コラム

平和賞          

10月25日に船橋競馬場で行われた平和賞は、
最内枠を生かして主導権を握った1番人気カプセルが直線の追い比べを制し、
4度目の重賞挑戦で初タイトルを手に入れました。

カプセル

カプセル(Photo by 石井一雄)


初めて手綱を任された笹川翼騎手は
「道中は他の馬を気にするより、この馬のリズムを守りました。
物見していた部分もあって一回出られましたけど、しっかり最後まで走り切れれば勝てる手応えはありました。
とても乗り心地がいいですし、力もありますので、これからが本当に楽しみ」とコメント。

笹川翼騎手

笹川翼騎手(Photo by 石井一雄)


カプセル

カプセル(Photo by 石井一雄)


次走は、優先出走権を獲得した全日本2歳優駿(12月13日、川崎1,600メートル)に向かいます。

『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎カプセル1着
〇キタノヒーロー2着
▲オオイチョウ3着
△ルーラーオブダート9着
△バハマフレイバー10着

で的中。

ホッカイドウ競馬所属馬が3着まで独占する中、南関東勢で気を吐いたのは6番人気ビッグショータイムでした。
インからしぶとく4着まで追い上げるレースぶりに澤田龍哉騎手は
「3コーナーで不利があったけど、そこから仕切り直して最後はいい脚を使ってくれていたので、そこは良かったところ。
距離はこなせるし、こういうしまい勝負で、力のいるタフな馬場の方がいいかも。
まだ体の緩さとか気性面の幼さが残っているので、そこが抜けてくればもう少しいい成績が出るかな。
これからの成長に期待します」と手応えをつかんでいます。

2走前のルーキーズサマーCでも2着に食い込んでいますし、引き続きマークが必要でしょう。

ビッグショータイム

ビッグショータイム(Photo by 石井一雄)


勝ち馬に真っ向勝負を挑んで場内を沸かせたのは5番人気コルベット。
前回の若武者賞を競走除外になるアクシデントがあり、20キロの馬体増でしたが、あわやのシーンを演出して5着に粘り込みました。

御神本訓史騎手は
「ちょっと先頭に立つのが早いと思ったし、待っても良かったとも思うけど、どちらにしても最後は止まっているので。
スムーズな競馬をしてこのメンバーで立派だと思います。
(馬体増は)涼しくなったのと、あまり稽古ができていなかったのが影響したのだろうけど、それでも3戦目でこれだけ走る。
素質はある。順調に育って成長してほしい」と高く評価しています。

上積みが見込める次走は期待大です。

一方、2連勝中で2番人気に支持されたバハマフレイバーはまさかのシンガリ負け。
トライアルのトーシンブリザード・メモリアルの勝ちタイム(船橋1,600メートル1分44秒5)が物足りなく思えて△まで評価を下げた半面、
POG指名馬でもあるので好結果を望みましたが・・・。
スタートで後手に回り、スムーズさを欠いたことが敗因です。

主戦の森泰斗騎手は
「スタートが悪くて初めてああいう形の競馬になったので、力を出し切れなかったですね。
全然ファイトしない馬だし、ああいう形になっちゃうと馬混みをさばくほどの前進気勢がない」と言葉少な。
しかし「砂はかぶっても大丈夫そう。まだ腰高で馬体的にかなり成長しそうな感じなので、
来年ひょっとしたら化けるかもしれない」ともコメントしています。

成長過程をしっかり取材していきたいと思います。

バハマフレイバー

バハマフレイバー(Photo by 石井一雄)


プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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