コラム

アフター5スター賞      

9月7日に大井競馬場で行われたアフター5スター賞は、1番人気ギシギシがゴール直前できっちり差し切り、2つ目のタイトルを手に入れました。

ギシギシ

ギシギシ(外)(Photo by 両角昭男)


昨年の習志野きらっとスプリントV以来のコンビとなった笹川翼騎手は
「直線を向くまで手応えがあったので、かわしてくれるのではと思っていました。
馬が近寄ってきてから少しフワッとしていたので少し手こずりましたが、最後はよくしのいでくれました」と振り返っています。

笹川翼

笹川翼騎手(Photo by 両角昭男)


主戦・矢野貴之騎手(負傷療養中)がコメントしてきた通り、やはりベストは大井1,200メートル。
前走の習志野きらっとスプリントは内枠がアダになりましたが、外枠でスムーズに運べたことが勝因でしょう。

末脚を生かす競馬も板についてきたので、同じ舞台で行われる東京盃(10月4日)、JBCスプリント(11月3日)が楽しみです。

ギシギシ

ギシギシ(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ギシギシ1着
〇ジャスティン2着
▲マックス3着
△ロードラズライト7着
△ポーチュラカ13着

で的中。

鳴り物入りで転入してきた2番人気ジャスティンは早め先頭から押し切りを狙いましたが、あと一歩及ばずクビ差の2着。
初めて手綱を取った森泰斗騎手は「全盛時のイメージでわりと早め早めに行ったんですけど、結果、ひと工夫が必要だった。
3、4コーナーでの前との距離感、もう1、2馬身後ろで良かったのかな。
あそこでスーッと流しているぶん、ちょっと甘くなったのかな。交流でも十分やれる。
前はすごく逃げにこだわっていたけど、今日の感じならどこからでも競馬ができるので」と反省を踏まえながらも収穫を口にしています。

5歳以降はオープンの1勝止まりですが、20年の東京スプリント、東京盃、カペラSを制した力は見せてくれていますし、視界は良好です。

ジャスティン

ジャスティン(中)(Photo by 両角昭男)


トライアルの覇者で3番人気に支持されたマックスは外からしぶとく追い上げてクビ+ハナ差の3着に迫りました。
急きょ乗り替わった御神本訓史騎手は「乗りやすい馬。3コーナーでちょっと狭くなったから、それがなければもう少しおもしろかった。
2キロの斤量差はあるけれど、重賞でもやれたし、今後も楽しみ」。
大井1,200メートルに矛先を向けて2連勝を飾り、A2の身ながらも一線級相手に同タイムの接戦に持ち込んだレースぶりは高く評価できます。

内を突いて伸びた7番人気4着ブラックストームの今野忠成騎手は
「あまりゴチャゴチャしないような競馬をと思っていたけど、周りも速いから自分のレースができなかった。
腹をくくってタメていく感じにしたら最後は反応していたし、
こういうレースを続けて馬が納得するようになれば、行くだけじゃない競馬ができるようになる」と今後の成長に期待を寄せています。

一方、9番人気5着ミチノギャングの達城龍次騎手は「ここを目標にしていたし、前が流れてくれたのも良かった。
直線で挟まれなければ3着はあったかな」と悔しそうでした。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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