コラム

戸塚記念          

9月14日に川崎競馬場で行われた戸塚記念は、2周目向こう正面で先頭に立ったヒーローコールが単勝1・4倍の断然人気に応える6馬身差V。
黒潮盃に次ぐ連勝で重賞4勝目を飾り、ついにS1タイトルを手に入れました。

グヒーローコール

ヒーローコール(Photo by 両角昭男)


主戦の森泰斗騎手は「今日は別格の強さでした。
この成長曲線のまま順調に秋を迎えて、来年になって力をつけていって欲しいと思います」とコメント。

ヒーローコールと森泰斗騎手

ヒーローコールと森泰斗騎手(Photo by 両角昭男)


ヒーローコール

ヒーローコール(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎ヒーローコール1着
〇マンダリンヒーロー2着
▲ナンセイホワイト7着
△ドラケン4着
△ローアヴァンフレア12着

で的中。

雲取賞、黒潮盃に次ぐ3度目の“ヒーロー対決”に挑んだ3番人気マンダリンヒーローは、またしてもリベンジならずの2着。

デビュー前から調教で跨がってきた安藤洋一騎手にとって重賞初制覇のチャンスでしたが
「道中はすごくリラックスして走れて、上がりは絶対に脚を使えると思ったけど、
ペースが遅いし、仕掛けどころでナンセイホワイトが思ったほど進んで行かなかった。
最低限イメージしたレースはできたけど、逆転するには全体的な流れが厳しかった」と振り返っています。

マークした2分17秒9は例年の勝ちタイムに匹敵していますし、3着馬は5馬身も離しているので、
ただただ相手が悪かったとしか言いようがありません。

マンダリンヒーロー

マンダリンヒーロー(Photo by 両角昭男)


3着争いをアタマ差制したのは7番人気タイガーチャージでした。

達城龍次騎手は「あえてドラケンに併せて行ったので、かわせて良かった。
距離はもっとあってもいいぐらいだけど、もうちょっと流れて欲しい。スタートで行けなかったのは残念。
ワンペースだけど、持久力はありそうだし、しまいはまだ伸びている。あの展開で最後はきているから優秀です」と納得の表情。

デビューから13戦して掲示板を外したのは、芝のコスモス賞6着、羽田盃10着だけ。
まだB1なので、中長距離路線で活躍してくれそうです。

タイガーチャージ

タイガーチャージ(Photo by 両角昭男)


5番人気4着ドラケンの山崎誠士騎手は「初めて乗せてもらいましたけど、まだ乗り方に改善の余地がありそう。
現状では一杯いっぱい頑張ったかな。距離が長いのは大丈夫そう。
今日は初めて耳を取って前半力んで走っちゃったから、そのぶんしまい甘かった」。

そして、東京ダービー3着以来で約3か月ぶりだった2番人気ナンセイホワイトは7着。
3番手で積極的にレースを進めた笹川翼騎手は「前回の休み明けもマイルで負けているし、やはりひと叩きしていいタイプ。
そのへんの部分で差が出た感じがします。距離も左回りも大丈夫。
もう一つ後ろに構えて行った方がいいのかも」と次走の変わり身に期待しています。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

goTop