって行ってその分でなんとかしたいタイプ。
1,800、2,000メートルぐらいがいい。あまり短くなると行けなくてキックバックを嫌がるかもしれない」と振り返っています。
ダートグレード競走で勝利を狙うなら1,800メートル、地方馬同士なら距離は延びても問題はないようです。

9番人気ミヤギザオウは東京大賞典と同じ着順の9着。
コンビ3度目となった今野忠成騎手は「それなりに力をつけているし、馬も良くなっているけど、相手が強い。
ゲート難は治らないなあ。道中の折り合いは問題ないし、距離は長くても大丈夫」。
昨年の羽田盃馬でポテンシャルは高く、地方馬同士の中長距離路線ならいつ好走しても不思議はありません。
次の目標として考えられるのは東京記念(9月6日)。
大井2,400メートルなら、たとえ出遅れたとしてもリカバリーはしやすいでしょう。

3番手でレースを進めた10番人気ランリョウオーは10着。
主戦の本橋孝太騎手は「逃げられると思っていたけど、ちょっとズブくなっているのかな。
道中はいい感じで頑張ってくれていたけど、3コーナー手前で手を動かす感じだったので…」
と言葉少なでした。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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