コラム

ローレル賞        

11月7日に川崎競馬場で行われたローレル賞は、単勝1・7倍の断然人気に支持されたミスカッレーラが無傷の3連勝を飾り、
重賞初挑戦でタイトルを手に入れました。

ミスカッレーラ

ミスカッレーラ(Photo by 両角昭男)


4コーナー先頭からライバルの追撃を振り切る文句なしのレースぶりに御神本訓史騎手は
「ペースも比較的落ち着いたので、いい流れだったと思っています。
追ってからちょっとフワッとしたけど、2着馬(アメリアハート)が来てからもうひと伸びしてくれて、スケールの大きさを感じました」と高評価。

御神本訓史騎手

御神本訓史騎手(Photo by 両角昭男)


21年の東京ダービー2着馬で、今年のフジノウェーブ記念を制したギャルダル(父ホッコータルマエ)が半兄にいる血統。
来春の牝馬3冠戦線の主役候補の1頭でしょう。
次走は、優先出走権を獲得した東京2歳優駿牝馬(12月31日、大井1,600メートル)に向かいます。

ミスカッレーラ

ミスカッレーラ(Photo by 両角昭男)


『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は

◎スピニングガール3着
〇ミスカッレーラ1着
▲ザオ13着
△アメリアハート2着
△フォルトリアン7着

でハズレ。

ハイセイコー記念(ダテノショウグン、ライゾマティクス)に次ぐ2週連続のPOG指名馬ワンツーフィニッシュがあるかも!?
と少し期待していましたが、2番人気スピニングガール、4番人気ザオはともに
スタート直後に他馬に寄られる不利が大きく力を出し切れず…。
やはり甘くはありませんでした。

◎に推奨したスピニングガールは3着が精いっぱい。
吉原寛人騎手は「よく挽回してくれて、力のあるところを見せてくれた。
初コース、初馬場でナイターにも対応してくれたし、いい経験になったかな。
スムーズだったらもうちょっと際どかったと思う。
手前は上手に替えてくれたし、左回りは苦にしていなかった」と振り返っています。

ゴールドジュニアに次ぐ3着に終わりましたが、左回りや距離にメドを立てたのは収穫です。

スピニングガール

スピニングガール(Photo by 両角昭男)


終始流れに乗れなかったザオは、勝負どころで徐々に遅れて13着に沈みました。
森泰斗騎手は「前走から間隔もなかったし、もう一つ成長が必要なのかな。不利もあったけど、それだけじゃない。
まだレースに注文がつくし、成長を待ちたいと思います」と課題を口にしています。

砂をかぶると頭を上げてしまう半面、スムーズに運んだ時は大差勝ちした前走のようなパフォーマンスを発揮できるので、
外枠もしくは少頭数で見直しが必要です。

5番人気7着フォルトリアンの笹川翼騎手は「左回り自体は大丈夫でした。2走前の園田もそうですけど、初物に弱いのでそこが気になる。
それに馬の間に入るとスムーズではなく、ちょっと怯む。
でも、いい意味で女の子っぽくなく使い減りしないので、経験させて気づいた時にはけっこう力がついているタイプ。
長い目でそれに期待。タフです」。

フォルトリアン

フォルトリアン(Photo by 両角昭男)


また、12番人気4着ボレロオブソロウの今野忠成騎手は「初めて乗せてもらったけど、レースが上手でそつなく回って来られました。
休み明けで体が減っちゃっていたのが残念だけど、絶好調っていう感じの状態じゃなくて、このメンバーで走れるのが分かった。
一回使ったことで体の張りが出てきてくれれば」とコメントしています。

プロフィール

プロフィール

江橋 大介

競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。

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