12月14日に川崎競馬場で行われた神奈川記念は、
3コーナーで先頭に立った5番人気のJRAヴィブラフォンが押し切り、重賞初挑戦Vを飾りました。
ヴィブラフォン(Photo by 両角昭男)
ヴィブラフォン(Photo by 両角昭男)
前走の奥羽S(3勝クラス)に次ぐコンビで2戦2勝としたH.ドイル騎手は「すごく素直でスピードもあって、すごくいい馬。
今日もうまくいけばチャンスはあると思っていました。
スタートもしっかり出てくれたので、そのままスピードに乗ってレースを運びました」と笑顔。
H.ドイル騎手(Photo by 両角昭男)
『南関競馬スパッと予想』ブログで公開した予想は
◎ユティタム3着
〇ニューモニュメント7着
▲ヴィブラフォン1着
△キャリックアリード2着
△フォーヴィスム4着
△オマツリオトコ5着
でハズレ。
地方最先着を果たしたのは、JRAからの転入初戦だった7番人気フォーヴィスムの4着でした。
ここ3戦はオープンで7、11、7着に敗れていましたが、初騎乗の笹川翼騎手は「いい競馬を見せてくれました。
無理して2番手を取りに行けば行けましたけど、いい形で終わりたかったので下げたのが裏目に出た。
ペースがガクンと落ちた時に少しハミを噛んじゃって引っかかったので、それがなければもう少し上の着順にこられたかな。
(20キロの馬体増に)気持ち余裕はありましたけど、体は戻っている感じ。来年が楽しみ」と好感触。
小回りコース、時計のかかる馬場は問題なく、JRA4勝馬の力は示しています。
まだA2の身ですが、重賞路線に名を連ねてきそうです。
その他の南関東勢のコメントは以下の通り。
8番人気8着マッドルーレットの森泰斗騎手は「外を回る形になったし、今日は集中しきれなかった面がある」。
マッドルーレット(Photo by 両角昭男)
11番人気9着ビヨンドボーダーズの桑村真明騎手は「めちゃくちゃ引っかかるし、
もっと流れてくれた方が良かった。距離は短い方がいいですね」とコメント。
そして、ハナを主張した9番人気ポリゴンウェイヴは10着。
JRA交流重賞で古馬相手の58キロはさすがに酷でした。
落合玄太騎手も「このメンバーでは行けないかと思ったけど、みんな主張していかないので。
自分のやる事はできたけど、メンバーと斤量がキツいですね」。
ポリゴンウェイヴ(Photo by 両角昭男)
約8か月ぶりの実戦だった10番人気インペリシャブルは11着でしたが、
矢野貴之騎手は「ヨーイドンになって、久々のぶん置いていかれた感じ。雰囲気は悪くないです。
気難しいところがあるのかもしれない。やめちゃえば走らないし、どこかで復活するかもしれない」と振り返っています。
江橋 大介
競馬記者として25年以上に亘り南関競馬を取材する経歴を持つ。
長年の現場取材で培った自身の眼を頼りに、馬はもちろん南関競馬に携わるあらゆる人との繋がりで得られた情報を元に結論を導き出す予想スタイル。