コラム

ゴールドジュニア     

9月21日に大井競馬場で行われたゴールドジュニアは、ラスト100メートルで抜け出したクルマトラサンが1番人気に応えて重賞初挑戦V。
初物尽くしの不利をあっさり克服し、デビュー2連勝を飾りました。

クルマトラサン

クルマトラサン(Photo by 両角昭男)


張田昂騎手は「砂をかぶったことがなかったのですが、馬が柔軟に対応してくれて助かりました。
道中から手応えが良く、直線はじけるだろうなという感覚があったので、安心して乗れました」と会心の表情。

次走はハイセイコー記念(10月31日、大井1,600メートル)でS1タイトルを狙います。

張田昂騎手

張田昂騎手(Photo by 両角昭男)


クルマトラサン

クルマトラサン(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎スピニングガール3着
〇マローネアバンティ9着
▲クルマトラサン1着
△モンゲースパイ2着
△トーセンヴィオラ8着

でハズレ。

早め先頭から押し切りを狙った7番人気モンゲースパイは見せ場たっぷりの2着に粘り込みました。

野畑凌騎手は「人気はしていなかったですけど、絶対にチャンスがあると思っていました。速いですね。
900メートルを使っていたこともあって、テンのスピードが磨かれています。
距離が短くなるたびに良くなると思うし、右回りも問題ない。勝ちたかったな~。
でも、しっかり最後まで力を使い切ってくれました」とコメント。

スピード能力は高く、スプリント路線では引き続きマークが必要です。

モンゲースパイ

モンゲースパイ(Photo by 両角昭男)


◎に推奨した2番人気スピニングガールはメンバー最速の末脚で追い上げましたが、3着が精いっぱい。

デビュー3戦目で初黒星を喫しましたが、笹川翼騎手は「初めて乗せてもらいましたけど、乗りやすいし、癖もないし、かわいい子です。
ここ2戦やっていますけど、楽な競馬が多すぎて、今日みたいにもまれたり、ペースが速かったりを経験したことがないぶんの負け。
道中砂を嫌がったり、馬群に怯んだりっていう面での着差。単純に力だけならそんなに変わらないというか、むしろ上だと思う。
重賞ということを抜きにして、休み明け初戦と考えればいい立ち上がり。距離はもっとあってもいい」と振り返っています。

POG指名馬なので結果は残念ですが、かなり前向きなコメントを取れたので、次回に改めて期待します。

スピニングガール

スピニングガール(Photo by 両角昭男)


同じく2戦2勝で挑んだ3番人気マローネアバンティは逃げられず9着に沈んでしまいました。

藤本現暉騎手は「ペースもそうですけど、真ん中で挟まれて、ああいう競馬をしたことがなかったので不安要素はすごくあった。
ハナに行かないとたぶんレースができない」と課題を口にしています。

自分の型に持ち込めるかが、パフォーマンスを発揮する条件になりそうです。

そして、8番人気5着ミモレフレイバーの和田譲治騎手は「基本は真面目で性格は前向きな感じ。
スタートも良くて競馬も上手で、砂をかぶっても平気だし、最後は脚を使ってしっかり走れている。
小さいけど、一生懸命に頑張る」と高評価でした。

後方グループから追い上げてきた以下の2頭は要チェックです。

6番人気4着ピコニの御神本訓史騎手は「走るよね。これからの馬。距離はもう少し長い方がいい」。

また、5番人気6着ムサシジェリーナの本田正重騎手は「普通に出ているけど、外が速い。女馬にしては全然悪くないですよ。
1,200メートルの馬じゃない。最低でも1,400メートルは欲しい」。

ともに距離延長で大きく前進しそうです。


プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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