コラム

プラチナカップ     

7月19日に浦和競馬場で行われたプラチナCは、直線で抜け出した2番人気サヨノグローリーが押し切り勝ち。
2006年7月17日に管理馬を初出走させた工藤伸輔調教師にとっても待望の初タイトル獲得になりました。

サヨノグローリー

サヨノグローリー(Photo by 両角昭男)


殊勲の澤田龍哉騎手は「力のある馬に乗せていただけるチャンスが回ってきたので、結果を出せて良かったです。
番手であまり窮屈な競馬にならないようにイメージをして、1番人気の馬が内枠だったので、
これは一発あるんじゃないかと思ってワクワクして乗っていました」と笑顔。

澤田龍哉騎手

澤田龍哉騎手(Photo by 両角昭男)


今年3度目の重賞制覇を飾った澤田騎手は、
フジノウェーブ記念のギャルダル、若潮スプリントのメンコイボクチャンに続くテン乗りでの勝利。
以前から注目しているジョッキーですが、まるで“代打の切り札”かのような勝負強さをアピールする手綱さばきでした。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎アマネラクーン2着
〇ベストマッチョ3着
▲サヨノグローリー1着
△エンテレケイア4着
△スウィングビート5着

で的中。

オープンを3連勝中で単勝1・5倍の断然人気に支持されたアマネラクーンは、
メンバー最速の上がり3ハロン37秒3の末脚で猛然と追い上げるもアタマ差及ばず2着。
主戦の森泰斗騎手は「内枠がアダですね。勝たせてあげたかった。
手応えのない中でも最後まで詰め寄っているし、力は示していると思うけど、結果が2着。
勝てる馬だと思うけど、すみません」とコメント。
早いうちからタイトルを意識していただけに悔しさをにじませています。
勝負どころの反応がもう少し良ければ…という内容なので、マイル以上の距離を試してみてもいいのかもしれません。

アマネラクーン

アマネラクーン(Photo by 両角昭男)


ハナを奪った3番人気ベストマッチョは見せ場たっぷりの3着。
御神本訓史騎手から急遽、乗り替わった和田譲治騎手は「活気があるし、いい馬です。
砂をかぶらない感じで行けて、勝てるかもと思ったけどね。
ふだん乗っていないから分からないけど、年齢的(10歳)なものは感じないです」と振り返っています。
3年ぶりのプラチナC勝ちとはなりませんでしたが、昨年10月にゴールド争覇を制し、前走の中原オープンVで存在感を示している古豪。
オープン特別はもちろん、他地区を含む重賞路線で引き続きマークが必要です。

4番人気4着エンテレケイアの橋本直哉騎手は「ハナに行ってくれとは言われたけど、周りが速くて2番手になってしまった。
最後まで走りきっているので、浦和の1,400メートルぐらいならこなせる馬。
今日は重賞でペースが速すぎたのもあって最後は止まった」。
川崎スパーキングスプリント3着に次ぐ入着で重賞級のポテンシャルを見せる半面、良くも悪くも相手なり…。
自己条件でも本命に推しづらいタイプです。

先行争い:青帽ベストマッチョ 橙帽エンテレケイア

先行争い:青帽ベストマッチョ 橙帽エンテレケイア(Photo by 両角昭男)


また、7番人気5着スウィングビートの笹川翼騎手は
「よく頑張っていますけど、さすがに浦和1,400メートルはちょっと忙しい。距離はマイル前後あった方がいい気がする」。
ワイド圏内に入るには展開待ちになりそうです。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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