コラム

スパーキングレディーカップ 

7月5日に川崎競馬場で行われたスパーキングレディーCは、直線で抜け出した4番人気のJRAレディバグが押し切り勝ち。
昨年はショウナンナデシコのクビ差2着に泣きましたが、ようやく念願の初タイトルを手に入れました。

主戦の酒井学騎手は
「今日はスムーズに2番手のポジションで追走してくれていたので、馬自身も調子が良かったと思います」とコメント。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎スピーディキック2着
〇グランブリッジ4着
▲レディバグ1着
△タガノクリステル3着
△ノーブルシルエット5着

で的中。

◎に推奨した1番人気スピーディキックは勝負どころの反応が鈍く、メンバー最速の末脚で猛追しましたが、あと一歩及ばず2着。
御神本訓史騎手は「すんなり上がって行ければ楽だけど、
あの手応えでは大外に出せないし、このクラスまでくると使える脚が一瞬だからね。
ここ2戦に比べれば力は出しているし、頭の上げ下げまでいっているから、この馬の競馬はそれなりにできたと思う。
でも、強いスピーディを見せたかった…」と悔しさをにじませていました。

今後はJBCレディスクラシック(11月3日、大井1,800メートル)に直行する予定。
ひと夏を越えてパワーアップした姿を待ちたいと思います。

単騎マイペースに持ち込んだ5番人気ノーブルシルエットは、最後までしぶとく食い下がって0秒5差の5着。
矢野貴之騎手は「物見をしていたから番手の方が良かったかな。
決め手勝負になるとスピーディキックとかには分が悪い気がするけど、
乗り方次第でチャンスはあるし、女馬同士では楽しみ。距離は延ばしていい。
乗りやすいし、サルサディオーネ(のローテーション)をイメージして他地区も視野に入れていいと思います」と明るい表情。
転入初戦で約4か月ぶりでしたが、さすがはJRAダート4勝の実績馬。
地方の馬場向きの先行力があり、中距離路線でおもしろい存在になるでしょう。

なお、まだB1の身ながらも果敢に3、4番手を追走した以下の2頭は、自己条件に戻ればチャンスがありそうです。

8番人気7着トキノゴールドの櫻井光輔騎手は「ペースが遅かったし、いいポジションを取れたので、
どこまで食らいついてくれるかって感じでしたけど、ヨーイドンの競馬がちょっと…。
気も難しいところがあるので、そこで後ろ向きになっちゃった。今は調子がいいし、夏場はいい。
最近はメンコを外して前々の競馬を意識しているので1,400~1,600メートルでなんとかしたい」。
昨年は桜花賞4着、東京プリンセス賞5着、関東オークス4着。
世代トップレベルの素質は間違いなく、次走以降はマークが必要です。

7番人気8着ラインオブフェイトの笹川翼騎手は「スピードはあるし、気がいい女馬。
さすがに今日は荷が重かったけど、自己条件ならもっとやれる。
マイルも長いイメージだったので、1,400、1,200メートルで。絶対に小回りがいい」。
条件に当てはまるのは浦和、川崎の1,400メートル。
JRA3勝クラスで接戦を演じた経歴があり、あっさり巻き返して不思議はありません。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として20年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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