9月20日に浦和競馬場で行われたテレ玉杯オーバルスプリントは、JRAドライスタウトが単勝1・6倍の断然人気に応えて差し切り勝ち。
21年の全日本2歳優駿に次ぐ2つ目のタイトルを手に入れました。
ドライスタウト(外)(Photo by 両角昭男)
戸崎圭太騎手は「スタートもしっかり出てくれましたし、先行力もある馬なので、こういう形が一番いいかな。
イメージ通りに行けたと思います。一騎打ちになりましたが、手応えは良かったので、
しっかりかわしてくれるだろうと思って追っていました」とコメント。
次走はマイルチャンピオンシップ南部杯(10月9日、盛岡、ダート1,600メートル)か、
武蔵野S(11月11日、東京、ダート1,600メートル)が視野に入ります。
戸崎圭太騎手(Photo by 両角昭男)
ドライスタウト(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎スマイルウィ2着
〇ドライスタウト1着
▲オーロラテソーロ3着
△ラプタス6着
で的中。
◎に推奨した2番人気スマイルウィは4角先頭から押し切りを狙いましたが、あと一歩及ばず2着。
2番手でレースを進めた吉原寛人騎手は「一番いい形になったと思ったけど、なんか下の馬場を気にしているのか、
ハミを取り切れないまま3、4コーナーに入っちゃった。あそこでいつもは離すけど、離しにかかれなかったので、
セーフティリードが足りない感じで直線に向いちゃった。やめてはいないけど、なんかジリジリ。
馬場のせいかもしれないけど、今日乗った感じだと1,400メートルは忙しい雰囲気」と振り返っています。
直前のゲリラ豪雨で水の浮く不良馬場に急変したこともあってか、
悲願のダートグレード競走初制覇はなりませんでしたが、改めて全国レベルの力は示しています。
次走のマイルグランプリ(11月15日、大井1,600メートル)はもちろん、
南関東馬同士のゴールドC(12月21日、浦和1,400メートル)も主役候補でしょう。
スマイルウィ(Photo by 両角昭男)
初物尽くしだった8番人気リコーシーウルフは4着に健闘。
中団からの競馬になった今野忠成騎手は「もうちょっと前に行きたかったけど、追っつけて行くと耳を絞ったり、
へんなところを出したりするから、あの位置がギリギリかな。初めての左回りだったから若干外にモタれながら走っていた。
一回使っていたらまた違っただろうけど、思ったより走ってくれた。最後まで集中しているし、1,400メートルの方がいいのかな。
1,600メートルでも持っている感じはいいけど、いざ行けっていってもそこまで反応してくれないからね」と手応え十分。
左回り、小回りコースにメドを立てたのは大きな収穫で、同じ舞台で行われるゴールドCに出走してくればマークが必要です。
リコーシーウルフ(Photo by 両角昭男)
また、6番人気5着アポロビビの御神本訓史騎手は
「馬場も馬場だし、しまいはきているからスタートで挟まれたのが痛い。
それがなければ3着はあった。全然やれる。広い馬場の方がいいと思う」。
脚質的に展開の助けが必要なタイプですが、2走前のさきたま杯(4着)でもメンバー最速の末脚を繰り出しているので、
いつ馬券圏内に突っ込んできても不思議はありません。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。