コラム

フリオーソレジェンドカップ

8月9日に船橋競馬場で行われたフリオーソレジェンドCは、
直線一気に突き抜けたギガキングが1番人気に応えて重賞6勝目を飾り、初代王者に輝きました。

ギガキング

ギガキング(Photo by 石井一雄)


主戦の和田譲治騎手は「本当に強かった。スローペースで外々を回されて厳しい展開でしたけど、直線しっかり伸びてくれました。
本当に落ち着いてきて、大人になったと思います」と絶賛。

和田譲治騎手

和田譲治騎手(Photo by 石井一雄)


これで船橋1,800メートルを7戦6勝としたギガキングは、昨年5着に敗れた日本テレビ盃(9月27日)に向かいます。

ギガキング

ギガキング(Photo by 石井一雄)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ギガキング1着
〇スワーヴアラミス3着
▲カジノフォンテン8着
△ロードレガリス2着
△ロードゴラッソ5着
△ノーブルシルエット10着

で的中。

ハナ差の2着争いを制したのは、転入初戦の5番人気ロードレガリスでした。
直線一旦先頭に立つレースぶりに吉原寛人騎手は「いい位置(カジノフォンテンの後ろ)を取れたし、
4コーナーで切り替えて勝ったかなと思ったけど、ちょっと足りなかった。
まだ体に余裕があったし、もっと良くなる感触をつかめたので楽しみ」とコメント。
8歳ですが、JRAダートのオープンで2勝、20年の白山大賞典で2着した実力は健在。中距離路線では目が離せません。

ロードレガリス

ロードレガリス(Photo by 石井一雄)


2番人気スワーヴアラミスはゴール前の猛追及ばず、写真判定の末に3着。
今野忠成騎手は「今日はイメージしていた位置につけられたから良かったけど、長くダラダラって感じ」と残念そう。
左回り1,800メートルは合っていますし、いつ勝っても不思議はありませんが、気性面の難しさがネックです。

3連勝中で重賞初挑戦だった7番人気キーピリオッドは、大外から4着まで追い上げました。
最後方からレースを進めた山崎誠士騎手は「スタートがあまり良くなくて後ろになっちゃったけど、
位置取りはこだわってなくて、出たところで。
ペースも落ち着いちゃったし、1,800メートルは若干短いかな。
でも、今後も楽しめそうな内容でしたね」と手応え十分。
操縦性が良く、2,000メートル以上の方が持ち味は生きるタイプ。
まだA2なので自己条件に戻れば主役級の評価です。

その他の上位人気馬のコメントは以下の通りで、各ジョッキーが好走のヒントを教えてくれています。

内枠がアダになって不完全燃焼に終わった6番人気5着ロードゴラッソの御神本訓史騎手は
「枠が悪く、もまれてゴチャついたけど、5着まできているからね。力がある証拠。
外枠だったらもう少し上位を狙えたと思う」。

ハナを奪った3番人気カジノフォンテンは、ラスト1ハロンで失速する8着。
澤田龍哉騎手は「この時季は苦手。気持ちで走ってくれる馬なので期待を込めて強気に乗ってみましたけど、
4コーナーからモタつくというか、いつもの走りができなかった」。

そして、紅一点だった4番人気10着ノーブルシルエットの笹川翼騎手は
「船橋1,800メートルというタフな状況は少し向かない。スピードはあるから、女馬同士とか、軽い馬場や小回りコースで」。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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